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上富良野通信 ~雪の中ナキウサギ求めて三峰山~

天気の良い日を狙ってまたまた三峰山に。しかし、段々と寒くなるにしたがって朝が起きれなくなり、7時に札幌を出るという体たらく。あこは災難続きで雀の突撃を食らってしまう。何か茶色いものが飛んで来たなぁと思ったらゴン!と(^^;。凌雲閣前駐車場に着くとすでに満車状態。冠雪もしたことだし静かな山を期待してたんだけど...

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登山道の状態は上ホロ分岐までは雪もポツポツ程度だが、300階段あたりから固い雪が多くなり滑りやすい。上ホロ分岐の岩場では早くもナキウサギを目撃したがフレームインならず。D尾根からは吹き溜りが夏道を埋めて所々ハイマツの上を迂回する。D尾根から山頂までも固い雪。私はこの区間、念のために持っていったアイゼンを使った。稜線に出ると雪は少ないが夏道部分は吹き溜りが多い。先人が迂回したと思われるハイマツや高山植物の上は既に雪が溶けていたので、帰りのことも考えて、雪で埋まった夏道を切り開くことに。ストックで雪の深さを確認しながら進むが、時にひざ上まではまることも。結構疲れる。三峰山への登り斜面は特に雪深くて夏道トレースは諦めた。上の写真は1803mのコルから富良野岳方面、下の写真は三峰山の斜面の上から上ホロ方面...写真で見るとうっすら積もっているようにしか見えないのは何故だろう。

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三峰山に着くといつもの凌雲閣を見下ろす岩場で食事をと思ったが風にさらされて寒い。南からの風を遮ってくれるので夏は快適なのだが、もう冬なんだなぁと実感する。で、風を遮れる場所ということで、すぐ横の岩に囲まれたスペースにお店を広げる。雪がテーブル代わりになって中々快適。

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食事の後はナキウサギを探そうと吹きさらしの岩場に下りるが、気温6℃、体感風速5~10m。ダウンにマフラーに持ってきたもの全部着てるが寒くてやってられない。10分ぐらいで完全に冷えきってしまったので三峰山は諦めて隣の1860mピークに移動すると慌ただしく岩場を動いている姿を発見した。冬眠しないらしいので、岩場から外に出れる内は食料集めに余念がない。時折、目が合うとすぐに岩場に隠れてしまう。正面から見ると丸々として愛敬たっぷりなのに横から見ると凛々しい表情。

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その後は来た道を戻る。幸いなことに私が踏んだ道を多くの人が通ってくれたようで、帰りはちゃんと道が出来ている。道のありがたみを感じつつ上富良野岳まで戻ってきた。このまま下りるのも勿体ないのでお茶にする。あれほど賑やかだったのに山頂付近はもう誰もいない。一泊すると言っていたパーティのいる上ホロ小屋までも1km近く離れている。上空には旭川から東京行きのAirDoが飛んで行く。明後日には出張で乗らないといけないのが憂鬱だが、こうやって見上げる分には飛行機も悪くない。何だかのんびりとした気持ちになる。

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その後は、上ホロ分岐でお茶したり、安政火口に寄り道したり、とにかく山を満喫しながら下山していった。


十勝岳温泉凌雲閣(9:10)→安政火口分岐(9:35)→上ホロ分岐(10:00)→上富良野岳(11:00)→三峰山(11:40←昼食・ナキウサギタイム→12:30)→1860mピーク(12:40←ナキウサギタイム→12:55)→三峰山(13:00)→上富良野岳(13:35←Teatime→13:45)→上ホロ分岐(14:30←Teatime→14;45)→安政火口分岐(15:00)→安政火口(15:10)→安政火口分岐(15:20)→十勝岳温泉凌雲閣(15:45)

今回のあこの燃費:12.5km/L (明日からしばらく修理でピット入りです)

三角山・大倉山シャンツェ ~午後からお気楽登山~

昼から晴れてきたので三角山に行ってきました。唯一、家から歩いて行ける山ということで、たまには歩いてみます。舗装路って案外タルいですね(^^;。途中、旧5号線の金の魔女に魔女っ子シューを買いに寄り道です。山頂でおやつ代わりに食べようという寸法です。山の手登山口からは、最短ルートを通るとすぐ終わってしまうので、一番遠まわりで一番気に入っている砕石場跡ルートにします。

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登山口から少し登って最初の分岐で、二人静かの道方面に折れます。ひたすらまっすぐ行くと「この先私有地」という看板がでますが突き進みます。私有地を横切るのでコースマップには載ってませんが、国土地理院の地図には林道のような感じでルートが書かれています。もちろん車の通れるような道ではないです。採石場跡は南の斜面にえぐれた所が二ヶ所。何か痛々しい気もしますが、男の勲章のような誇らしげな印象も受ける不思議な傷です。でも大地は女性に例えますし男ってどうでしょう...う~ん。

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山頂手前の東屋に何故かトライアングルが吊るしてありました。競輪のラストラップっぽく鳴らした後、山頂までダッシュしますが、途中で力尽きました(^^;。山頂では魔女っ子シューを頂きます。その場でクリーム入れてくれるので、外がサクサクのままでとてもおいしいんです。1個130円というのも嬉しいです。

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その後は尾根伝いに大倉山シャンツェに行きます。木々の隙間から見える手稲山も良い天気のようです。こんな天気になるってわかってたら、朝からダラダラしないでちゃんと準備して手稲山行けば良かったかなと少し後悔です。

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大倉山シャンツェにつくと展望台から身を乗り出して、定番のアングルを撮ります。これは札幌の風景って感じして好きです。左手にはさっき登った三角山が...ここから見る形はほんとに最高ですね。

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帰りは途中まで同じルートを戻って、哲学の道から下山します。砕石場跡は目と鼻の先なので(見えませんが)、これでグルっと三角山を一周したことになります。まぁ、森の中なんで、色んな角度から山頂を見られるなんていうこともないですが...地図上はそうなっとるという話です。


自宅(11:55)→山の手登山口(12:30)→三角山山頂(13:10←おやつタイム→13:20)→大倉山シャンツェ(13:40)→山の手登山口(14:10)→自宅(14:40)


下山後はあこに乗って買物に...一旦家に入るのも面倒だったので登山靴のまま乗っていったら、思ったよりもアクセルを踏みすぎて駐車場で他の車に擦ってしまいました。微妙なアクセルワークができないので登山靴は要注意ですね。幸いどちらの車も軽傷で、保険で対応できそうです。よかったよかった。

秋の高根ヶ原通信(2日目) ~紅葉のはずが初冠雪~

朝5時30分起床。寒い。小屋の中の気温6℃。昨夜、0℃ぐらいの中、星を観察をしていた自分が信じられない。飯でも食えば暖まるかもということで食事にする。今朝も、隣の3人パーティに薄切りの餅を熱々のラーメンの中に入れてもらった。うまい!これはお手軽だし次に行くときは持って行きたいなと思う。ようやく身体が暖まって外にでると、まぁ、いい天気。この景色は今年は3度目だけど、それでもいいなと思ってカメラを構える。

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出発前には、管理人さんにコーヒーをご馳走になる。昨日は、ほうじ茶とハーブティ、焼肉に漬け物、今朝は餅にコーヒーと、色んな人に色んな物もらって感謝の気持ちでいっぱいになる。管理人さんに挨拶して、暖かい気持ちで小屋を出発するとドンヨリとした雲天。さすがにお天気まではついてきてくれないらしい。それでも緑岳まで行ってみる。緑岳の稜線の向こう側や高原温泉は晴れていて景色は良好だ。振り返るとこれから歩いていく稜線がきれいに見えていた。

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ここで高原温泉に下りると言っていたおっちゃんと別れて、まずは小泉岳へ。緑岳は雪が殆どなかったが、小泉岳に向かうにつれて雪深くなっていく。道も曖昧になってきて高山植物の上に踏み跡があったりして出来るだけ雪の上を選んで歩いていく。白雲岳は今日もガスの中なので素通り。白雲岳分岐を越えて北海岳に至るルートに出ると一気に雪深くなる。ルートも思い思いといった感じで、本来夏道のあるだろうペンキの所は誰も歩いていない。一応、雪にはまりつつペンキをトレースしていく。

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白雲岳の麓のベンチで作っておいたお茶にする。昨日、高根ヶ原から戻ってきたばかりの3人パーティに頂いたハーブティ。ドイツ製で「Hot Love」と書いてあった。「うーん、まず~い(^^;」中途半端な酸味が刺激的な何とも言えず珍妙なお茶だ。この酸味は疲れた身体に良さそうな気もするが、やはり美味しくない。同じベンチで話した男性は今年の夏に岩尾別~羅臼岳~カムイワッカの日帰り縦走をやったらしい。13時間掛かったそうだ。強者だなぁと思っていたら、「赤岳、緑岳経由で高原温泉に降りたいんですけど大丈夫ですかねぇ」と弱気な発言。私なんて今年の夏、11時間弱の十勝縦走で動けなくなってるのに、13時間の縦走できる人なら楽勝でしょうと送り出す。その後、私も北海岳に向けて出発するが、このルートは道が掘れているので雪が深い。できるだけ端を通ってやり過ごす。北海岳に着くと、凌雲岳・桂月岳・黒岳は全然雪がない。

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北海岳から下って行くと、それまで頭痛がするほど寒かったのがウソのように暖かくなっていく。北海沢まで下ると暑くて汗が出てきた。アウターを脱いで夏山の格好に...なんだか、このあたりから季節が違う。赤石川を渡って黒岳石室まで来るともうポカポカ陽気。この差はいったい何? 黒岳石室は相変わらずの大賑わいだ。管理人室前の物置小屋の石積みの基礎に腰かけて食事にする。営業最終日ということで管理人さんも何時になく多い。私が知っている顔は、昨年に御世話になった一人ぐらい...忙しそうにしている中、私を覚えていたのかいないのか声を掛けてくれる。サンダル履きにショルダーバッグと信じられないような格好をした姉ちゃんもいる。よく登山口で止められなかったものだ。

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昼食後は黒岳の岩場でナキウサギを探す。食べ物探しに集中しているのか鳴き声が殆ど聞こえない。いや、鳴き声が聞こえないとこんなに探すのが大変なのかと改めて思う。私よりも先に老夫婦が見つけたようで、たちまち人だかりができる。その後、私も地道に観察を続けてようやく鳴き声を頼りに岩の上にたたずむ一匹をフレームに入れた。丁度、子供さん連れのパーティが通りかかって見せてあげられたのも良かったと思う。写真のナキウサギはいつもと変わらないポーズだけど、やはり忙しいんだなと痛感した。ナキウサギ観察を終えると、一気に黒岳のピークまで登って、転がり落ちるようなペースで下っていく。夏のように花の誘惑もないので、多分黒岳の下山時間としては私の最速タイムだと思う。早く風呂に入りたい気持ちと、今年の表大雪の山行もいよいよ終わったなぁというシンミリした気持ちが入り交じった何だか妙な気分でリフトに乗って下山した。


白雲岳避難小屋(7:50)→緑岳(8:20)→小泉岳(9:15)→北海岳(10:25)→黒岳石室(11:25←昼食→12:00)→黒岳岩場(12:00←ナキウサギタイム→12:55)→黒岳(13:05)→黒岳7合目(13:55)→黒岳5合目(14:15)→層雲峡(14:40)

今回のあこの燃費:13.7km/L

秋の高根ヶ原通信(1日目) ~紅葉のはずが初冠雪~

今年の山小屋営業最終日ということで白雲小屋に泊って来ました。あこを層雲峡に置いてバスで銀泉台に...林道に入ると、バスの運ちゃん豹変、あこより速い。何度か恐怖を覚えつつ無事に銀泉台着。

銀泉台は登山者ラッシュ。いきなり渋滞に巻き込まれるのもイヤだったので、ゲート入ってすぐのショートカットルートを使って一気に御一行様の先頭に出る。これは功を奏したが、第一花畑には狭い登山道脇に三脚セットしたカメラマン多数。何だかなぁと思いつつ登っていく。第ニ花畑はガスの中、駒草平で少し晴れたが視界は今ひとつ。第三雪渓の紅葉はきれいだが曇っていて、微妙だなぁと思って登っていくと運良く日差しがあたり始める。

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第三雪渓を登りきると雪が見え始める。霰もポツポツ降ってきた。登るにつれて積雪の量が増えていき、赤岳山頂付近は完全に雪道に...それでも今日も人でいっぱいだ。ざっと40人ぐらい...赤岳っていつからこんなに人気の山になったんだろうって思う。始めて来たときなんて、山頂に2パーティーぐらいしかいなかったのに...で、例によって赤岳の岩に登ってみる。烏帽子岳の雪景色が美しい。

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しばらく岩の上で景色を堪能した後、白雲岳方面に向かう。ここからは雪にかなり足を取られるような感じ。「今年は紅葉が遅いねぇ」なんて話してたのが4日前のこととは到底思えないほど小泉岳の稜線は一面の銀世界。

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天気は総じて悪く、曇りまたはガスという感じなので、白雲岳も素通りして早々に小屋に直行する。水を汲んで、寝袋を広げつつ昼食にして、ゴロっと横になっていると思わぬことに高根ヶ原が晴れてきた。ちょうど高根ヶ原から戻ってきた3人パーティが、高原沼の視界は良かったと言っていたので、早速行ってみることに...確かに高原沼のほうは晴れているが、横殴りの雨が降って来て心が折れそうになる。それでも、結局、好奇心が勝って平ヶ岳近くの1730m点まで行ってしまった。帰りは霰に合い、びしょ濡れになって帰還。ちなみに大した絵も撮れていない(T_T)。

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夕食は自分で用意したものの他に、隣の三人パーティに焼肉や漬け物など色々と頂いて、お腹一杯になってしまった。いつもはレトルトやインスタントものばかりなので、ちゃんと調理された食事が山の上で頂けるなんて夢みたいな話だ。食後は、酒を片手に写真を撮りに外に行くと、管理人さんからも夕食の誘いが...ありがたい話だったが、さすがにもう食べられないので丁重に辞退する。

一旦、就寝後、夜21時前に暑くて目が覚める。涼みがてら外に出ると一面の星空。ちょうど観察していた人に小泉岳の「稜線近くにすばる(プレアデス星団)が見えますよ」と言われたが眼鏡を忘れたので全く見えない。それらしき方向にカメラを向けてシャッターをきって確認するとちゃんと映っていた(写真下側の5~7個の星の集り、右側の明るいのは木星らしい)。双眼鏡をのぞかせてもらいつつ、色々と星の話を教えてもらって楽しい夜が過ぎていった。

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銀泉台(9:00)→駒草平(10:10)→赤岳(11:10)→小泉岳(11:35)→白雲岳避難小屋(12:00←昼食→13:15)→高根ヶ原・平ヶ岳1730m点(14:00)→白雲岳避難小屋(15:05)

紅葉の当麻乗越 ~泥んこ道を行く愛山渓ルート~

三連休最終日にギリギリの晴れ予報ということで、愛山渓温泉から当麻乗越の未踏だったルートを繋げつつ大雪山の紅葉を楽しもうということで行ってみる。

薄曇りの中、愛山渓温泉をスタートすると登山道はいきなり泥道に。水芭蕉の大きい葉があちこちに見られる。ここ数日の雨のせいもあるけど、元々水の溜まりやすい地形なのかもしれない。上に登るにつれて多少は良くなるかと思ったが、ずっと変わらずで、三十三曲りを越えて視界が拡がり初めると、今度は道が泥から水場に...そして沼ノ平の木道に安堵しているとまた泥。なんだか歩きにくい道だなぁと。

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沼ノ平から熊笹とハイマツのブッシュ。所々鬱陶しいがそんなに酷い状態でもない。1591mピークに達するとそれまで先端しか見えていなかった旭岳がきれいに見えてくる。何度も見ている山だけど、なんだか少し感動。そんなに鮮やかではないが紅葉も絵になっている。

1591mピークからは少し下ってから当麻乗越まで登っていく。足下は相変わらず悪い。標高1600mぐらいまで来るとピウケナイ沢が作り出した渓谷の左右に小さな沼が点在している光景が見られる。当麻乗越は去年も来たが、沼の景色は少し標高を下げたこのあたりのほうが奇麗かもしれないなと思う。

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当麻乗越に到着して気がついたら、レインスパッツの丈を越えて膝上辺りまで泥だらけになっていた。ここまでちょうど3時間。昭文社地図のコースタイムと全く同じ。いやウソでしょ。日帰り装備だと大体いつも地図の5~7掛けぐらいの時間で歩いてるのに、それほど道の状態が悪かったのか。時間に余裕があって、晴れていれば当麻・安足間・永山の1週ルートをとろうと思ったが、天候も曇りで疲れたし、今日はここで終わりということで昼食にする。

しかし寒い。気温6℃。高層天気図だと850hPa点(標高1500mぐらい)の9時予報で3℃だったから、予想よりは暖かいが、風があるせいで体感温度はグッと低く感じる。岩場の風のないところでお湯を沸かすが、イソ(ブタン)燃料だと火力が弱くて元気がない。来週の小屋泊まりはプロパンの入ったものを持って行こうと思う。一応、暖かい食事をしたが寒くなってきたので、もう少し山に登ってみようと当麻岳の標高1800m辺りのちょうどテラスのようになっている高台を目指す。途中、ウラシマツツジの紅葉が美しい。紅葉では、今日一番の光景かもしれない。

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高台に到着すると何だか鳥がいっぱい飛んでいる。全然鳴かないのでわからなかったがホシガラスだ。あたりを忙しくウロウロしては高山植物の種のようなものをつついている。彼らにとっては忙しくて鳴いてる暇もないようだ。私の存在も気付かずに食料集めに集中している。しばらく、そんな様子を観察していると、最初は10羽ぐらいいたのが、1羽また1羽と次なる目的地に向け去って行く。なんだかとてもいい瞬間に居合わせたようだ。

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高台の岩場ではエゾシマリスも忙しそうだ。なんだか動物達が忙しそうにしていると、少し気が早いが、冬が近いなぁという気がしてくる。長期予報では10月まで暖かい日が続くという話だったけど、山の上は平年並みのようだ。

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その後は、泥んこ道を六ノ沼まで一気に下りて当麻乗越で作っておいたお茶の時間にする。もう何だかグッタリだ。ここで追い付いた北見の4人パーティーが去った直後、何やら「ガーガー」という鳴き声と「鴨がどうこう」いう話声が聞こえて、こんな高地に鴨なんてとと思っていると、目の前をスイーっと鴨が通り過ぎる。あらぁ、本当にいたんですね。鴨を見送りつつ、お菓子を食べて木道横のスペースに寝転ぶと丁度良い心地。目を閉じると何だか寝てしまいそう。いや本当にヤバい気持ち良さ。眠ってしまう前に起き出して、延々続く泥道を下って行った。


愛山渓温泉(8:10)→三十三曲分岐(8:35)→沼ノ平分岐(9:25)→当麻乗越(11:10←昼食→11:50)→当麻岳のテラス1800m点(12:05←ホシガラスタイム→12:30)→当麻乗越(12:40)→六ノ沼(13:35←ティータイム→13:55)→沼ノ平分岐(14:15)→三十三曲分岐(14:50)→愛山渓温泉(15:10)


今回のあこの燃費:12.6km/L