記事一覧

大雪山緑岳 根暗な花(キミ)にもスポット当てちゃう!?

2012年7月15日(日)に撮った大雪山緑岳の花の写真を厳選してお届けします。

これまで陽の光をいっぱい浴びて輝いている花ばかりをアップしましたが、今日は林の中やハイマツの影など、少し暗い場所でひっそりと咲いている花にスポットライトを当ててみました。全部、大雪高原温泉~第一花畑周辺で見ることが出来た花です。


ファイル 146-1.jpg
ミツバオウレン: その名の通り三つ葉の白い花です。ハイマツや少し高い草木の下に隠れているお茶目さんです。草を掻き分けてこんにちはしました。ここは比較的、陽が当たってますが、本当に真っ暗なところにもいますよね。


ファイル 146-2.jpg
コミヤマカタバミ: クローバーっぽい葉っぱが可愛いのです。花は残念ながら開いていませんでした。樹林帯を好むようですね。図鑑で名前を見たとき、小宮山さんが発見したのかと思ったんですけど、正解はコ・ミヤマ・カタバミですね。片喰の深山タイプの更に小さいものってことのようです。

ファイル 146-3.jpg
オオバミゾホオズキ: ラッパの形の黄色い花が特徴的でした。湿っぽいところが好きらしいですね。確かにそうでした。見晴台近くで、この子の写真を撮ってる間に蚊に何ヶ所も刺されました。オオバって言うほど葉が大きくない気がしますが...


ファイル 146-4.jpg
ゴゼンタチバナ: 丸木のステージでスポットライトを浴びたところを撮影です。今日は輝いてるよ~♪、と思ってたら雲が出てきてゴゼンタチバナショーはすぐに閉幕してしまいました。ゴゼンタチバナさんらしい一幕でした。


ファイル 146-5.jpg
ゴゼンタチバナ(緑花): 緑っぽい花を付けたゴゼンタチバナです。先程のと同じ種だと思うんですが、この緑花は、更に日の光の当たらない暗いところに生息している個体に多く見られるような印象を受けます。写真撮るにも周囲が暗くて暗くて手ブレで何枚駄目にしたことか(^^;。

大雪山緑岳 第一花畑でツガザクラ三昧

2012年7月15日(日)に撮った大雪山緑岳の花の写真を厳選してお届けします。

今回の山行で大雪高原温泉ルートの第一花畑の主役は、何といってもツガザクラでしょう。エゾノツガザクラとアオノツガザクラが共生しているので、変種、雑種も多くて、花好きな人ならば、これを見分けながら歩いているだけでも、あっという間に時間が経つことでしょう。


ファイル 145-1.jpg
コエゾツガザクラ?:全体的に色がやや薄く、毛が殆どなくてツルっとした表面をしているのでコエゾツガザクラだと思います。ざっと見た感じだと第一花畑のエゾノツガザクラは殆どこの種ではないかと思います。花の色はエゾノツガザクラ、毛のないところはアオノツガザクラゆずりに見えますので、これらの雑種なのでしょうか。


ファイル 145-2.jpg
エゾノツガザクラ(白花):エゾノツガザクラの白花です。これも花に毛が殆どないので、コエゾツガザクラの色が更に淡くなったものなのでしょうね。


ファイル 145-3.jpg
アオノツガザクラ:明るい緑が美しい花です。第一花畑の群落はものすごいです。ピンク系ののエゾノツガザクラは雑種ばかりなのに、こちらは元々の種がちゃんと残っているということは、種としてはこちらのほうが強いのでしょうか。


ファイル 145-4.jpg
ニシキツガザクラ?:一見するとコエゾツガザクラのようですが花の上側が白いのです。絞り模様が特徴的で、オレンジっぽい個体もありました。この個体は図鑑に載っていたニシキツガザクラよりも色が濃いですが、そもそも変種なので何が正しいのかよくわからない感じがします。


ファイル 145-5.jpg
エゾノツガザクラ:ここまで雑種ばかりなので板垣新道で咲いていた正真正銘のエゾノツガザクラの写真も載せておきます。色が濃くて毛がはえています。

大雪山緑岳の動物たち

2012年7月15日(日)に出会った緑岳の動物達です。

まずはナキウサギ。緑岳の巨岩帯で出会いました。警戒しているのか、距離も遠く、常に岩場のバックにして隠れていて、ろくでもない写真しか撮れなかったのでトリミングしてあります。たまに顔を出すのですがすぐに岩に隠れてしまいます。そして最後は岩穴目掛けて走り去って行きました。

ファイル 144-1.jpg
ファイル 144-2.jpg
ファイル 144-3.jpg

そしてエゾシマリス。緑岳山頂が随分静かになった13時過ぎに、山頂ケルンに登る姿を捉えました。上向いている写真はナキウサギのようです。「ピチッ」って言いそうです(^^;。1分ほど山頂ケルンを堪能した後、走り去っていきました。

ファイル 144-4.jpg
ファイル 144-5.jpg

大雪高原温から緑岳と高根ヶ原

月曜日の天気予報が微妙になってきたのもあって日帰りで大雪高原温泉から緑岳、そして高根ヶ原方面に行ってきました。先週の暑寒別岳で肩紐が破れたのでザック新調しました。ドイターのフューチュラ26、これ極めていいです。あと、軌跡と高度表示ぐらいできればいいなと思ってついでに買ったGPSはユピテルのASG-2も、高度がGPS測位らしく、これまで使ってきた気圧式高度計よりは格段に精度が期待できそうです。

大雪高原温泉を出発すると平均傾斜30°の坂道の始まりです。以前、ここに降りたときは(http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/cgi-bin/diarypro/archives/4.html)このルートは登り使わないと誓ったのですが、登ってみると案外楽です。私には一気に標高あげるようなルートは合っているみたいです。第一花畑までの森の中はゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、オオバミゾホオズキなどが咲いていました。標高1400mほどの見晴らし台に立つと高根ヶ原の断崖が綺麗に見えました。

ファイル 143-1.jpg

森を抜け青空がのぞく第一花畑に立つと、予想通り雪が溶けていて、木道周囲が花満開です。エゾコザクラ、ミヤマキンバイ、キバナシャクナゲ、エゾノツガザクラなどに加えてアオノツガザクラとチングルマの大群落が見事でした。エゾノツガザクラとアオノツガザクラがセットで咲いているので、白花や雑種なども豊富です。

ファイル 143-2.jpg

第一花畑からロープ場までは雪渓の上を進むことが多くなりますが、傾斜も緩やかな雪渓なので恐怖感はゼロです。第二花畑は雪が溶けたばかりですが、数週間後ぐらいにはこちらも見頃になるでしょう。雪のおかけで時間差で花を楽しむことができて嬉しい限りです。この先の巨岩帯までは間ではミヤマキンバイ、ミツバオウレン、エゾコザクラ、フキノトウ、マルバシモツケ、コケモモ、ミヤマリンドウ、メアカンキンバイなどが咲いていました。特にロープ場近くの崖の岩場限られたスペースに咲いているエゾコザクラには、高台から見下ろされるという不思議な経験をしました。景色も最高です。音更山、石狩岳の他、mottiさん(http://motti110.exblog.jp/)がトライしていたニペソツ山までもきれいに見えました。

ファイル 143-3.jpg

ロープ場を越えると間もなく巨岩帯です。巨岩帯と言っても緑岳の名前の由来ともなったハイマツが多く生えていますから、所々で花も咲いています。ムカゴトラノオ、イワブクロ、コマクサ、エゾイワツメクサ、イワヒゲ、コケモモ、チシマキンレイカの他、ゴゼンタチバナも太陽に照らされながら頑張っていました。人間も頑張って登っています。さすがに息が切れてきます。時折、ナキウサギの鳴き声が聞こえます。ここから見る高根ヶ原も最高です。

ファイル 143-4.jpg

緑岳山頂も青空です。風は相変わらず強いでずが、こんなに天気のいい日は初めてです。ここで黒岳から赤岳、銀泉台に向け歩いているyahさんに連絡を取ります。アンテナ3本立ってるのにメール送信ですら困難な状態で、双方向通信のありがたみが良くわかりました(^^;。そんな状況のため、とりあえずメールだけ送って高根ヶ原に向けて出発です。二週前に歩いた道ですが随分と雰囲気が変わってすっかりイワブクロの独壇場です。その他はエゾツツジ、クモマユキノシタ、チシマキンレイカ、エゾタカネツメクサ、ミヤマキンバイが細々と咲いています。エゾオヤマノエンドウも僅かながら咲いていました。

板垣新道も様変わりです。エゾノハクサンイチゲは大半が終わりでしたが、雪渓近くのチングルマはものすごいことになっていました。白雲岳避難小屋から高根ヶ原方向に折れてすぐのところにはチシマノキンバイソウの大群落です。それが終わるとまたチングルマ、トカチフウロと群落が続きます。それらを写真に収めながらなので全然進みません。

ファイル 143-5.jpg

結局、時間的に高根ヶ原までは辿り付けず、標高1860m地点にある大きなケルンを今日の折り返し地点とします。このケルンには色々と思い出もあるのです。ここで食事にしましたが、ここは平らな石を積上げて作ってあるので食事にも最適です。先程、ピークを踏んだ緑岳は沢を挟んで対岸に...通る人も殆どなく静かなことこの上ない中、遠く下の方から沢の音が聞こえます。高根ヶ原には行けなかったけど、まあ、ここで満足です。

食事の後は忠別岳と高根ヶ原に別れを告げて来た道を戻ります。yahさんが歩いているだろう稜線が見えますが、結局、最後まで連絡取れずじまいです。途中、人の少なくなった緑岳の山頂でティータイムにしました。チョロチョロと動くものがケルンに登ったと思ったらエゾシマリスでした。彼も人がいなくなった山頂を謳歌しているようです。山頂は風が増していますが岩陰に入ると日射しがポカポカと気持ち良くて、もうしばらくのんびりしていたかったですが、曇り始めてきたので下山を始めました。途中の第一花畑からは三脚と一眼を持った寡黙な男性と出会います。特に何を話すわけでもないんだけど、一緒に花の写真などを取りつつすごく楽しく下山しました。


大雪高原温泉(7:15)→第一花畑(8:00)→緑岳(9:55)→板垣分岐(10:15)→白雲岳避難小屋(10:40)→1860mケルン(11:15←昼食→11:35)→白雲岳避難小屋(12:15)→板垣分岐(12:30)→緑岳(12:50←ティータイム→13:20)→第一花畑(15:10)→大雪高原温泉(16:10)

P.S. 花の他、ナキウサギとシマリスの写真もありますので、また、追い追いアップします(^^)。ヤマレコには先程アップしておきましたので、早くみたい人はそちらをどうぞ。

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-206645.html

高原温泉~緑岳&ほんの少し高根ヶ原

今日は大雪高原温泉から緑岳、そして高根ヶ原に向けて時間の許すかぎり歩いてきました。高原温泉ルートの第一花園はアオノツガザクラとチングルマの大群落。これだけでも行った甲斐がありましたが、白雲小屋から高根ヶ原に向けてのトカチフウロの群落も堪能です。さすがに花を堪能しながら日帰りだと高根ヶ原まで辿りつけず、緑岳を逆側から眺めてきたに留まりました。それでも16GBのSDカードが満タンになってしまいました。もう800枚を越えて何枚になったのか検討もつきません。

ファイル 142-1.jpg

あと今回からGPSを持ち歩き始めました。日帰りザックもオニューです。前回の暑寒別で肩紐が破れました。ザックを買うなら破れかぶれで前から欲しかったものもついでに買っちゃったというわけです。今回、緑岳の山頂でカメラバッグの金具がもげてしまったので、それも次回の山行には新しくなっているかもです。私の愛しいNIKON1が地面直撃しそうになりました。やめて!お願い...まぁ、その辺の話もボチボチできたらいいなと思いますが。

今回のあこの燃費:13.8km (帰りの高速で早く帰りたくて飛ばしました。あこにゃんもお疲れです。)