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三峰山よりナキウサギ便り

今回は山行というよりは避暑とナキウサギメイン。ナキウサギを撮るための秘密兵器として、前回使ったNIKON1用のAマウンアダプターにSIGMA AF APO 400mm F5.6を付けて持っていく。場所は三峰山頂の巨岩帯。岩に腰かけて待ちました。中々出てきてくれなくて苦戦したが、結果は上々。

今回かなり離れた岩場に多くいたので、NIKON1に装着すると1080mmの超望遠になるレンズの効果は大きかった。フォーカスも露出もオールマニュアルで難しかったけど持っていって正解。ただ、やはりこのレンズかなりダメージを受けてるみたいで、元々の撮影写真はコントラストがなく、とても見れたものではなかったが、画像処理でコントラストを付けて何かと見れる絵になった。


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岩場からナキウサギしゃんを弩アップ。ピンボケになったが構図的には最高に気に入った一枚。


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岩場に佇むナキウサギ。


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「ピチッ」と言っている。


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伸びをしている。

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立った!

NIKON1四方山話

今年の夏休みに沼ノ原から忠別小屋でびしょ濡れになり、一時、動かなくなってしまったNIKON1。前にshizuさんが話していた、サブカメラに防水コンデジとかいいなぁと思ってカタログを眺めていてふと思った。じゃあ、一体何のためにNIKON1買ったんだ。コンパクトで、いつでも取り出して気楽に撮影できつつ、画質も良いというのを目指して買ったのに、この上、もう一台カメラを持ち歩くなんて本末転倒で愚の骨頂だ。

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Itchan in DICAPAC: face side
 
 
でも、雨の日に撮れないといやだしと思って、防水ケースを買ってみた。DICAPACのWP-610。マニュアルが英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、韓国語、中国語と来て...日本語がない(T_T)。うーむ、日本やっぱ嫌われてる? さすが韓国製。本家ホームページの適合表によると適合メーカーが「SAMSUNG、Canon、Panasonic、FUJIFILM、Nikon、OLYMPUS、CASIO、PENTAX、SONY、Kodak、RICOH、SANYO、KYOCERA、Konica Minolta」ってSAMSUNGとKodak以外、全部日本メーカーじゃないか! 何故、日本語マニュアルがないんだろう?? 中国、アメリカとヨーロッパ圏主要言語と韓国メーカーなので韓国語はともなく、ロシアがあって何で日本がない? 日本の人口って少子高齢化とか言われてるけど世界で10番目に多いし、確かにロシアのほうが人口が1300万人多いけど、こういうレジャー需要を考えたらロシアより上だろうという気がする。いや、そもそもヒンディー語がないのはおかしい。第二公用語が英語だから? 日本も同じ扱い? いやまさかね。やっぱ独島がらみ? なんか政治と経済は別って思ってたけど、こういう疑わしき事象を突きつけられるとちょっとゲンナリする。

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Itchan in DICAPAC: back side
 
 
ただ私はできる子(^^;。英語は読み・書き・カタコトはできますから、早速英語マニュアルを読んでレビューです。我が愛しのいっちゃん(NIKON V1)をパンケーキレンズごと入れてみた。ぐぉ、入らん。ならばとパンケーキを外して本体をケースに入れてから、ケースのレンズカバーを外して、パンケーキを装着して、レンズカバーを戻すという面倒くさい工程を経て何とか入りました。防水ケースと言ってもチャックとベルクロテープだけです。カメラとレンズが入ってしまえば後は簡単。でも、なんだか窮屈そうです。早く出してあげたいという衝動にかられます(^^;。この状態で何枚か写真撮りましたけど、焦点合わせも普通にできますし、とてもいい感じに写ります。IPX8対応とのことで、沢や沼の水中撮影ができそうで面白そうです。エゾサンショウウオとか撮れそうですね(^^)。難点はアイセンサーが作動してしまって電子ビューファインダーしか使えません。いや、これはNIKON V1の大いなる欠点で、強い太陽光が入ったり、結露したりしてもセンサーが作動してファインダーに切り替わってしまいます。電子ビューファインダーを使いたいシーンと、液晶画面を使いたいシーンがマニュアルで切り替えられないのは、その名も高きNIKON製品としては本当にお粗末です。こんなもんファームアップでチョチョッとやれるだろ!とっととやれ! というか店頭でニコンの応援販売の人にも、これは致命的だと言っておいたのに伝わってないのね。話が横道にそれましたが、ケースの問題点に戻ると、あと、モードダイヤルがまわせない(^^;。あとレンズカバーがプラスチックでできていて折り畳めないのです。うまくたたんでも、結構かさばります。まぁ、欠点はあるものの、カメラが濡れて写真撮れなくなることを思えば全然OKです。マニュアルでちょっとゲンナリ来たけど、とてもいい商品じゃないか!! あとはフィールドで試してみようということで...でもあまり雨降るとわかってて出掛けたくないような(^^;。

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えーと、こっからは全然違う話です。先週の晴れた日に仕事から帰ってきたら、近くの高層マンション建設現場が何ともいい感じだったので写真撮りました。NIKON1で夜景撮るのってもしかして初めてかもです。えっ?白雲小屋で撮ったじゃんって? いや、確かに山の夜景は撮りましたけど、夜景って言ったら普通、街並みでしょ。ISO800だったかな...いつもはブログアップ時に消してしまうEXIF情報残して置きますので保存して見て下さい。いやいやなかなかどうして、街中ならISO800でもいけるじゃんって感じです。「今年はホワイトイルミネーション行って見るかぁ」みたいな気分にさせてくれますね。あっ、でも節電で中止とか(^^;。

ギンザンマシコとエゾシマリス

ギンザンマシコとエゾシマリス

石狩岳-音更山の稜線で出会ったギンザンマシコとエゾシマリスの写真です。

ギンザンマシコのほうはメスですね。すぐ近くのハイマツにとまったんですが、最初あまりの地味さに何だろうと思って写真撮ったらギンザンマシコでした。こうやって写真で見たら鮮やかですけど、実物は本当に地味子ちゃんでしたよ(^^;。ギンザンマシコはやっぱりオスのほうが綺麗ですね。

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エゾシマリスは食事中のところをお邪魔しました。「目線下さ~い」、「ありがとうございます」...いや違うから(^^;。この後、すぐに走り去ってしまいました。何回見ても可愛いですねぇ。

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石狩岳・音更山 ~晩夏のシュナイダーコース~

もう6年ぐらい前だろうか...まだそれほど山に頻繁に登っていなかった管理人がたまたま登った低山で石狩岳の話を聞いて、「いつかは登ってみたいと」思っていたが、ようやくそれが今日実現する。ルートはシュナイダーコース。とにかく辛いと言う人もいて賛否両論のコースだが、地図を見ているかぎりは私にとって「むしろ好きな部類のコースでは?」と思っていた。

tarumae-yamaさんから事前に聞いていたので林道の分岐も難なく通過。朝4時に札幌を出発して7時20分に登山口着。もう少し早く着ける予定だったけど、紋別自動車道が通行止めで愛別インターで下ろされてしまったので仕方がない。早速、出発しようと思ったが登山ポストがない。「まぁ、いいや」と思って無記入で入山したが、帰りに気がついたが、実は国道の林道入口にポストがあった。

登山口からはいきなり熊笹の林間コースが始まった。「いきなりかよっ」と思ったが、熊笹が覆い被さってる場所もあるが、それほどひどいと感じるほどでもなく順調に進んでいく。30分ほどで音更川源流の渡渉点に到着。倒木の白樺を頼りに渡るが足下の岩は滑って全然使い物にならない。結局、何本かある倒木の高い方を手で支えて、水面に近いところの倒木に足を掛けて渡った。tarumae-yamaさんが迷ったのもこの辺りで、「迷ったら沢筋に」と私のポリシーと逆のことを言っていたのを思い出し、その通りに進んだら迷い道に足を踏み入れた(^^;。私の聞き違いだったのかもしれないが、やはり沢筋は間違いなくNGだ。

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渡渉を終えると程なく登りに取り掛かる。シュナイダー尾根の突端だ。林間コースで風もなく暑い。途中で先発した帯広の女性二人パーティに追い付いた。このコースは何回も登っているとのことで、話を色々と話を聞いてみると、このコース、残念なことに尾根に出るまではずっと眺望なしだそうだ。話ついでの小休止の予定だったが、あんぱんやトマトなど色々とご馳走になってしまった。その後、彼女達に先行してスタートする。コースは段差の木の根を登ったり、巨岩をよじ登ったり、中々に大変だが、辛いことは全然なくてむしろ楽しい。時折、ニペソツ山や、ユニ石狩方面の稜線が顔を出す。

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途中の巨岩を勢いつけてよじ登ったら、登ったすぐ向こう側が崖でバランスを崩してヒヤっとした。シュナイダー尾根は熊笹や低木で覆われて良くわからないが、実際かなりの痩せ尾根らしい。1600mを越えるとそこそこ視界も開けてきて稜線が見え始める。まだ結構あるなぁと思っていたら、急に視界が拡がって、シュナイダーコース分岐の稜線に出た。「あれ、もう終わり?」。正直、拍子抜け。私が稜線だと思っていたのは石狩岳の山頂だったようだ。

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ともあれここまで3時間結構費やしている。石狩岳のほうが距離が短く、下山までの時間が計算しやすいので、まずは音更山を目指す。途中で低木帯もあるが快適な稜線が続く。途中、ギンザンマシコがやって来て至近距離のハイマツにとまった。「レンズ、レンズ」と望遠に切り替えて撮影。いい絵が撮れた(この絵はでアップします)。頂近くの巨岩帯はペンキが薄く、目印に乏しいので、ケルンやピンクテープを探しながら進む。巨岩帯は浮石が多くい何度かヒヤッとしたが無事に山頂に到着。音更山は岩場の広大な山頂が拡がっていて、昼食にするのに最適。姿は見えないまでもナキウサギの声も多く聞こえる。表大雪が結構近い。緑岳から高根ヶ原、十勝岳連峰も全部見える。例の北見富士も鮮やかだ。メインは石狩岳のハズだったが「もうここでいいかも」...そんな気にさせる。この段階で、沼ノ原山がちょうど石狩岳山腹にかかってしまって見えないのが残念だったのが、唯一、石狩岳に行くモチベーションになっていた。

もっとずっとのんびりしていたかったが、石狩岳に行ってから下山することを思うと早々のんびりもしていられない。昼食後は早々に石狩岳に移動する。山頂近くではエゾシマリスも食事中だったようで写真を撮らせて頂いた他、ギンザンマシコとも再び遭遇した。分岐で念のため、休憩されていたパーティに下山時間を訪ねると2時間半との答えが、コース状態から3時間はかかるかもと思っていたので、少し余裕が出た。石狩岳への登りは稜線歩きというよりシュナイダー尾根の続きと思ったほうが良いほどの急坂が続く。音更山で結構疲労したようで、さすがに息が上がった。途中は片側が急斜面の崖になっている場所もあり慎重に足場を選んで進む。30分ほどで山頂。

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10人も人が来れば一杯という感じの狭い山頂だが、予想通り、沼ノ原から五色ヶ原の景色がすぐ近くに一望できて最高。本当の山頂は隣の1967m峰という話もあるが、こっちの1966m峰には山頂標識という強い味方がいるし、何より今日は疲れた。こっちが山頂と勝手に定義して一息つく。

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時間が13時ということで、もうだれもいないだろうと思っていたら、まだ人がいた。向こうも同じ考えのようで、こんな時間に登ってくる人がいるとは思わなかったそうだ。彼は昨日もシュナイダーを通って石狩岳に登ったそうだ。岩間温泉に行ったりしてこの周囲を満喫しているらしい。「だったらニペソツも登ってきたら?」と薦めてみる。何せ100名山になりそこなった山だし、時間的に余裕もあるのに石狩岳を登ってニペソツに登らないっていうのも勿体ない。彼も話を聞いて興味が出たようで最終的には登ってみたくなったと言っていた。林間コースで日が暮れるのも嫌なので、石狩岳を堪能した後は早々に下山。帰りも沢で道を間違えたがすぐにルートに復帰。結局2時間15分ほどで下山できた。下山後は幌加温泉鹿の谷で温泉を楽しんだ(ここ内湯も含めて完全混浴で驚いた)あと三股山荘で食事を...と思ったら休みということで無念の帰宅となった。

例によってヤマレコに多数写真アップしましたのでご覧ください。

シュナイダーコース登山口(7:25)→シュナイダー尾根突端渡渉点(7:55)→シュナイダーコース分岐(10:25)→音更山(11:10←昼食→11:55)→シュナイダーコース分岐(12:35)→石狩岳1966m峰(13:00←ティータイム→13:20)→シュナイダーコース分岐(13:45)→シュナイダー尾根突端渡渉点(15:10)→シュナイダーコース登山口(15:35)

今回のあこの燃費:14.4km/L

凌雲閣から十勝岳周遊で白銀荘に下山 ~上ホロ・十勝・美瑛~

先週末に間を空けたせいか体が少し重たいが、天気も良さそうなので、今回は上富良野町営バスを使って、上ホロから美瑛岳まで十勝岳の稜線を全部歩いて白銀荘に降りる計画を実行に移す。5年ほど前に、同じバスを使って、富良野岳から十勝岳まで稜線歩きして白銀荘に降りるということをやったが、途中の稜線上から膝が痛くなった上に、バスにも乗り遅れるという失態をおかしたのでリベンジでもある。

余裕を持って朝4時に札幌を出発して白銀荘を目指す。白銀荘着が6時20分前。温泉道具や着替えの入ったザックを登山ポスト横の看板に腰ベルトでくくりつけてデポしていく。キャンパーのギャラリーが多くて緊張する。盗まれないか心配だったけと、肩紐が破れて使えないザックだし、金目のものが入っているわけでもなし、盗られたら盗られた時と割り切った。その後、凌雲閣まであこを走らせた。凌雲閣前の駐車場はもう半数以上が埋まっている。今日の山は人が多そうだ。

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6時40分に凌雲閣前を出発。歩き慣れたルートを進んでいく。安政火口までのハイキングコースは昨年の大雨の影響か以前よりは荒れている。徒渉点も相変わらずの涸沢だ。尤も、雨が降ると増水することもあるようだが...上ホロ分岐からは涸沢のような登山道を辿り、整備の行き届いた名物の300階段でD尾根に上がる。写真はD尾根から見た化物岩。その向こうには点々とした雲の下に市街地が拡がって何とも美しい光景。初夏のD尾根は花も豊富だが、今はイワギキョウやシラタマノキぐらいで誘惑も少なく淡々と進む。上富良野岳をグルっと巻けばすぐに山頂。何かあっけない。こんなに近かったっけ? 息も絶え絶えだった6月に比べて何気に鍛えられてるようだ。

上富良野岳からはいよいよお待ちかねの稜線歩きがスタート。コルを越えて20分ほとで上ホロカメットク山。ここ最近は三峰山にしか行ってないし、その前も巻き道を抜けたりと山頂に来るのは本当に何年振りだろう。山頂ではオーストラリア人の御夫婦(奥さんは日本人)と、札幌からの御夫婦に出会う。オーストラリアの彼は中々ワイルドで、昨日、上ホロ小屋の近くまで来た熊を見れたと嬉しそうに語っていた。ついさっきも大砲岩の近くにいたらしい。それは見て見たいと思いつつ大砲岩に向けて進む。札幌の御夫婦は凌雲閣から十勝岳ピストンの予定だったが、熊のいるところを引き返したくないということだったので、じゃあ、白銀荘に下りたらどうかと凌雲閣行きのバスの時間を教えてあげる。

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途中、大砲岩で寄り道。大砲岩の向こう側に抜けてOP尾根を見てみる。ものすごい痩せ尾根。一応、昭文社地図には載っているけれども、「とてもこんなところ歩けないよ」というのが第一印象。愛別岳も強烈だけどそれ以上に脆い。歩くだけで足下がパラパラと崩れていく。「いやいや、ないない(^^;」ということで慎重に引き返す。熊の気配もない。自衛隊が下界でドンパチやっていたので、その音で去っていったのかも。なんかちょっと残念な気分。

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その後、痩せ尾根の稜線を辿って十勝岳の山腹に出る。十勝岳の南側は溶岩帯だが緑も多い。程なく十勝岳山頂。新しくなった山頂標識も確認。前のが立派だっただけに、ちょっと残念な感じはあるけれど百名山としての格好は十分につく。

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小休止の後、美瑛岳へと向かう。北側斜面は対称的に荒涼とした砂漠が続く。このルートに入った途端に風景とは対称的な湿った風が新得のほうから吹き上がってくる。上空からは乾いた冷たい風も入ってきてもう大気の喧嘩状態。湿った風が勝てばガスり、冷たい風が勝てば晴れ、目まぐるしく天候が変わる。この辺りは少し盛り上がった2008mピークにちなんで、平ヶ岳なんて名前が付いているが、十勝平とかのほうが名前的にはしっくり来るんじゃないかと思う。よし決めた。命名「十勝平」(^^;。すぐ先には、鋸刃のコントラストが最高に美しい鋸岳が...この辺りは見どころ満載。

鋸岳からは砂漠の道を一気に下り、そして砂のトラバース路と滑りやすい道が続く。最低コルに到達するとややトラバース気味に道が続いていく。ここはイワギキョウとシラタマノキの大群落があって見事。だが、ダラダラと長く続く登りにさすがにバテて来た。美瑛富士まで行こうかと思っていたが、この時点で断念して美瑛岳でのんびりしようと誓う。

美瑛岳の山頂標識も新しくなっていた。せっかくなので後から同じルート来た爺様に写真を撮ってもらった。山頂にはトンボがたくさん。こんなに暑い日が続いているのに虫たちは秋の訪れを感じているようだ。大気の戦いもまだ続いている。眺望がコロコロと入れ代わる。全天が晴れということはなかったが、時間差で360°の絶景を楽しんだ。

いつもは13時近くになると誰もいなくなる山頂だが、今日は間髪入れずに誰かしらが訪れる。凌雲閣からスタートして富良野岳に行ってからここまで来たというおっちゃんもいた。彼も同じバスに乗ると言う。下山の見積もりが私は3時間と見ていたが、彼は3時間半は必要じゃないかと言う。時間は13時過ぎ。私のプランでは16時に下山して、1時間ほど白銀荘で温泉に浸かり、17時のバスで凌雲閣に戻るという感じだったが黄色信号が灯ってしまった。そんなわけで、そこそこ駆け足気味に下山していく。ポンピ沢まで約1時間。雲ノ平分岐の手前まで1時間40分ほど。これはペース早すぎるのではと思ったので、岩の清流でお茶にする。途中の函は少し上流側にハシゴが新設されていたが、これが長いのなんのって。高所恐怖症の私には辛かったが慎重に一歩一歩下りた。

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雲ノ平分岐を過ぎて作業道を使ってショートカットすれば、すぐに白銀荘ルート。このルートは溶岩の巨岩あり、ハイマツ帯あり、徒渉あり、低木帯あり、林間コースありと中々バラエティーに富んでいる。途中の低木帯に九条武子歌碑が道の真ん中にドーンと鎮座していて、何度通っても行き止まりかとドキっとする。歌碑を置くことは否定しないけど「何でこんな邪魔な場所に置くかなぁ」。白銀荘に無事に到着したのは15時40分。美瑛岳から2時間30分。結局、のんびり行けば丁度3時間ぐらいなので私の見積もりで全然OKだったじゃないかと、後で少し文句を言ってやろう(^^;と思いつつ、デポした荷物を回収して温泉に。温泉から出ると美瑛岳で会ったおっちゃんと下山時間の情報を交換。彼も似たような時計で降りて来て途中で早すぎるかもとペース落として、それで3時間だったらしい(^^;。その後、バスが来るまでしばしの山談義。バスが来た頃には朝に上ホロで会った札幌の御夫婦もやって来た。時間的に13時51分のバスに乗ったと思っていたので、少々驚いたが十勝岳でのんびりと昼食にして、楽しみつつ時間を掛けて降りてきたらしい。バスは15分ほどで凌雲閣に到着。今回出会った人達と駐車場で少し話をした後、別れを告げて帰路に着いた。

今回のアクシデントと言えば美瑛岳の山頂で滑落した...満載の水ボトルが(^^;。荷物を整理してた時に、うっかり落としてしまい、100mぐらい下まであっと言う間に転がり落ちて行く。ダイソーの100円ボトルだけど驚くほど頑丈。あれだけの高低差をバウンドしながら、すごい衝撃と共に転がり落ちたのに全然ダメージを負ってない。落下試験結果としては大満足。次も同じものを買おうと思った。

あと宣伝ですが、今回利用したバス路線は上富良野町営バス(十勝岳線)で1日3本。運賃は200円。詳細は上富良野町役場ホームページ参照ということで宜しくお願いします。ちなみに十勝岳山開きの日は運賃が無料になりますのでお得ですよ。

今回もヤマレコにいっぱい写真をあげました。ついでに「山行記録のページへ」のリンクから飛んで見て言ってもらえれば嬉しいです。

十勝岳温泉凌雲閣(6:40)→三段山分岐(7:00)→上ホロ分岐(7:40)→上富良野岳(8:45)→上ホロカメットク山(9:00)→上ホロカメットク避難小屋(9:20)→大砲岩(9:35←OP尾根偵察→9:40)→十勝岳(10:10←休憩→10:20)→美瑛岳分岐(尾根上)(11:45)→美瑛岳(12:00←昼食等→13:10)→美瑛岳分岐(トラバース路)(13:40)→雲ノ平分岐(14:55)→吹上温泉白銀荘(15:40)

今回のあこの燃費:12.4km/L