三連休最終日ぐらいはどこかに出掛けようと、あまり天気はよくない中、余市宇宙記念館(スペースアップル余市内)と倶知安風土館に零戦の展示を見に行ってきました。
余市宇宙記念館、お宝特別展で展示されている零戦五二型のレプリカです。今年、大和ミュージアムで六二型の本物を見ているので、レプリカ感は否めませんでしたが、個人でここまで製作するというのはとても素晴らしいと思います。折角なので、人が途切れる瞬間を待っていましたが、人気の展示のようで途切れることはありませんでした。
レプリカの手前に展示されているプロペラは本物らしいです。「ソロモン戦 零式戦闘機21型ペラ 機体番号981」と記されています。
はやぶさのレプリカもありました。ニュース等で知識としては知っていたものの、実物大のレプリカを目の前にすると、宇宙船と言うには随分と小さいものだなと思ってしまいます。
倶知安風土館いの入口に展示されているスバル360です。ウチの近所、札幌の西区で走っていたものらしいです。きれいに保存されていて、まだ全然動きそうです。オーナーさんの愛を感じますね(^^)。
ニセコアンヌプリの山中にあったという有名なゼロ戦の翼です。雪の研究で有名な中谷宇吉郎がアンヌプリで零戦の着雪実験をしていた機体らしい。機体が三ニ型、翼が二一型という試作機で、現存するものはこれ以外には残っていないという貴重なものです。
翼端部には二一式特有の翼折りたたみ用のヒンジがついています。実際にはもう少し右側まで翼があるはずですが、翼端部はどこかに行ってしまったみたいです。
そして米軍に七面鳥打ちと言われた脆弱な装甲を持つ翼内燃料タンクです。超超ジュラルミンの積層板でできていますが、厚さ数mmもありません。ペラペラです。ハンマーで簡単に穴が開きそうです。事実、登山者のピッケルにより無数に穴が開けられています。諸悪の根源はやはり源田実か…装甲よりも航続距離と運動性能を追い求め、実戦においては、装甲が薄い上に被弾危険箇所が大きく、更に、急降下にすら耐えられない脆弱な機体は、敵機に面白いように打ち落とされることになるのです。
そして燃料タンクとペラペラの壁一枚隔てた向こう側は弾倉室なのです。もちろん弾倉室の装甲もペラペラです。こりゃひどい(><)。どちらに被弾しても誘爆して大変なことになります。燃料タンクや弾倉って厚いゴムで覆って被弾しないようにするんですが、どう見ても、むき出しで設置されていたような感じです。無知って恐ろしいですね。
鉄道の展示は、旧胆振線の展示が充実しています。
次は学校の展示です。しかし、ここの展示は無造作すぎます。机の中に教科書が詰まっていたので見てみると、尋常小学校算数教本とか、普通だとショーケースの中に飾ってあるのが当然なレアな資料がゴロゴロ出てきます。文字通り体感です。「これでいいのだろうか」と思いつつも、こういった展示室ってめったにお目にかかれないので、色々と物色して見てしまいました。
思わず色々なものに見入っているうちに1時間半ほど経過していましたが、2Fのロビーもまた大きな航空写真があって面白いのです。先月登ったニセコの山々をたどって歩いてみたりと、また10分ぐらい遊んでいました。
余市宇宙記念館(スペースアップル余市内)は入館500円と割高な割に、常設展示は大人が楽しむには少し物足りないですが、倶知安風土館は入館200円で思う存分遊べました。時間に余裕を持って、また、昔の教科書や漫画を読みに行きたいです。
今回のカメラ:
「Nikon D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「SONY Xperia Z1 f SO-02F」