記事一覧

あことサロマ湖周遊その2 ~ワッカ原生花園&中湧別駅記念館~

というわけでワッカ原生花園に来ました。サロマ湖の上には朝霧が掛かってましたが到着した頃にはすっかり晴れています。「じゃあ、行くか」と、登山用に持って来たザックを背負って出発です。道路地図ではワッカ原生花園と、その奥に竜宮街道原生花園というのがあるようで、結構歩きごたえのあるコースで楽しめそうと思っていたら、ネイチャーセンターでもらった地図によると竜宮街道原生花園や砂州突端方面は通行禁止になっているらしい。それでもコース終点のワッカの森まで往復9km。レンタル自転車もあったが、このぐらいの距離なら片道1時間ちょっとなので歩くことにする。

ファイル 71-1.jpg

歩き始めるといきなりハマナスの赤い花が見えてくる。時期がいいのか他にも色々な花が目白押し。写真は順番にハマナス、ハマエンドウ、エゾツルキンバイ、エゾスカシユリ、センダイハギ、ムシャリンドウ、エゾゼンテイカ(エゾカンゾウ)、エゾフウロ。何だか高山で良く見かける花に似たような花だなと思ってパンフレットと見比べるとやっぱり同じ種類だ。特にエゾフウロなんかはトカチフウロに良く似ている。他にもカセンソウ、ミヤマラッキョウ、セリ類、ヒオウギアヤメ、ハマヒルガオなども咲いていた。

ファイル 71-2.jpg

とにかく多いのはハマナスでワッカの森までの全行程で見られる。次いでエゾスカシユリ、こちらも全行程でチラホラ見掛ける。エゾカンゾウはコース後半の第ニ湖口を過ぎると一気に群落が拡がる。散策路は町道ワッカ湖岸道路(車両通行不可)でアスファルト道で快適だが、両側に水辺が見えるかと思いきやそういう場所は少ない。高度計の標高は5m。割と正確である。空気は十分過ぎるほどに濃いが、先週の仕事疲れと本日の早朝出発がたたって早くもフラフラしてくる。「今日は山登らなくて良かったかも」と思いつつ歩みを進める。いい加減ハマナスとエゾスカシユリの単調な景色に飽きたころに第ニ湖口に到着。サロマ湖の水質悪化を防止するために人工的に作られた開口部。湖側から凄い勢いでオホーツク海に水が流れている。ここを過ぎればコース終点まで900m。どんな場所かと思いきや、森の中に広がった草原に東屋と水場があるだけ。

ファイル 71-3.jpg

水場は花の聖水「ワッカの水」と呼ばれる湧き水。少し飲んでみる。うーん、真水。なんでこんなところに...サロマ湖って淡水だったっけ? と思いつつ、せっかくなので汲んだ水を沸かして東屋で昼食に。食事中に何人かがやってきて、その内の年配の男性と話をするも、やはり「サロマ湖って淡水ですか?」という話になる。さっき見た第ニ湖口も湖から海に流れていたし、ワッカの水に何よりこの豊かな森、真水がないと成長できないでしょと思いつつ、男性と別れた後、気になるので湖岸まで行ってなめてみた。しょっぱい・・・海水です(><)。ということは、第ニ湖口の流れは潮の満ち引きの状態で変わるのかと思い、後で帰り道に確認したところゆるやかに逆方向に流れていた。「自然エネルギーってすごいですね。ここに発電所でも作ればいいのに」とか思ってしまった。

まぁ、それは後の話として、湖の水をなめた後、周囲を散策していたら、「北見モンゴリナラ林木遺伝資源保存林管理歩道標識」という、何を意図したかよくわからない散策路を発見。1番から7番までの標識があってグルっと回れるようだ。せっかくなので行ってみる。1番からスタートして2番に、行き止まりになっているがオホーツク海に抜ける道もあるようなので、そこを目指して、2番から4番、4番から5番、5番から6番、そしてオホーツク海の行き止まりということで歩いてみたものの、1-2間以外は整備されていないのか熊笹が覆いかぶさって、道がわかりにくく、鬱蒼とした森の中。正直、森歩きに慣れてない人にはあまりお薦めできないコース。興味深かったのは行き止まりの箇所から6-5-8と続く道を境に植生が全然異なること(写真)。何でだろうと思ったら答えは植林でした。

ファイル 71-4.jpg

何だかんだいってフラフラになりつつ、楽しめたワッカ原生花園の後は温泉で汗を流そうと、かみゆうべつ温泉チューリップの湯に行ってみる。ヌルっとする独特の感じは間違いなくアルカリ泉。しばらく堪能した後は、温泉の横にある中湧別駅記念館に。記念館というか中湧別駅の一部がそのまま残っているだけで、車両の中に展示があるんですけど...残念ながら車両の展示は鍵が掛かっていて見られませんでした。まぁ、外から見た限りそんなに興味深そうな内容ではなかったですが。後で気付いたんですが、ここの隣にある文化センターTOMにも鉄道資料があるようです。その後は、ふるさと館JRYの屯田歴史博物館を見て帰りました。我が町にも屯田兵屋が2つありますが、ここのはきれいにライトアップされていたことでモダンな印象を受けました。注目はジオラマ類の展示が入植当時をリアルに再現してたことでしょうか。「これはキッツいな」という当時の人達の気持ちがよくわかります。

ファイル 71-5.jpg

ここまでで夕方4時。結局、丸一日サロマ湖周辺で遊んでしまった。大きいだけに見ごたえありますね。また来たくなってしまいました。


本日のあこの燃費:15.0km/L(なんかこの娘、どんどん少食になっていくんですが大丈夫なんでしょうか? 同型でこんな燃費レポート見たことない...トリップメーター誤差も標識と比べてそんなに差はないし)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/cgi-bin/diarypro/diary-tb.cgi/71

トラックバック一覧