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海上自衛隊呉資料館 てつのくじら館 ~広島県呉市~

1月5日に訪れた広島県呉市の大和ミュージアムの続きです。


大和ミュージアムで二時間半も使ってしまい、かなり時間が押して来ましたが、お隣にある海自のてつのくじら艦にも行ってみます。街中にドーンと展示潜水艦「あきしお」が浮かんでいます。なんかものすごい光景ですね。ここの目玉は何といっても、2004年に除籍になったこの潜水艦に乗れることです。

早くあきしおに乗りたいのですが、中に入ると順路通りに展示スペースを見て廻らなければなりません(^^;。まずば太平洋戦争後の機雷掃海の歴史から始まり、現代の機雷や掃海道具などの展示を見ます。機雷って地味な兵器なのであまり好きではなくて、興味もないんですけど一応順々に見ていきます。写真の展示室は天井に機雷があって、海中から水上に浮かぶ機雷を見上げるような工夫がされた展示になっていますが、やっぱり機雷には興味を持てそうもありません(^^;。大和ミュージアムを見てから、てつのくじら館に来ると海軍から海自に至る歴史を通しで見れるという意味では、なかなか興味深いものがありますが。

機雷の次は潜水艦くろしおに関する展示です。少し近づきました(^^;。くろしおは海自初の潜水艦で、戦中の米軍ガトー級潜水艦を日本が貸与されたものらしいです。確か、子供の頃によく見ていた「うみののりもの」という図鑑にも載っていた気がします。図鑑では日本の潜水艦というところで紹介されていたと思いましたが、敵として戦っていた時代の兵器を貸与されて自衛隊が使っていたという事実は知らなくて驚きでした。

これらの展示スペースを越えるといよいよ「あきしお」に乗艦します。実際の運用では写真上部のハッチから出入りするのですが、展示艦ということで船殻にドアが付けられていて、そこから内部に入りました。

狭い艦内通路を辿ると士官寝室の向かい側に厨房がありました。ワンルームマンションのキッチンみたいです。この狭い厨房で全員分の食事を作るのはかなりのストレスだろうなぁと、どうでも良いことを考えてしまいます。ちなみに置かれていた冷蔵庫は家庭用の市販品でした。

艦内でも一際広いスペースが士官公室です。会議や士官の食事などに使われるそうです。潜水艦は水上艦と違って潜航中は揺れなども殆どないらしいですので、地上と同じぐらいに快適な食事が取れるんだろうなと、またしても、どうでも良いことを考えてしまいます。

三菱の銘判が誇らしげに張ってあります。国産だったんですねぇ。調べてみたら最新のあたご型イージス艦とかも全て国産なんですねぇ。イージス・システムが米軍開発のものなので、てっきり船自体も米国から買っているものだと思っていました。勉強になります。

そして発令所へ。潜望鏡が二台ありますが、ちゃんと調整されていて潜望鏡像を楽しむことができます。ちなみに、この潜望鏡は6倍ズームでどちらもNikon製です。


潜望鏡を覗くとこんな風景が見えます。少し日が傾いた湾内に佇む護衛艦が何とも平和な風景です。ちなみにこの写真はXF1を潜望鏡の接眼レンズに当てて撮っています。最初、冗談のつもりでD7000でトライしたら全くだめで、それを見ていた係の人がコンパクトデジカメのマクロモードで稀にピントがあうケースがあるらしいと教えてくれたので、それだったらとXF1で再チャレンジ。試行錯誤繰り返した中での最高の一枚です。こんな写真が撮れるなんて思ってもいなかったので良いお土産になったと、係の人にお礼を言って展示潜水艦あきしおを後にしました。

レンズにレンズを重ねて撮影するって発想は全くなかったので、面白い撮影法を経験しました。潜望鏡でいけるのだから、望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡などに応用が効きそうで、色々なもので試してみたくなりました。

Nikon image space(http://img.gg/YKNFIAM)ではその他の写真も御覧になれます。

今回のカメラ
「Nikon D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「Fujifilm XF1」

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