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家族勘違い事件
ある夏の深夜、私が小学生高学年くらいの時かな。
親父が寝ている部屋から親父の大声が聞こえた
「でたっっっ!!」
その声で私は飛び起き、すぐさま殺虫剤を持って親父の部屋へかけつける。
部屋に入ると親父がベランダの方を向いて呆然としている。
何があったのか..
ウチは住宅の1階だったのだが
しばしば洗濯物の下着などが盗まれていた。
親父がなんとなくベランダを見ると
背の高い男がベランダによじ登り
私のマリーンのミニスカート(当時流行っていた)に手をのばしていたらしい。
親父の「でたっっっ!」の叫び声に驚いて何も取らずに逃げたようだが。
しかし泥棒見て「でたっっっ!」って言うか??(笑)
そのセリフで家族はそれぞれ勘違いをした。
お察しの通り、私はゴキブリが出たのだと思い殺虫剤を持ってきた。
姉は幽霊の類いが出たと思い、恐ろしくて部屋で布団をかぶって震えていた(笑)
母は親父が乱心したかと布団の中で呆然と親父を眺めていた(笑)


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