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ホシガラスさん写真館

9月22日(土曜日)に米沢ケルン付近で撮影したホシガラスさんです。正面から見るとオヤジっぽいですね。後ろ姿もよく見るとオヤジっぽいですね。足の運び加減がオヤジなんだろうか...実際、ホシガラス界のオヤジだったりして。トリミングでお送りしています。

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9月23日(日曜日)にコマクサ平で撮影したホシガラスさんです。首のツッコミぐあいが半端ないです。何かの実を取ってるんですけど何の実なんでしょう。夢中になってて我々に気付かないで目の前まで近づいてきました。そんなわけで、こちらはトリミングなしで動画もあります。

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高根ヶ原通信2012(2日目) ~星空と白雲岳と赤岳の風景~

朝、3時一旦起床。実は2時過ぎにはもう起きていたが寒いのでウダウダやっていた。昨夜は雲が多かったが、もういい加減晴れているかもしれないとカメラを持って外にでる。満点の星空が広がっている。目が悪い私でも多くの星が見える。東の空には緑岳の山頂上にオリオン座、北の小泉岳の稜線上には明けの明星が綺麗に見える。写真は緑岳とオリオン。北斗七星と北極星、カシオペアのコラボレーションも中々だけど、フレームの中には入らなかったのが残念。

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30分ほど撮影した後、寒くなってきたので再度就寝。昨日、再開を果たした男性は板垣新道で相棒と星を撮っている。一眠りして周りが明るくなってきているのに、まだ、帰って来ていないところを見ると、そのままご来光に行ったらしい。この寒いのに元気な話だ。昨日の山行疲れと飲み過ぎとが相まってなんともだるい。yahさんとshizuさんはもう起きて準備をしている。しょうがないので朝飯だけでも作ろうと起き出す。朝食はレトルトの赤飯に味噌汁と質素だが、今日はyahさんにもらったデザートがある。食事後もダラダラと準備を続けた私のせいで小屋発時刻は8時をまわっていた。

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白雲小屋は25日まで営業ということで管理人さん達は忙しそうに作業に没頭している中、挨拶をして小屋を後にする。今日の予定は白雲のピークを踏んで銀泉台に下山するだけ。チングルマの紅葉やウスユキトウヒレンのドライフラワーなどを写真に撮りながら、のんびり進む。前の二人には大きく離されてしまった。白雲岳分岐に荷物をデポして、空身で白雲岳に向かう。白雲岳の岩場ではナキウサギが岩の上に出てきてくれたがかなり遠い(T_T)。気が付いたら二人ともいなくなっていたが、すぐ先で偶然会った知り合いと話をしているようだ。まぁ、あまり邪魔しても悪いし、そのままスルーして山頂を目指す。後ろからは銀泉台からの日帰り登山者の姿も多くなってきた。

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白雲岳山頂はボチボチの天気。小旭岳近くの沼々の景色が美しい。今回は山頂から少しだけ岩尾根を辿って見た。ここから見たほうが岩尾根の曲線が断然美しい。白雲の山容が非常によくわかる興味深い1枚になった。来年、機会があれば、雪の残っている頃に、この岩尾根の上を歩いてみるのも良いかもしれない。白雲岳の帰りは再度ナキウサギタイム。yahさんとshizuさんは早々に離脱。みんな、ナキウサギしゃんにあまり興味がなくなって来ている? そんな中、私一人粘って良い写真が一杯とれた。今回、動画も撮って見た。これも中々良い出来。後ほどアップしたい。

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赤岳では長年の念願であった三角点を探してみる。当初、赤岳の岩場から見える先にあるのかと思っていたが、ここではなかったようで、再度地図とにらめっこしつつ100mほど離れた小高い岩場ではないかと当りをつけて向かう。基本的にルート外れは私も良くは思っていなくて、岩場以外は外れることは殆どしないが、ここは岩伝いにいけそうだったので、高山植物や土壌への影響も配慮しながら進んでいく。案の定、岩が露出していて岩伝いでも問題なく歩ける。最初に目星を付けた岩場には三角点はなかったが、その次の岩場にケルンらしきものを発見する。きっとあれがそうに違いないと思って移動。三角点に出会えた。昭文社地図にはこの三角点を経由して山頂に至るルートが書かれているが、ただの誤記なのか、かつてはそんなルートがあったのだろうか...そんな思いにかられる。

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赤岳三角点からは沢を挟んで烏帽子岳が裾野まできれいに見える。それに賑やかな赤岳山頂から200m程しか離れていないのに何て静かなんだろう。しばらく静寂と景色を楽しんだ後、雑踏の赤岳山頂に戻る。ところが戻ったところに運悪く森林パトロールと鉢合わせて、ルート外れを注意されてしまった。まぁ危険行為をしている訳でもないので、注意と言っても軽いものだったがルールはルールなので謝っておく。赤岳からは銀泉台に向けて下山。途中の第四雪渓で昼食にするが雨が降リ始める。やはりこのメンバーで山歩きするとロクなことにならないらしい。それでもまだポツポツ程度だが第一花園で本降りに。そのまま走って樹林帯に駆け込んでカメラをしまってザックカバーを掛ける。後から来る二人は置いてきた(^^;。この辺りまでは一般の観光客も多く登って来ている。ポンチョを着ている人はまだ良ほうで、傘片手に雨の登山道を登っている人達も多くいた。さぞかし帰りが辛かろうに...と、濡れた道に滑って転んで滑落とかにならなければ良いなと思いつつ下山した。


白雲岳避難小屋(8:20)→白雲分岐(9:00)→白雲岳(9:30)→白雲分岐(10:30)→小泉分岐(10:45)→赤岳(11:05←散策→11:30)→第三雪渓(12:20)→駒草平(12:40)→第一花園(13:05)→銀泉台(13:35)

今回のあこの燃費:14.2km/L

高根ヶ原通信2012(1日目) ~紅葉のはずがまだ夏山~

予告した通り、大雪湖始発のバスで高原温泉から高根ヶ原を目指そうということで、朝3時に札幌を出発。5時30分に大雪湖に着くには着いたが、ものすごく眠い。何か忙しかったこの1週間の疲れがドッと出ている感じ。今日は辛い山になりそうな予感がする。この時期は混雑緩和のため林道が通行規制のため、シャトルバスが走っている。せめてバスの車中で寝ようと、朝ご飯を食べて早めに準備をしてバス待ちの列に並ぶ。銀泉台行きは大盛況だか、高原方面はやや少なめ。yahさんshizuさんは来ない。特に待ち合わせをしていたわけでもないので、静かな山行も悪くないと思い、車中でウトウトしていたら彼らに声を掛けられた。

高原温泉を7時過ぎに出発。足取りも重く階段道を進んでいく。第一、第二花畑ともに花もなく淡々と進んでいく。天気はものすごく良い。途中の雪渓が溶けてできた小さな沼が青く染まって美しかった。緑岳の巨岩帯ではナキウサギが2回ほど顔を出してくれた。

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緑岳からは白雲小屋を目指す。途中、板垣新道の雪田が殆ど融けてポッカリと大きな雪洞ができていた。例年だととても考えられない光景に新鮮さを感じつつ、今年の猛暑のすごさを思い知った。白雲小屋に着くとトシさん(管理人)が出迎えてくれた。もう一人の管理人、有馬さんも今日登ってくるようだ。今年は9月25日で営業終了という話を聞き、今日登って本当に良かったと思う。白雲小屋で水汲み(水場は水量豊富)とシュラフ等セッティングした後、10時40分に再出発。今度は忠別沼を目指す。今日の高根ヶ原はものすごく静かだ。米沢ケルン周辺でshizuさんがシマリスを発見したのを最後に鳥の声も聞こえなくなる。

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高根ヶ原からは高原温泉の沼々が美しい。空沼は文字通り完全に干上がっていた。こんな光景は初めてだ。縦走してきた人にも話を聞いたが、忠別小屋の雪渓も完全に融けて水が取れなかったらしい。今年色んなところで猛暑の影響が出ている。平ヶ岳近くのハイマツと低木に囲まれた空間ではすごい数の熊の掘り返し、忠別沼近くではキツネとの遭遇と獣臭の襲来と、それなりにイベントはあるものの、睡魔がすごくて、足をして動かしているのが精一杯。よくこんな状態で忠別沼までたどり着けたものだ。

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忠別沼で昼食。沼のほとりでのんびりする。途中に鳴き声が聞こえた方を見たらキツネがやって来ていた。食糧を狙いに来たのかと警戒していると、すぐに去って行った。沼の周りも花はなくワタスゲとチングルマの綿毛が一面を覆っている。快晴だった空も雲が多くなり、時折、日が差すような感じになってくる。日が差している内は暖かくて気持ち良いが、曇りになると肌寒い。それでも例年よりは十分暖かいハズだが、ここ何日かで急に寒くなったので体がついてきていない。

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帰りは早めに切り上げて引き返す。途中、前から気になっていた三角点のようなものを写真に収めた。「四等」という文字が見えたので四等三角点かと思ったが、地図上には標記がなく管理も言い果然で、辛うじて周囲に積まれた岩に支えられているうな状態だったので調べてみると、どうやら旧御料地内にある宮三角点というものらしい。大雪山の歴史の1頁を垣間見た気がした。三笠新道を超えて白雲小屋に向かう途中ではホシガラスに遭遇。餌集めに夢中なのか、彼らのほうから近寄ってきてくれて良い写真が何枚も取れた。

小屋に戻ると驚いたことにいつも閑散としている1Fが満員。2Fも踊り場まで埋まっていて驚いた。テント場ももうスペースは殆ど残っていない。ちょうど階段付近で話をしていた有馬さん(管理人)と無事会えて今年の報告をする。今年は7月に白雲小屋泊ったきりなので、仕事が忙しくて山に来れてないんじゃないかと心配してたそうだが、あちこちの山域に行っていた話をしたら安心してくれたようだ。午前中に陣取った場所に荷物を置くと、もう一人男性が声を掛けてくれた。どこかで見た顔だけど...と思って記憶を探っていくと、今年唯一泊った7月にお会いした方だった(http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/cgi-bin/diarypro/archives/133.html)なんという偶然。

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その後は水場で冷やしたビールにソーセージ、その他、諸々のおつまみを用意して飲みつつ、暮れ行く風景や星空などを写真におさめながら慌ただしくも楽しい夜が更けていった。

コースタイム後程アップします。

グルメ三角山 ~山頂にてビールと食事を堪能~

三連休なのに天気がパッとしない中、札幌市内はそれでいてたまに晴れ間ものぞくという中途半端な天気。家でグダグダしているぐらいだったら、三角山に登って酒でも飲んで来ようと気楽に出掛ける。ちなみに今回は自宅から全行程徒歩であこの出番はなし。

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途中、琴似屯田兵屋に寄り道。随分、久しぶりに寄ったけどすごく綺麗になった。管理人さんに話を聞くと、雨もりが激しかった屋根を張り替えたということだったが、それ以外も手入れが行き届いていてとても気持ちが良い。

その後30分ほど歩いて登山口。ビックリしたのは規制線が隙間なくビッシリと張られていること。熊出没が原因だけど過剰すぎ。五の坂と小別沢で目撃があったらしいが、いずれの記録も1ヶ月前だし、多くの人が登っているようだったので乗り越えて進む。途中、森林パトロールの人にも出会ったが何も言われない。「市としては通行止にするから何があっても責任は持ちませんけど、登るのなら御自由にどうぞ」そう言われている気がした。まぁ、一応気を付けつつ歩いた割には、登山道に熊の形跡は一切ない。彼らの食事となる木の実も豊富で、わざわざ人間が多くいる地域まで来る理由もなさそうだ。そのことを知ってか知らずか、小さいお子さんを連れた家族連れなど多くの人が登っている。今日も30人近くの人と擦れ違った。

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食事は旬のものということで、鮭の炊き込み御飯に自家製のいくらのしょうゆ漬けをのせた鮭いくら丼、お手製卵焼き、途中「肉まん屋シナモン」で買ったボリューム一杯の肉まん(120円)の3品。お酒はトップバリューだけど本物のラガービールが2本。やっぱり山頂で飲むビールは格別です(^^)。もう、すっかりお腹もいっぱい。

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さて、山頂には三角山の名前の由来ともなった一等三角点があるが、これがとても立派。一辺の長さは四等三角点が12cm、三等・二等が15cm、そして一等三角点が18cmとその差3cmずつしか違わないのに「デカっ」と思ってしまう。三角点をクローズアップしたことは無かったので撮ってみる。デカさが伝わるね。きっと。

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下山時にはエゾリスを発見。望遠レンズが間に合わなかったので、トリミングですみませんが、しっぽダラーとさせて枝にしがみついている姿を捉える。エゾリスってイマイチ素っ気なくて愛敬もないけど、見掛けると嬉しくなるのは何故だろう?

琴似屯田兵屋(10:40)→山の手登山口(11:10)→三角山(11:40←昼食→12:05)→山の手登山口(12:30)→地下鉄琴似駅(13:00)

暑さを逃れて三峰山 ~富良野岳・三峰山~

三連休初日。微妙な天気。朝2時に目が覚めてしまったので天気予報などをチェックしつつ、グタグタと用意をして、避暑とナキウサギをメインに三峰山を目指すことにしたのは朝の4時。30分後に出発して凌雲閣前に6時30分着。駐車場は二週間前の賑わいがうそのようにガラガラ。やはり天気が微妙だということで、皆、二の足を踏んでいるらしい。

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今回は私にしては珍しく、たまには富良野岳を踏んで行こうと、あのトラバース路を行った。先週の大雨で安政火口徒渉点周辺の道が流されたらしく、少しわかりにくくなっていた他は特に何事もない。三峰山沢から見る三峰山はちょっと新鮮だった。ここから見ていると確かに3つ峰があって。漢字の「山」の字そのものだ。他にこの行程で驚いたのはキバナシャクナゲが一輪咲いていたことで、他にも稜線上にはイワギキョウに混じってメアカンキンバイやエゾノツガザクラなどもポツポツと咲いていて何とも不思議な感じがした。

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富良野岳山頂は雲の中。高層には秋の薄い雲があるが、下層に夏の雲が覆いかぶさってこんな感じになっている。風がそこそこ強いので、たまに雲が切れて晴れ間がのぞく。ここで本州からの旅行者に出会う。北海道の山が結構好きなようで私よりも多くの山に登っているようだ。たまたまナキウサギの話になったので「三峰山にもいますよ」という話をしたら見てみたいということになった。私はお腹が空いたので遅い朝食をすませて早々に三峰山へ移動。

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で、三峰山西峰1860mに到着。かつてはナキウサギが飛び回っていたが全然見掛けない。本州の彼と合流後、粘って探している内に、今年7月1日の縦走時に銀泉台から層雲峡へのバスで一緒になった旭川のおっちゃんと偶然再開した。最初、富良野岳山頂付近で擦れ違った時に、どこかで見たことがある人だなと思っていたが、結局、向こうから声を掛けてもらうまで気付かなった。こういうことがあるから、山はやめられない。

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というわけでナキウサギ探索隊は三人に増えたが一向に姿は見えない。とりあえず三峰山に移動してみるが変わりなし。私が諦めて昼食にすると他の二人もボチボチ下山するということで、急編成の探索隊は解散。昼食後は今回ナキウサギ用に担いで上がった400mmレンズを手に、もう一度岩場でトライすると、結構、色んな場所に顔を出してくれた。

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目的の写真も撮れたことだし、上機嫌で先に行った二人を追う。三峰山から上富良野岳へと続く稜線も晴れたり曇ったり目まぐるしい。それでも最初の予報を考えられば上出来すぎるぐらい。旭川のおっちゃんは上ホロを踏んで来たということで、D尾根の上で何とか追い付いた。色々と山の情報を交換しながら下山。話に夢中で途中の写真撮るのすっかり忘れていた。来週は私と同じく赤岳、緑岳方面に行くと行っていたので「また来週会えるかもですね」と言って別れた。本州の彼とは駐車場でバッタリ。凌雲閣で温泉入っていくというので御一緒する。彼も上ホロ分岐で偶然ナキウサギに遭遇したと話していて、お互い見れて良かったと。彼は阿寒の山々が目的だったらしいが、さすがにこの天気だとということで、温泉三昧をして帰ると話していた。

ヤマレコにも写真アップしましたのでご覧ください。

十勝岳温泉凌雲閣(6:45)→三段山分岐(7:00)→上ホロ分岐(7:30)→富良野岳分岐(8:30)→富良野岳(8:55←朝食→9:10)→富良野岳分岐(9:30)→三峰山西峰1860m(10:05←ナキウサギタイム→10:35)→三峰山(10:45←昼食・ナキウサギタイム→11:45)→上富良野岳(12:05)→上ホロ分岐(12:40)→三段山分岐(13:05)→十勝岳温泉凌雲閣(13:20)

今回のあこの燃費:13.1km/L