◆ 家族勘違い事件 ◆ |
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ある夏の深夜、私が小学生高学年くらいの時かな。 |
親父が寝ている部屋から親父の大声が聞こえた |
「でたっっっ!!」 |
その声で私は飛び起き、すぐさま殺虫剤を持って親父の部屋へかけつける。 |
部屋に入ると親父がベランダの方を向いて呆然としている。 |
何があったのか.. |
ウチは住宅の1階だったのだが |
しばしば洗濯物の下着などが盗まれていた。 |
親父がなんとなくベランダを見ると |
背の高い男がベランダによじ登り |
私のマリーンのミニスカート(当時流行っていた)に手をのばしていたらしい。 |
親父の「でたっっっ!」の叫び声に驚いて何も取らずに逃げたようだが。 |
しかし泥棒見て「でたっっっ!」って言うか??(笑) |
そのセリフで家族はそれぞれ勘違いをした。 |
お察しの通り、私はゴキブリが出たのだと思い殺虫剤を持ってきた。 |
姉は幽霊の類いが出たと思い、恐ろしくて部屋で布団をかぶって震えていた(笑) |
母は親父が乱心したかと布団の中で呆然と親父を眺めていた(笑) |