◆ 釣り流血事件 ◆ |
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小学生3〜4年の頃かな。 |
親父と釣りに行った。 |
淀川をずっと海の方へ自転車で移動、 |
川の水と海の水が混じっているポイント。 |
ハゼだかオコゼだか..忘れたけど、ムツゴロウに似た魚を釣りに行った。 |
エサはゴカイという気色悪い生物(笑) |
親父と釣りに行くのは日常だったので、まぁいつもの光景。 |
いつもと違っていたのは、そのポイントに小さなカニが異常発生していたのだ。 |
私は釣りもそこそこに小さなカニを捕まえて遊んでいた。 |
夢中になって下しか見ていなかった(笑) |
するといきなり、 |
ビシッ! |
頬をビンタされたような衝撃。 |
私:「はう!? ?(゜_。)?」 |
びっくりして顔を上げて回りをみまわすが私のすぐ側には誰もいない.. |
と、次の瞬間、突如目のすぐ前、本当に目の前に無気味なものが現れた! |
ゴカイだ!!!! |
ゴカイがほっぺにくっついている!! |
私:「ふぎゃーーーー!!」 |
手で掴んで取る事ができない。気持ち悪い!! |
私:「うぎゃーーー!いやーーー!もきょーーー!!」 |
パニックに陥る(笑) |
そして何故か顔が引っ張られるのだ!! |
私:「なにぃ!? Σ( ̄Д ̄;)」 |
私:「ゴカイが引っ張っとる!!!」 |
ほっぺにくっ付いたゴカイが私を引っ張る!? |
....そんな訳あらへんやん(笑) |
でもそう思ったのだ(爆) |
私:「ゴカイってこんな恐ろしい生き物やったんか!?」 |
もう恐怖のどん底である(笑) |
そこで親父の怒鳴り声が! |
「わわわ!動くな!!」 |
親父があわててこちらへやってくる。 |
この時、初めて冷静になった。 |
ほっぺには相変わらずゴカイがうにうにしている(涙) |
足元を見ると血がぽたぽたたれている。 |
私の血!?ゴカイに噛まれたん!? Σ( ̄Д ̄;) |
.....あれ? |
親父の持っている釣り竿から出ている糸が.. |
なんだか私の方につながっている..?? |
...... |
Σ( ̄□ ̄||) がーーーん!! |
親父に釣られてるぅ!? |
そう。親父がふりかざした釣り竿にかかってしまったのであった(笑) |
エサのゴカイと針は私の頬骨のあたりにぐっさり刺さり |
親父にぐいぐい引っ張られたのである(笑) |
すべてを悟った時、初めてほっぺに痛みを感じた(笑) |
ゴカイの恐怖で痛みを感じなかったのである(笑) |
怖い思いと痛い思いをした私に親父が放った言葉は |
親父:「あれほど釣り人の後ろに行くなと言っておいたのに、自業自得や」 |
である..(ノ_<。) |
その晩、釣った魚のてんぷらを食べながら |
親父:「今日はすごい大物を釣った!(私の事)」 |
と家族に自慢気に話した(笑) |
私はほっぺにガーゼを貼られて、ふてくされていた(爆) |
釣られる魚の気持ちが分かってしまった(笑) |
ちなみにその時の傷跡がまだ私のほっぺにある(笑) |