記事一覧

高根ヶ原通信2012(2日目) ~星空と白雲岳と赤岳の風景~

朝、3時一旦起床。実は2時過ぎにはもう起きていたが寒いのでウダウダやっていた。昨夜は雲が多かったが、もういい加減晴れているかもしれないとカメラを持って外にでる。満点の星空が広がっている。目が悪い私でも多くの星が見える。東の空には緑岳の山頂上にオリオン座、北の小泉岳の稜線上には明けの明星が綺麗に見える。写真は緑岳とオリオン。北斗七星と北極星、カシオペアのコラボレーションも中々だけど、フレームの中には入らなかったのが残念。

ファイル 170-1.jpg

30分ほど撮影した後、寒くなってきたので再度就寝。昨日、再開を果たした男性は板垣新道で相棒と星を撮っている。一眠りして周りが明るくなってきているのに、まだ、帰って来ていないところを見ると、そのままご来光に行ったらしい。この寒いのに元気な話だ。昨日の山行疲れと飲み過ぎとが相まってなんともだるい。yahさんとshizuさんはもう起きて準備をしている。しょうがないので朝飯だけでも作ろうと起き出す。朝食はレトルトの赤飯に味噌汁と質素だが、今日はyahさんにもらったデザートがある。食事後もダラダラと準備を続けた私のせいで小屋発時刻は8時をまわっていた。

ファイル 170-2.jpg

白雲小屋は25日まで営業ということで管理人さん達は忙しそうに作業に没頭している中、挨拶をして小屋を後にする。今日の予定は白雲のピークを踏んで銀泉台に下山するだけ。チングルマの紅葉やウスユキトウヒレンのドライフラワーなどを写真に撮りながら、のんびり進む。前の二人には大きく離されてしまった。白雲岳分岐に荷物をデポして、空身で白雲岳に向かう。白雲岳の岩場ではナキウサギが岩の上に出てきてくれたがかなり遠い(T_T)。気が付いたら二人ともいなくなっていたが、すぐ先で偶然会った知り合いと話をしているようだ。まぁ、あまり邪魔しても悪いし、そのままスルーして山頂を目指す。後ろからは銀泉台からの日帰り登山者の姿も多くなってきた。

ファイル 170-3.jpg

白雲岳山頂はボチボチの天気。小旭岳近くの沼々の景色が美しい。今回は山頂から少しだけ岩尾根を辿って見た。ここから見たほうが岩尾根の曲線が断然美しい。白雲の山容が非常によくわかる興味深い1枚になった。来年、機会があれば、雪の残っている頃に、この岩尾根の上を歩いてみるのも良いかもしれない。白雲岳の帰りは再度ナキウサギタイム。yahさんとshizuさんは早々に離脱。みんな、ナキウサギしゃんにあまり興味がなくなって来ている? そんな中、私一人粘って良い写真が一杯とれた。今回、動画も撮って見た。これも中々良い出来。後ほどアップしたい。

ファイル 170-4.jpg

赤岳では長年の念願であった三角点を探してみる。当初、赤岳の岩場から見える先にあるのかと思っていたが、ここではなかったようで、再度地図とにらめっこしつつ100mほど離れた小高い岩場ではないかと当りをつけて向かう。基本的にルート外れは私も良くは思っていなくて、岩場以外は外れることは殆どしないが、ここは岩伝いにいけそうだったので、高山植物や土壌への影響も配慮しながら進んでいく。案の定、岩が露出していて岩伝いでも問題なく歩ける。最初に目星を付けた岩場には三角点はなかったが、その次の岩場にケルンらしきものを発見する。きっとあれがそうに違いないと思って移動。三角点に出会えた。昭文社地図にはこの三角点を経由して山頂に至るルートが書かれているが、ただの誤記なのか、かつてはそんなルートがあったのだろうか...そんな思いにかられる。

ファイル 170-5.jpg

赤岳三角点からは沢を挟んで烏帽子岳が裾野まできれいに見える。それに賑やかな赤岳山頂から200m程しか離れていないのに何て静かなんだろう。しばらく静寂と景色を楽しんだ後、雑踏の赤岳山頂に戻る。ところが戻ったところに運悪く森林パトロールと鉢合わせて、ルート外れを注意されてしまった。まぁ危険行為をしている訳でもないので、注意と言っても軽いものだったがルールはルールなので謝っておく。赤岳からは銀泉台に向けて下山。途中の第四雪渓で昼食にするが雨が降リ始める。やはりこのメンバーで山歩きするとロクなことにならないらしい。それでもまだポツポツ程度だが第一花園で本降りに。そのまま走って樹林帯に駆け込んでカメラをしまってザックカバーを掛ける。後から来る二人は置いてきた(^^;。この辺りまでは一般の観光客も多く登って来ている。ポンチョを着ている人はまだ良ほうで、傘片手に雨の登山道を登っている人達も多くいた。さぞかし帰りが辛かろうに...と、濡れた道に滑って転んで滑落とかにならなければ良いなと思いつつ下山した。


白雲岳避難小屋(8:20)→白雲分岐(9:00)→白雲岳(9:30)→白雲分岐(10:30)→小泉分岐(10:45)→赤岳(11:05←散策→11:30)→第三雪渓(12:20)→駒草平(12:40)→第一花園(13:05)→銀泉台(13:35)

今回のあこの燃費:14.2km/L

コメント一覧

隊長 URL 2012年09月26日(水)21時36分 編集・削除

スズさん、こんばんは。

星空写真、いいですねー。
私も愛山渓へ向かっている途中、比布大雪のパーキングで星空を15分ほど眺めていました。
スバルの星雲とかがハッキリ見えて綺麗だったなぁー。

白雲岳の岩尾根歩き、私もやったことありまーす。
意外と歩けるのですよね。
山頂が人で混雑している時は、岩尾根を歩いて少し離れるだけで、静かな山頂のひとときを満喫できます。

赤岳の三角点、ルートから外れているのですね。
なるほどぉー。
でも、森林パトロールさんに怒られそうだから、私はスズさんの写真だけで満足させていただきまーす(笑)。
(^_^)

yah URL 2012年09月26日(水)21時53分 編集・削除

赤岳の件、僕も調べてみました。
昭文社の地図では確かに三角点を通るルートとなってますよね。
この三角点が赤岳の本当のピークなんでしょうね。
山頂標識は真のピークとは別の位置にありますね。
「夏山ガイド」のコース図では三角点は通らずに山頂標識だけを通ってます。
地形図の登山道も同じく三角点を通ってないので、昭文社の方が間違っているのでは・・・?

ナッキーの方は決して興味がなくなったわけではなく、スズさんに遅れを取ると焦るので、ちょっと先に進ませてもらいました~(;^_^A

スズ(管理人) 2012年09月26日(水)22時19分 編集・削除

隊長さん。こんばんは。
相変わらず素早いコメントをありがとうです。
NIKON1だと感度上げすぎると架空の星空になってしまうのでISO800ぐらいが限界です。
隊長さんも白雲の岩尾根歩いたんですか...いいですよねぇ。
でも、ここもルート外れなので見つかったら
森林パトロールや山岳警備隊に注意されますよ(^^;。

他に大雪で三角点がルートから外れていて気になっているのは黒岳ですね。
あそこは危険と隣り合わせなの中々行けないと思いますが...

スズ(管理人) 2012年09月26日(水)22時39分 編集・削除

yahさん。こんばんは。
実際に歩いた感覚だと、昔、昭文社地図通りのルートがあったとしも、
数十年以上前のことではないかと思います。

国土地理院の地形図もそれなりに更新されているので、
注意して見ているとわかりますが古いルートは少しずつ消えていっています。
夏山ガイドは結構歴史がありますから、
一見確からしそうですが、重版で改正されているかもです。

やはり図書館とかで当時の書物や地図を色々と調べてみないと何とも言えないです。
ネットの良いところは情報が更新されることですが、
悪いところは更新情報が上書きされてしまうことです。
歴史物はネットだけでは到底真実には辿りつけそうもありません。
やはり最後には紙の記録がものを言うわけです。

そんな訳で私の部屋の中も紙であふれています。
いつ部屋の床が抜けないか心配です(^^;。
いや、基本紙好きなだけなんですけど、歴史記録的な本も好きで結構あります。

なおなお URL 2012年09月28日(金)09時15分 編集・削除

ナキちゃんに興味がないとなっ!!!
yahさん!どしたですかーー??と思ったら・・・。
先にコメントありましたね^^
よかった♪安心しました♪

まだ一度も登ったことのない白雲岳なので、来年は登ってみたいな~と思いました。
白雲のナキちゃんにも会いに行かなくては^^

登山歴が長いとみなさん三角点にも興味が出ていらっしゃるんですねー♪
私は全然そういうことは気にせず(勉強不足です)山頂標識の前で やっほー!していました^^;
そういえば、富良野岳の山頂で標識の横に石柱があって「これなに?」って旦那さんに聞いたら 「( ̄Д ̄;) 」って顔をされたんでした(汗)

そうそう!昨年 冠雪後の雪があって強風の赤岳山頂で、スーツのズボンと革靴に革バッグの男性や、手ぶらでTシャツ1枚の男性や、銀泉台から少し登ったところでハイヒールのお姉さんやらに出会いました。
何だか怖いな~って思いました。
私は恰好だけは一丁前ですけど、やっぱり安全に登山するにはしっかりした格好から!ですよね。

スズ(管理人) 2012年09月28日(金)13時10分 編集・削除

なおなおさん、こんにちは。
私もせっかくナキウサギしゃんが出てきているのに、
yahさんどうしちゃったんだろうと思いました。
ペースのこと考えてたとは(^^;。

三角点自体はあまり興味があるわけではないんですけど、
こないだ1等三角点のある近所の三角山に登ってから、
俄ハンターになっていて、機会があるなら見て来ようと思い行っちゃいました。
ちなみに大雪山系はあんなに広いのに1等三角点って2つしかないんですよ。

昨年の赤岳の話は驚きですね。
そんな人いたんだぁ...黒岳ですら中々目にしないですよね~。
黒岳石室でワンピースのお姉さんに会ったことはありますが...

コメント投稿

投稿フォーム
名前
Eメール
URL
コメント
削除キー
公開設定
投稿キー
投稿キーには「1234」と入力してください。(スパム対策。)