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暑寒別岳の花 ~その1~

2012年7月7日(土)に撮った暑寒別岳の花の写真を厳選してお届けします。


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シラネアオイ:5合目標識から10分ほど登ったあたりに大輪の花を見つけました。こんなにきれいな状態で見たのは初めてです。

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エゾウメバチソウ:山頂付近で見れました。白い花がきれいです。

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エゾシオガマ:山頂付近で多く咲いていました。形からしてシオガマギクの一種なんだろうと思っていたら、そうでした。白いのは初めてみたので良かったです。

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ミヤマリンドウ:まだ7月7日ですよ。もうすっかり花開いちゃって、この花が咲くともう少しで夏も終わりかあって感じで寂しくなります。いや、でもまだ夏始まったばかりだし。

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チングルマ(綿毛):ミヤマリンドウと同じく綿毛を見ると、もう少しで夏も終わりかあって感じで寂しくなります。いや、だからまだ始まったばかりだし(^^;。

暑寒別岳の花 ~その2~

2012年7月7日(土)に撮った暑寒別岳の花の写真を厳選してお届けします。


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トカチフウロ:分類上チシマフウロの白に近いものをトカチフウロと言いますよね。この花完全に真っ白なんですけど...まだ、写真の花はほんの少し紫掛かって見えるけど、他に本当に真っ白なのもありました。完全な白花をシロバナノチシマフウロというそうですがどうなんでしょう? 山頂近くで見ました。たくさん咲いてます。

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マシケケンゲ:増毛山地の固有種らしいですが、先週見たエゾオヤマノエンドウにそっくりです。エゾオヤマノエンドウに比べて花の毛がなかったり、1株についてる花の量が多いとか、違いはそんなところでしょうか? 違いが微妙過ぎてパッと見た目には同じものとしか(^^;。山頂近くで見ました。

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フギレオオバキスミレ?:最初見たときジンヨウキスミレかと思ったけど葉の形が違いすぎるので何だろうと思ったらオオバキスミレの変種らしい。うぉ、出たっ変種! フギレスミレとも似ていて、でもフギレスミレよりも葉の切り込みが大きいので多分そうかと...もうこれ以上はお手上げっす。暑寒の花は変わったのが多いですね。山頂に登るロープ場で見ました。

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マシケオトギリ?:どう見てもハイオトギリにしか見えんのですが...タルマイソウとイワブクロみたいな関係かと思ったら、ちゃんと違いがあるらしい。が、全然わからん!

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チシマギキョウ:大雪山系ではあまり目にしないので、私にとっては、昔、トムラの近くの北沼で見た以来なので非常に珍しいのですが、暑寒別ではいっぱい咲いていました。さすがイワギキョウのお仲間ということで岩をバックに映えますね(^^)。

暑寒別岳 ~不本意ながら体力測定登山~

管理人の相性の悪い暑寒別岳、晴天予報も出ていることだし、今回こそ大丈夫だろうと行ってきました。極限られた巷では体力測定登山というのがはやっているようですが(^^;、そんなのは私のスタイルではないと思っていたのに、今回虫に煽られて不本意ながらやっちまったです。

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暑寒荘のまわりは微妙ですが晴れています。しかし山頂方向はモクモクの雲が...うーんやっぱり暑寒とは相性悪いなぁと思いながら出発です。この時期は虫が酷いという話だったので、蚊取り線香や虫除けスプレー、虫除け剤などひっぱり出してきました。夏に低山に行くことがなかったので、どれもこれも3年ぐらい前のやつです。蚊取り線香は結構効いているようですが、止まると虫が寄ってきます。いや~な感じです。しかも片道10kmを考えると樹林帯はとっとと抜けておこうとペースをあげます。3合目辺りからは山頂が見えます。なんだか今回は大丈夫そうな感じです。

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しかし暑い。佐上台から先は樹林帯の中の連続した登りでもう蒸し蒸しです。途中でフラッと来たので何回か休みつつ登っていきます。5合目までに一組の夫婦を追い抜きました。後に、この御夫婦には非常に御世話になるのです。5合目から少し登るとシラネアオイが咲いていました。丁度、見頃です。こんなに綺麗な状態を見たのは初めてでした。

ダケカンバの林を抜け、ロープ場を越えてハイマツ帯に出る頃にはもうボロボロです。7合目を越えてようやく滝見台です。前回来たときのタイムを記録してないので、写真のタイムスタンプを見て比較できる3合目と滝見台のタイム比較をして見ました。殆ど変わってない。むしろ今回のほうがコンディション悪くて途中の小休止を考えると体力的には向上したのか?

前回:2007年9月30日 3合目(8:46)→滝見台(10:04) 1時間18分
今回:2012年7月07日 3合目(9:17)→滝見台(10:34) 1時間17分

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滝見台を越えて扇風岩までの間に巨岩あったので、そこでいよいよ本格的に休憩です。ここは虫も少なくてゆっくりできました。しかしながらここで持ってきた蚊取り線香が燃えつきてしまいました。もう8合目だから大丈夫だろうと思っていたが、この考えがあまかった。8合目から雪溶けから日が浅いせいか、ジメジメした地帯が続き、蚊、ブヨの大群が待ち構えていたのです。そんなこととは知らない私は扇風岩に張りつくチシマギキョウをきれいだなぁなどとのんきに観察していましたが、ここから先、低木の樹林帯に入ると、蚊、ブヨの大群の攻撃を受ける始末に...まるで坊ノ岬沖の戦艦大和のようです。ちょっとでも止まろうもんなら、装甲板(服)を突き抜けてブヨの針がチクチク差してきます。蒸し蒸しする中、虫の攻撃を受けて蓄積する一方の疲労を抱えてイライラが最高潮に達しますが、特攻あるのみです。最後のロープ場を越えるとようやく開けた台地に出て、もう山頂はすぐ傍にあることを予感させます。

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あとは快適な稜線を山頂標識まで歩くのみです。途中で御年配にお会いしましたが、やはり虫が多くて休めないのが辛かったと言っていました。稜線の向こうには大きなケルン、そこが山頂と思っていたら違うようで、更に虫のいそうな低木の林を越えたところにお社と山頂標識がありました。ここまで3時間25分。山渓のコースタイムを1時間近く上まわって到着です。ああ~疲れたぁ、今回は少しガスってますがちゃんと視界があります。まぁ、私と暑寒別の相性を考えたら上出来だろうと...南暑寒岳もバッチリです。

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昼食後は花を見ながらのんびり下山します。山頂付近にはタカネトウウチソウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマオグルマ、チシマギキョウ、ハクサンチドリ、エゾシオガマ、ウメバチソウ、ミヤママズマギク、マルバシモツケ、レブンサイコ、トカチフウロ、エゾツツジ、マシケケンゲ、マシケオトギリ(ハイオトギリ?)などなど...まぁ種類の多さはすごいです。驚いたのはまだ7月になったばかりなのにミヤマリンドウが咲いています。あとエゾノハクサンイチゲは既に散り、チングルマが綿毛に...先週に大雪で満開の花を見てきたばかりなのに「もう綿毛かい!」...季節が1ヶ月以上早い感じがします。

山頂付近の花を堪能した後は、再び虫の待つ地帯に突入です。登りで虫の攻撃を受けつつ、花のある箇所はチェックしていたので、素早く花の写真を撮っては移動していきます。ウコンウツギやフギレオオバキスミレ、カラマツソウ、サンカヨウ(一部は実になってる)、リンネソウ、ミツバオウレン、ミヤマホツツジ、マイヅルソウなどなどです。他にも多数咲いてますが、種類がよくわからないので割愛です。

ここでポケットに入れていたグローブ(暑いから脱いだ)がないことに気がつきました。まだ全然使えるのに手痛い出費だなぁと思っていたら、行きに追い抜いた御夫婦と出会ったときに、何と拾ってダケカンバの枝に掛けておいてくれたというではありませんか。いやぁ、ありがたやありがたや。ということでダケカンバの枝に掛かっていたグローブを無事に回収しました。その後は、汗だくで気持ち悪くて早く温泉に入りたくなって、また駆け足モードで下山していきました。

温泉は岩尾温泉あったま~る...食堂が11~15時営業に短縮されていました。御飯食べられなくてショックです。あと帰ってから身体がかゆいのなんのって...幸いブヨには刺されなかったみたいだけど、顔と両腕と両足共に数ヶ所ずつ刺されたようで(T_T)。もう、しばらく虫の多い山は遠慮したいです(^^;。花の写真はまた後程アップします。


暑寒荘(8:20)→佐上台(9:05)→5合目(10:00)→扇風岩(11:00)→暑寒別岳(11:45←昼食→12:20)→扇風岩(13:55)→5合目(14:45)→佐上台(15:20)→暑寒荘(15:50)


今回のあこの燃費:14.9km/L (一般道利用としては今までの最高記録です。ここまで走ってくれるとほんとに嬉しいです。ご褒美に洗車でもしてあげましょうか(^^))

大雪山初夏の花 ~銀泉台・赤岳編~

2012年7月1日(日)に撮った花の写真を厳選してお届けします。

小泉岳から赤岳までの稜線は、エゾノツガザクラ、ミネズオウ、チングルマ、ミヤマキンバイ、イワウメ、エゾタカネツメクサ、チョウノスケソウ、ホソバウルップソウが見られました。何だかよくわからなかったのはメアカンキンバイっぱい白花です。何なんでしょうか、この花は??

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ミネズオウ:見落としがちですが、とても小さいくて可愛い花です。

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チングルマ:花に綿毛に紅葉と一年中楽しませてくれますが、この時期の白い花が一番綺麗です。

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?????:メアカンキンバイっぱい謎の花です。花の形はミヤマキンバイっぽいですし...ほんと不思議です。葉の写真も撮ってくれば見分けがついたんですけどね。


赤岳から銀泉台までの区間も花が楽しめるルートですが、今回は初夏ということで雪渓が多くてルート上はボチボチといった感じでしたが、雪渓の向こう側にはキバナシャクナゲやエゾコザクラの大群落を見ることができました。咲いていたのはエゾノツガザクラ、メアカンキンバイ、キバナシャクナゲ、エゾコザクラ、エゾノハクサンイチゲ、チングルマ、ヒメイソツツジ、コマクサ、ゴゼンタチバナ、ハクサンチドリ、フキノトウなど

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エゾコザクラ:このルートで下から上までずっと見られます。色といい、形といい、折り紙で作ったみたいな人工的な感じがとっても好きです。

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ゴゼンタチバナ:木々に囲まれた暗いところが好きなゴゼン様。ひっそりと咲いている姿が大好きです。

大雪山初夏の花 ~緑岳・小泉岳の稜線編~

2012年7月1日(日)に撮った花の写真を厳選してお届けします。

板垣分岐から緑岳まではイワウメ、エゾオヤマノエンドウ、チョウノスケソウ、ホソバウルップソウ、コマクサなどが咲いていました。風衝地ということで低い草花ばかりで、ホソバウルップソウも背丈の小さいものが多い印象を受けました。彩りはあって楽しいものの、それほど目を引く花もないって感じでしょうか。

反面、板垣分岐から小泉岳の稜線は花盛りで、ミヤマキンバイ、チョウノスケソウ、コマクサ、ホソバウルップソウ、チシマキンレイカ、イワブクロ(ツボミ)、イワウメ、エゾオヤマノエンドウ、エゾタカネスミレ、キバナシオガマなどが見れましたが、中でもすごかったのは稜線が黄色く見えるほどのエゾタカネスミレ。チョウノスケソウやイワウメもきれいで立ち止まっては写真を撮りといった感じでした。

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チョウノスケソウ:もう一つの目的の花。チングルマと似ているけど、チングルマよりも花弁がしっかりして見映えがしますね。

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コマクサ:可憐です。見るにつけ風にフルフル揺られて、花がもげないだろうかと心配になります。葉っぱもなんだか頼りなげですよね。

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イワウメ:まさしく岩にビッシリです。背が低いので中々いい写真撮れませんけど、好きなんですよね、この花。

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エゾタカネスミレ:何かみんなでワイワイ言いながら集合写真撮ってるみたいです。

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ホソバウルップソウ:何とも大雪山の景色に合う不思議な花です。