出勤途中にきれいな虹をみました。カメラは持ち歩いていないので、携帯で写真を撮ったんですけど、中々きれいに撮れました。出ていた時間はほんの10分ぐらいの間で、とてもラッキーでした。札幌で虹を見たのは初めてですが、こんなにきれいな虹を見たのも初めてかもしれません。
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出勤途中にきれいな虹をみました。カメラは持ち歩いていないので、携帯で写真を撮ったんですけど、中々きれいに撮れました。出ていた時間はほんの10分ぐらいの間で、とてもラッキーでした。札幌で虹を見たのは初めてですが、こんなにきれいな虹を見たのも初めてかもしれません。
今週も大雪に行ってしまいました。事前計画では暑寒別の予定が、今朝の留萌の天気が思いのほか悪かったので変更。暑寒別と管理人は本当に相性が悪いです。今回のルートは積雪期にしか通ったことのなかった天女ヶ原ルートを、雪のないうちに見ておこうということでロープウェーをスルーして姿見園地まで登ります。
朝6時30分に札幌を出発し旭岳温泉に8時45分着。天気は山頂までクッキリ見えるほど快晴。しかし、旭岳は初冠雪なんて可愛いもんじゃなくて真っ白な雪山になっている。昨日また降ったのかもしれない。山頂は強風ということで、ロープウェーの状況を確認するついでに片道券をゲットして登山口へ。
天女ヶ原ルートに入るとすぐに朽ちた木道がお出迎え。前回は雪に埋まってたので気付かなかったが、折れたり外れたり結構ひどい。湿気の多い森林内なので腐敗も速いのだろう。かと言って木道を外すわけにもいかずに慎重に進んでいく。朽ちた木道を過ぎれば後は軽快で20分ほどで視界が広がり第一天女ヶ原に到着。紅葉は今ひとつだが色づいた木の向こうに真っ白な旭岳という絶妙な景色を写真におさめる。
第一天女ヶ原から15分ほどで第ニ天女ヶ原に到着。このあたりから日陰で積雪が目立ち始める。入林届によると先発隊は結構いたが誰にもあわず静かな山だ。天気は良いが花もなく紅葉もなく緑と白と青の世界がずっと続く。ひたすら登って標高をあげていく。姿見園地までの最後の階段道を登り四合目を過ぎたあたりでまた旭岳が顔を出す。白と青のコントラストがとてもきれいだ。
四合目から姿見の池はもうすくだ。結局、このルートを通った意味はあまりなかったと思いつつ、ロープウェー片道分だけ安くなったし良しとしようと。姿見園地の周遊路に出ると静かだった山が一転してものすごく賑やかに。ロープウェーは折り返し運転でどんどん人を運んでくる。周遊路は圧雪になって結構滑って歩きにくい。登山靴のソールがかなり減っているので尚更グリップが悪い。今年の冬にメンテに出そうと思ってそのまま使ってたのが仇となった。今日はアイゼンもないので地道に行くしかない。
姿見の池の周囲は完全に白一色。池には水がはっていて季節がまだ冬ではないことを教えてくれる。とは言え、風が冷たくて頭が痛くなってくる。ここでジャケットと帽子で防寒。お腹も空いてきた。
姿見園地のベンチで昼食にしようと思ったら、どこも満員。お腹は空いたがしょうがないので裾合平に向かう。登山道も雪化粧。姿見から2km地点のベンチは裾合平ガイドツアー御一行様でまた昼食はお預け。紅葉時期とは言え、こんなコンディションの悪いなか何と人の多いことか。軽装で三脚担いだ人の姿も目立つ。大切な器材や自身の安全を天秤にかけても撮りたい景色があるんだろうか。日中にして気温は4℃。何かあれば確実にあの世行きだろう。
裾合平に着くと賑やかながら昼食の場所を確保。とにかく寒いのでザックからマフラーをひっぱりだす。山フラーは巻き方で体温の調整もできるし中々に使える。管理人のお気に入りグッズだ。昼食後は裾合平を中岳方面に散策。ガスも出てきて一面真っ白だが。天気予報では晴天は午前中までということだったので概ね予想通り。雪雲が低くなってきたので中岳温泉までは行かずにピウケナイ沢源流の徒渉点で引き返す。途中、凍った湿地の水たまりと大塚が絵になりそうだったので写真に撮る。寒そうな雰囲気が伝わる写真になった(実際かなり寒いが)。
裾合平からはもくもくと歩いて戻る。振り返ると今さっきまでいた裾合平に日が差している。しかし雲はまだ低い。姿見まで 2km地点のベンチまで戻ると誰もいない。ここでお茶にする。御茶菓子を食べながら昼食時にポットに作っておいた紅茶をすする。100mぐらい上空まで雲はせまっているが下界の眺めが良い。しばらくボケーっとする。このコースは帰りにのんびりする時間がたまらなく良い。お茶がなくなったので、ロープウェー駅に戻ろうとするとポツポツと白い塊が...霰だ。ロープウェー駅近くまで戻ると雪になっていた。チラホラだが9月にして雪に降られるとは。駅前には誰が作ったのか雪だるまが。池をバックに中々絵になっている。二週間前はまだ夏山だったのに、そして一週間前には紅葉が、そして今週は雪と一週間単位で急速に進む季節に頭がついてこない。
ロープウェーに乗って下山するとあこにも水滴が着いていた。下でも降ったらしい。とっととあこに乗り込み温泉に...たまには贅沢して湯駒荘。と、思ったら日帰り温泉600円になっている。あれっと思って玄関をくぐり案内の通りに進んでいったら、何やら見たことのないところに。案内のお姉さんに聞いたら本館と別に3年前に新しく建てたらしい。本館のほうは以前よりちょっと値上がりして1500円で入浴できるようだが、こちらのお湯も中々良い。高い天井で開放的な内湯で小さいながらも落ち着ける露天風呂。雰囲気のいいレストランも併設で600円なら安すぎるぐらい。白樺荘で山話をしながらの狭い風呂もいいが、今度からここも利用しようと思いつつ帰路についた。
[旭岳温泉 (9:00)→第一天女ヶ原(9:20)→第二天女ヶ原(9:35)→姿見の池(10:30)→裾合平分岐(11:50←昼食→12:20)→裾合平ピウケナイ沢源流徒渉点(12:45)→ロープウェー姿見駅(14:30)→旭岳温泉(14:55)→湯駒荘(温泉)]
今回のあこの燃費:13.5km/L (冬道ではどのぐらいいくのか興味深い)
大雪の紅葉が見頃だと言うので、層雲峡-大雪高原温泉の紅葉時期限定のバスを利用して日帰り縦走をしてみました。
例によって札幌を4時前に出発し6時に層雲峡着。あこをロープウェーの真下に停め第2便で山頂を目指す。ロープウェーはNHKの取材や観光客、登山者などでごった返している。7号目では入林届の記帳で10分以上の足留めを食らうなど驚きの経験が相次いだ。
花の誘惑の多いこの区間も、この季節はさすがに彩りが薄れてニセや平山など夏に登った山々を眺めつつ標高を上げていく。結局、夏には下りで2時間かかった道のりを1時間ほどで登り切った。黒岳山頂に着くと急に冷たい風が吹きつける。山頂での第一声は「さむ~い!」だった。山頂から少し黒岳石室のほうに下ると、赤く色づいた石室から北鎮岳への稜線が一望できる。先週、反対側から眺めたときは緑一色だったのにと、急速な季節の移り変わりを実感した。
黒岳石室で休憩後に北海岳を目指して歩く。同じ方向に行く人達と話しながら歩いていると高原温泉に下りるなら白雲岳も登ればいいと言われる。白雲岳はそんなに好きな山じゃないから素通りするかもとか話していた矢先にふと思いついた。これから進む方向には白雲岳、赤岳、緑岳と色を冠した山々が隣接している。そして先程黒岳も通過したばかりじゃないか。時間はまだ9時過ぎ。全部のピークを踏んでも間に合う...かも。急遽、ただの日帰り縦走から大雪山四色巡りへと計画を変更。どうせなら五色岳できれいに〆たかったが、日帰りではこれが限界。
北海岳で見事な御鉢を堪能した後、白雲岳を目指す。このルートを塞いでいた大きな雪渓も殆どなくなり、雪渓のあった付近にはミヤマリンドウやアキノキリンソウもまだ咲いている。ここで管理人の知らない青い花を発見。後で図鑑を見るとエゾヒメクワガタという結構ポピュラーな夏の花らしい。
雪渓を通過すると白雲岳分岐はすぐそこだ。ここは表大雪の静かな交差点だが、この日ばかりは銀泉台と高原温泉から次々に人が押し寄せてくる。デポされたザックは数十はありそうだ。管理人も横にザックをおき白雲岳に向かう。荷物がないと身体が軽いと軽快に飛ばすも、すぐに渋滞につかまる。ありがたいことに、その都度道を譲ってもらい20分ほどで山頂に到着。
とりあえず2色目ということで達成感はある。独立峰的な360度の眺望が魅力の山なんだろうが、管理人はそもそも独立峰はあまり好きじゃない。多分、ライブで見た景色の壮快感に反して、写真では被写体のボヤけたただの鳥瞰図にしかならないのが気に入らないのだと思う。その意味では旭岳山頂も同じだなと思う(いつも素通り)。とは言え、せっかく登ったのだから何とかいい絵を探して写真を撮って見る。秋晴れの青空と北鎮-比布-安足間の稜線を背景に、白雲岳山頂標識と人々がアクセントになった比較的満足できる一枚になった。
白雲岳から下りて白雲分岐で大量のザックに囲まれて昼食。時間を見るともう12時近い。高原温泉からの最終バスが16時なので、その前に温泉に入ることを考えると13時には緑岳に着いていたい。結構ギリギリだ。急いで昼食を食べて3色目の赤岳に向けて出発。ザックは途中の小泉岳分岐に置いていく。1/25000地図で数センチだが実際に歩くと結構長い。午後に入って風も強くなっている。20分ほどで赤岳着。
山頂標識裏手の巨岩に登るとダイナミックな景色が広がる。管理人はやっぱりこういう景色が好きだ。左側には雄滝の沢が削った谷は紅葉で色づき向こうには先程登った白雲岳が見える。正面は巨岩の向こうに烏帽子岳、凌雲岳、北鎮岳を始め御鉢平の稜線もきれいだ。強風の中、時間を忘れて見入ってしまった。ここは少し離れたところに三角点があるので、そこも踏んでいこうかと思うが時間がかなり押しているので諦めて駆け足で小泉岳分岐に戻ることにする。
分岐に戻るともう12時45分。ここから緑岳まで約2km、緑岳から高原温泉までは約5km。慌ただしいが 13時30分に緑岳、15時に高原温泉を目標に設定する。そして、最終バスの16時まで温泉にゆっくり浸かるという寸法だ。ここまで来るとさっさと山を下りて温泉に入ろうという思考が頭を占拠し始める。何だか本末転倒だ。
分岐からすぐの小泉岳には人だかりが出来ている。学生パーティーっぽい。時間は押してるが写真を撮って欲しいというので撮ってあげる。管理人にも「撮りましょうか?」と言うので記念に撮ってもらった。学生パーティーと別れて進むと一段と風が強くなる。油断すると身体が持っていかれる。このあたりは地形的に風の通り道にでもなっているのだろう。
緑岳に着いて後ろを振り替えると、なだらかな稜線が美しい。白雲小屋分岐から来た人達がゆっくりと山頂に向かってくる。高根ヶ原方向も忠別岳までクッキリだ。本旅の目標も達成で、予定よりも早く着いたので少しゆっくりしようと思ったが風が強くて冷たい...結局10分ほどで下山することに。
もう山より温泉だ。しかしこの下りが辛かった。山頂からは延々続く巨岩帯で、強風の中、足場を確保して下りていく。全然スピードが上がらない。巨岩体を下りきった時にはもう14時、温泉まであと4kmぐらい。時間キツいなと思いつつ歩く。しばらく平坦で木道もあり遅れを取り戻す。しかし温泉まで500m標識が出たところで階段道に突入...高度計を見ると標高1500m、目的地の温泉は1200m。つまり500mの道程で300mも高度を下げるというわけで、勾配は tan-1(300/500)より31度に達する。高原温泉ルート恐るべし。ここは絶対に登りには使わないぞ心に決めて、階段道をひたすら下りていく。まだかまだかと思っていると硫黄の匂いが届き始める。視界が開けて来て、だいぶ近づいたと思ったらブワっと湯気が道を横切る。熊笹で見えないがすぐ横に源泉があるらしい。
下山届を書いて温泉に...結局予定通り15時着。ここは温泉らしい白いお湯が落ちつく。最終バスは超満員。席もなくタラップに腰かけ、乗り心地のわるいダート道をレイクサイドまで...ここでバスを乗り継ぐ。ここに車を置く人が多く層雲峡行きはガラガラだ。最後部に陣取りお菓子やジュースを飲み食いしつつ層雲峡に。バス料金は合計800円と良心的。紅葉時期だけでなく通年運行してくれればいいのにと思う。層雲峡で食事をしてロープウェー乗り場にあこを迎えに行く。ロープウェーは18時まであるらしく、まだ順番待ちの列ができていた。
[層雲峡(6:15)→ 黒岳7合目(6:50)→★黒岳(7:50)→北海岳(9:40)→★白雲岳(11:20)→白雲分岐(11:40←昼食→12:10)→★赤岳 (12:30)→小泉岳(12:50)→★緑岳(13:20)→第ニ花畑(14:30)→第一花畑(14:35)→高原温泉(15:00←温泉 →16:00)→バス→レイクサイド(16:35)→バス→層雲峡(17:00)]
P.S. 今回のあこの燃費 13.7km/L
無名ピークを過ぎるとすぐに痩せ尾根の岩峰に行き当たる。ここを行くのかイヤだなぁと思っていると右側にトラバース路を発見。ラッキーとばかりに早々にトラバース路に...後々調べてわかったのだが、トラバースせずに少し登ると当麻岳だったようだ。何てこったい。そもそも国土地理院の地図ですら当麻岳の表記が実際のピークからかなり外れたところにあるぐらいだから、この地図を見ながら歩いた管理人が間違うのも無理もない。
もちろん、この時はそんなことを知る由もなく、行けども行けどもピークらしいピークもなく当麻岳はどこなんだろうと思っている内に安足間の稜線が目前に...さすがにスルーしたかもと思いつつ、地図に表記されていた標高2076mのいい感じの岩場で永山岳の稜線をバックに記念撮影。巨岩と永山の稜線が合わさり良い感じに仕上がった。
標高2076mでの記念撮影の後、20分ほどで安足間岳の稜線に出る。5分も歩けば永山分岐だが、この分岐が安足間岳の山頂と勘違いしてまたもやスルー。途中に意味のない案内標識が立っていたのでもしやと思ったが...それにしても表大雪の山は間宮岳を筆頭にピークらしくない山が多いなと実感した。
永山分岐からは比布岳を目指す。固まった砂地のような斜面についた踏み跡を辿る。足場が斜めで滑るので慎重に進む。それでも5分も経たない内に愛別岳分岐に到着。ザックが6つぐらい辺りに散らばっている。結構な人数がアタックしているようだ。どれどれと思って覗いて見ると、予想してたよりも切り立った痩せ尾根が延々と続き、高度も地図で見た以上に落とすような印象だ。ここまでの登りで脚がいうことを聞かなくなって来ていたので、この高度差に心が折れた。またスルーだ。
愛別分岐を過ぎると5分ぐらいで比布岳に到着。山頂で年配の女性と出会う。天気はガスが出て今一つ。裾合平方面は雲の切れ間から晴れているが、念願のニセイカウシュッペや平山などの北大雪の山々は何も見えない。「きっと標高差があるからニセからは雲に包まれた比布が見えてるんだろうなぁ」と思いつつ、疲れてぼけ~っと旭岳を眺める。そうそう写真を撮るのを忘れてたと思って数枚撮ったが後から見るとどれも今ひとつな感じ。次の機会に愛別岳とセットでまた来ようと思う。
女性は層雲峡から来て未踏だった北鎮-比布間が繋がったと喜んでいた。「私は北鎮まで行かないと繋がらないんですよ」などと話しながら北鎮岳に向け出発。北鎮岳は北海道最高峰の旭岳に次いで標高が高い。比布岳のコルから標高差 200m足らずだが疲労困憊で脚も息も続かない。途中では岩峰鋸岳を巻いて行くが、この時一瞬ガスが晴れた。チャンスと思ってカメラをかまえる。わずかな紅葉の赤をアクセントに巨岩帯と空のコントラストが気持ちの良い写真になった。北鎮のガレ場からはナキウサギの声が聞こえる。
鋸岳を過ぎると北鎮岳に向け標高差100mの登り。札幌の円山と勾配は変わらないが、息が上がり一歩一歩進んで行く。登りきると黒岳と御鉢が見えてくる。北側の稜線ではここから見る御鉢が一番だが、今年の縦走で北海岳から見た御鉢には遠く及ばない。とは言え今は景色より飯である。もうお腹空いてどうにかなりそうだ。北鎮岳の椅子にお店を広げ昼食。比布岳を一緒に出発した女性はまだ来ない。少し心配したが30分後ぐらいに再会する。愛別岳が心残りで何回も振り向きつつゆっくり来たらしい。
層雲峡へ下りる女性とは北鎮分岐で別れ管理人は中岳温泉へ。もう後はロープウェイ駅まで殆ど下り。スピードも乗ってきた。行きに苦労したピウケナイ沢源流の急斜面を下れば秘湯中岳温泉だ。硫黄の匂いが気持ちを高ぶらせる。が、しか~し、着いてみるとほとんど砂で埋まっているではないか。源泉はグツグツと吹き出し熱いので沢の水をいれて調整しているのだが、それにはある程度の容積が必要だ。とりあえず入ったものの、熱いやら冷たいやらで全然落ち着けない。最近は足湯程度で済ます人が多いせいか掘る人が少なくなっているのも一因だろう。何か今日はチョイチョイ残念である。
今度はスコップ担いでくるぞと決意を新たにしてロープウェイ駅を目指す。姿見園地に着くと、これまでの残念の連続を帳消しにするご褒美が...夫婦沼の水面に旭岳がスッポリとおさまっている。おお~っ、奇麗!。ほぼ無風状態でないと見れない光景で、大雪で風が止むなんてことは滅多にないだけに何というビッグラッキー。旅の終わりに思わぬプレゼントをもらいウキウキした気分で下山した。
[ロープウェイ姿見駅(8:20)→裾合平(9:30)→ピウケナイ沢(9:50)→当麻乗越 (10:10)→当麻岳(10:50)→安足間岳(11:35)→比布岳(11:50)→北鎮岳(12:50[昼食]13:30)→中岳(13:55)→ 中岳温泉(14:20[入浴]14:45)→裾合平(15:10)→ロープウェイ姿見駅(16:20)]
P.S. 今回のあこの燃費 12.9km/L(よくできました!)
帰りの高速で覆面パトの追撃を逃れる。ここでもビッグラッキー発動!!あこと管理人の名コンビを捕まえようなんざ100年早い! みたいな?(^^;。いや実際は覆面のほうが素人っぽい動きをしてくれたんで助かったんですけど。研修上がりで初路上みたいな感じだったのかな。あまり上達してくれないことを祈るのみです。鷹栖-深川区間ご注意あれ!!
当麻・比布・北鎮と表大雪の北回りルートを一周しました。元々は1泊で十勝岳の計画だったのですが、富良野よりも上川のほうが天気予報が良かったのと、二週続けて登った北大雪から鮮やかに見えた比布岳の稜線を歩いたことが一度もなかったため予定を変更。ルートはこんなこともあろうかと以前に練っておいた当麻乗越から北鎮経由の一周。地図を見ると当麻岳の手前から中岳分岐まで標高2000mを越える稜線が6km強も続いている。楽しい稜線歩きになりそうだ。
朝 4時前に札幌を出発。順調に高速を進んでいたが、砂川あたりで重大な忘れ物に気付く。デジカメだ。時間は5時前、取りに戻っても8時のロープウェイに乗れそうだ。意を決してUターンし、朝6時に札幌から仕切り直し。時間に余裕を見て出発したおかげで助かった。東川でトンボの群れにぶつかったりと、あこには災難の連続だったが300km近い距離を走破して旭岳温泉に到着。時刻は8時。何とか15分のロープウェイに乗れそうだ。
姿見駅に着くと秋の気配、エゾオヤマリンドウも茶色くなっている。ここからは夫婦沼を越えて裾合平を目指す。所々色づき始めた風景を眺めながら1時間ほどで裾合平に到着。これ以北は管理人にとって未踏のルート。この辺りは湿地帯のようで、所々に小沼がありチングルマの綿毛が周囲を彩る。花の季節はさぞ奇麗だろう。右側には大塚小塚がきれいに並び、その向こうにはこれから歩く稜線が見えていた。
裾合平からしばらく進むと、ほぼ正面に愛別、当麻の田園風景が見え始める。反対側の平地が見えて来たことに感動しつつ進むと沢の音が聞こえてくる。結構大きい。ピウケナイ沢だ。とは言いつつも美瑛のポンピ沢みたいなもんだろうと思って、U字を描く登山道に沿って下りていくと目の前にかなり立派な沢が登場する。
後で調べたらピウケナイとは「襲いかかる」という意味らしい。ううむ、これは...と思いつつ、徒渉ポイントを探るが、流れが速く水深も深いところで40cmぐらい。金網で石を固めた徒渉ブロックが流された跡がいくつかある。どうやら楽させてはもらえないようだ。少し下流側に石伝いに行けそうなポイントを発見したが、一番流れの速い箇所が1mぐらい空いている。ざっと見渡しても、ここより条件の良さそうなポイントはないのでジャンプすることに。着地成功と思った矢先に勢いがついてバランスが崩れる。こういう時にダブルストックは役に立つ。バランスを立て直しつつ向こう岸の浅い水面に着地。少し水を跳ねてしまって冷たいが無事徒渉成功。
ちなみに管理人は沢が大嫌い。この段階で少し時間が押してきたが絶対に引き返すもんかと一周ルートの完走を誓う。
ピウケナイ沢を越えると斜面をトラバースしながら進む。高台に点在する小沼や旭岳の風景を楽しんでいると 20分ほどで前方の視界が一気に広がる。当麻乗越だ。地図上ではただの分岐に過ぎないが、標高1700mの高台から見下ろす沼の平の景色が素晴らしい。ピークでもないのに人気が高い理由がよくわかる。六の沼のコースからは多くの登山者が登ってくる。とは言え時間が押している中、彼らを待っている時間はない。写真を何枚か撮り当麻岳へと向かう。
当麻乗越からは標高2000mまで一気に高度を上げる。気圧計の数値は800hPaに近づく。つまり平地よりも0.2気圧低い。急斜面の登りで何度か息がきれる。最後のザレ場を登り切ると見晴らしの良いピークにでる。巨岩の向こうには沼の平が一望でき、ピウケナイ沢が大地をえぐって流れていく様など見事である。旭岳方面の展望も抜群だ。