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ヒゲタイトスカート
からまれやすいタイプってあるのだろうか...
いや、けっしてカツアゲにあったりじゃなく、
ただ単に人にからまれるというだけなんだけど...(汗)
もしそういうタイプがあるとしたら私のようなタイプだろう(笑)
いろんな手続きの為役所に行った。
役所の中は大抵禁煙なのでヘビースモーカーの私には辛い場所である。
中に入る前に一服しとこうと思い、入り口の側の手頃な植え込みに腰かけ
タバコを吸っていた。
この時まさに頭の中が「無」になっていた(笑)。
目の前をいろんな人々が行き交い、「無」の境地でぼんやり眺めていた。
「無」の境地の中、無意識ながら私の気を引いた(んだろう)ものがあった。
それは黄色いハイヒールをはいた足である。
ゆっくりと斜め前方から歩いてくる黄色いハイヒールの足...
..................
めっっっちゃゴツイ!(笑)
「無」の頭にいきなり飛び込んで来たその足の持ち主は..
織田無道を更に太らせてりっぱな口ひげをはやさせたような方で
ミニのタイトスカートを御召しになっている...
頭には何故かバイクのヘルメット(顔の所が開いてるやつ)...
ほんとに「無」の境地だったんです...
私は不覚にも視線を奪われフリーズしてしまった(笑)。
そう..フリーズしてしまったんです....
おそらくスリープ中の脳がいきなり
「ハイヒールにミニタイトスカート」と「りっぱな体型とりっぱな口ひげ」と
「バイクのヘルメット」を一度に処理しようとしてメモリが足りなかったのだ。
口からくわえていたタバコがポロリと落ち、手の上に...
「うぉあちゃあ!!!」
あわててタバコをはらいハッとした。
そのヒゲタイトスカートが私の30cm前に立ちはだかっている(汗)
またしてもフリーズする私。
「アンタ、なにかアタシに文句あるわけ!?」
ヒゲタイトスカートの一声で強制再起動した(笑)。
私:「いえっっ..べべべつにっっ!」
............なぜか沈黙。
ものすごく空気が重い..
私:「いっ、いいんじゃないっすかっ。すごくっ!」(笑)
ヒゲタイトスカート:「ほんとにぃ?」(流し目で)
私:「あまりにも奇抜なファッションで目を奪われただけですっ。イけてますってっっ。」(涙目)
ヒゲタイトスカート:「そう。」(親指を立て、グットのサイン)
私:(涙目で親指を立てグットのサインをかえす)
行き交う人々の冷めた視線がイタい(笑)。
...また赤の他人様とおしゃべりをしてしまった(笑)。
しかし..あのヒゲタイトスカートは...いったい..
いや..何も言うまい。
ただ..今思うと、
あのグットサインを出した時のヒゲタイトスカートの顔は
慢心の笑みでちょっとかわいかった...カモ(笑)。


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