◆ 居間血の池事件 ◆ |
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ウチの家族はそれぞれ自分専用の刃物を持っている。 |
物心ついた時にはすでに持っていた。 |
おそらく幼稚園に上がる前くらいに親父に渡されたのだと思う。 |
小刀っていうのかな..さやの付いたナイフ?ドスより少し小さめの。 |
何に使うかって言うと「何でも」だ(笑) |
何でもそれで切るのだ。 |
ハサミよりナイフ。 |
鉛筆削りがあるというのにナイフで鉛筆を削る(笑) |
幼い頃にした「おままごと」 |
母親から野菜のくずをもらって、そのナイフで本当に切って遊んでいた。 |
今から考えればかなり危険(笑) |
親父からそのナイフを渡された時に |
「何でもこれで切れ。物でも食べ物でも。但し、食べ物も切るのでいつもきれいに手入れしておけ」 |
のような事を言われた記憶がかすかにある。 |
それこそ何でも切った(笑) |
鉛筆、紙、おままごと、カメのえさ(笑)、自分の口に入れる食べ物(今思うと汚い(笑))、プラモデル、etc. |
親父は何故こんな事をしたんだろう?? |
今から思えばそんな家庭ないよね。 |
家族がそれぞれ自分専用の小刀を持ってる家庭(笑) |
しかしおかげさまで私は刃物の扱いが上手い(笑) |
私だけでなく姉も上手い(笑) |
刃物だけでなく全般に他の子供に比べて手先が器用だった。 |
幼稚園児にして5mm角の折り紙で鶴を折ったりして友達を驚かしていた。 |
私の手先の器用さはこのナイフを扱う事で養われたと思う。 |
しかし幼い小さな手にはそのナイフは大きくて扱いきれずに何度も自分の手を切った(汗) |
当時生傷の絶えない幼児であった(笑) |
何でも切れるめちゃくちゃよく切れるナイフだった。 |
親父のいいつけで週に1回研いで手入れをしていた。 |
自分がしょっちゅう痛い思いをしているので |
ナイフを人に向けるなど絶対にしてはいけない事だと幼児にして悟っていた(笑) |
当時「刃物が刺されば痛い」という事を一番よく知っていた幼児であったろう(笑) |
ある時、親父が自分用のナイフで何かをしていた。 |
何をしていたか覚えていないが、釣りの浮きを作っていたか、そんなとこだろう。 |
突然、親父がでっかい声で |
「おい!新聞紙!新聞紙持ってきてくれ!」 |
居間で自分の左手を力一杯押さえている。右手で。 |
私:「はい!持ってきたよ!」 |
親父:「下に広げてくれ!」 |
新聞紙を畳の上に広げると親父が右手を離した。 |
とたんに左手から血がどわーーー!っと(汗) |
広げた新聞紙の上にボタボタ落ちる。 |
それはそれはすごい流血だった。 |
ざっくり切れている。血がどくどく(汗) |
というか、そんな怪我してるのに血で畳を汚す事を気にして |
新聞紙を持ってこさせた親父はすごい(ある意味) |
母:「大丈夫!?」 |
親父:「ん〜、なんか指が動かない気がするが大丈夫」 |
母:「(@∇@;) それ神経きれてる!すぐに病院行き!!」 |
親父:「ん〜、どうしようもなくなったら行く〜」 |
結局親父は病院へ行かなかった(笑) |
怪我した本人がこんなに呑気なので、そんな怪我を目の当たりにしても |
幼心に恐怖心は湧かなかった。のでそのままナイフは使い続けた(笑) |
そう。こんな環境で私は育ったのだ(笑) |
すっかり親父のこの性格を受け継いでしまってる自分にはたと気付く(笑) |
怪我には異常に強い(笑) |
どうせなら怪我をしないように鍛えてくれればよかったのだが..(笑) |
怪我はしょっちゅうする。でも忍耐強い(笑) |
大量の血が出ても冷静だ。 |
そんなに痛くない気もする(笑) |
おかげで私の体は傷跡だらけだけどね(爆) |
(;^_^Α |