◆ ヒゲタイトスカート ◆ |
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からまれやすいタイプってあるのだろうか... |
いや、けっしてカツアゲにあったりじゃなく、 |
ただ単に人にからまれるというだけなんだけど...(汗) |
もしそういうタイプがあるとしたら私のようなタイプだろう(笑) |
いろんな手続きの為役所に行った。 |
役所の中は大抵禁煙なのでヘビースモーカーの私には辛い場所である。 |
中に入る前に一服しとこうと思い、入り口の側の手頃な植え込みに腰かけ |
タバコを吸っていた。 |
この時まさに頭の中が「無」になっていた(笑)。 |
目の前をいろんな人々が行き交い、「無」の境地でぼんやり眺めていた。 |
「無」の境地の中、無意識ながら私の気を引いた(んだろう)ものがあった。 |
それは黄色いハイヒールをはいた足である。 |
ゆっくりと斜め前方から歩いてくる黄色いハイヒールの足... |
.................. |
めっっっちゃゴツイ!(笑) |
「無」の頭にいきなり飛び込んで来たその足の持ち主は.. |
織田無道を更に太らせてりっぱな口ひげをはやさせたような方で |
ミニのタイトスカートを御召しになっている... |
頭には何故かバイクのヘルメット(顔の所が開いてるやつ)... |
ほんとに「無」の境地だったんです... |
私は不覚にも視線を奪われフリーズしてしまった(笑)。 |
そう..フリーズしてしまったんです.... |
おそらくスリープ中の脳がいきなり |
「ハイヒールにミニタイトスカート」と「りっぱな体型とりっぱな口ひげ」と |
「バイクのヘルメット」を一度に処理しようとしてメモリが足りなかったのだ。 |
口からくわえていたタバコがポロリと落ち、手の上に... |
「うぉあちゃあ!!!」 |
あわててタバコをはらいハッとした。 |
そのヒゲタイトスカートが私の30cm前に立ちはだかっている(汗) |
またしてもフリーズする私。 |
「アンタ、なにかアタシに文句あるわけ!?」 |
ヒゲタイトスカートの一声で強制再起動した(笑)。 |
私:「いえっっ..べべべつにっっ!」 |
............なぜか沈黙。 |
ものすごく空気が重い.. |
私:「いっ、いいんじゃないっすかっ。すごくっ!」(笑) |
ヒゲタイトスカート:「ほんとにぃ?」(流し目で) |
私:「あまりにも奇抜なファッションで目を奪われただけですっ。イけてますってっっ。」(涙目) |
ヒゲタイトスカート:「そう。」(親指を立て、グットのサイン) |
私:(涙目で親指を立てグットのサインをかえす) |
行き交う人々の冷めた視線がイタい(笑)。 |
...また赤の他人様とおしゃべりをしてしまった(笑)。 |
しかし..あのヒゲタイトスカートは...いったい.. |
いや..何も言うまい。 |
ただ..今思うと、 |
あのグットサインを出した時のヒゲタイトスカートの顔は |
慢心の笑みでちょっとかわいかった...カモ(笑)。 |