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墨絵の室蘭岳、青空の測量山、祝津公園 ~室蘭三点セット?~

朝8時30分起床。ああ、やってもうた。昨日の深夜に目覚めて二度寝したのが災いしたかも。窓の外を見て「ゲっ!」、あこの上にとんでもない量の雪が積もっているし...とりあえずは雪を何とかしないと出られないので頑張りました。初っぱなから除雪のために製作した高さ2mの雪山に20往復ぐらい登りましたよ。ママさん一杯の雪と一緒に...グッタリです。9時30分ようやく札幌出発です。高速でパッと行けるかと思ったが登別室蘭ICで降りたのが失敗で何だか流れの悪い道ばかりで、だんパラスキー場まで30分近く掛かってしまいました。スキー場でもイベントをやってるらしくて大混雑。やばい、もう11時まわってますよぉ(>_<)。

何とか出発したけど天気悪し。雪まで降って来て何ともスキー場らしい天候ですね(._.)。登山口もよくわからなくて...スキー場の西側に沿って歩いてたら、山から降りて来たと思しき人が10mほど向こう側を歩いているのを発見。積雪を乗り越えて登山道に合流。良かった。幸いなことに、たくさんの人が歩いているらしくてツボ足でOKな感じ。スキーリフトに沿って進むとしばらくして白鳥ヒュッテ。入山届を書いていよいよ出発。スキートレースが交錯していて明瞭ではないまでも比較的ルートはわかりやすい。時折、晴れてくれるものの何だかイマイチな天気です。写真は標高700mあたりでようやく室蘭港が見えた時のものです。

ここから先は時折風、時折雪。ううン目まぐるしい天候。標高700mを越えると樹林帯から時折脱出して雪原を行く場面も...ピンクテープありがたやです。晴れてると尚いいんでしょうけどねぇ。そうこうしている内に大きな雪庇が正面に見えて来ます。多分もう山頂近しです。というか着いた。


木々の向こうに稀府岳でしょうか。地図を見ないと何がどの山やら...だってこのあたり登ったのは初めてなんだもんさ。ボチボチ眺望が望める程度には晴れています。まぁ、良しとしましょうか。

そうこうしていたら、晴れてきたぁ! と思ったら一瞬でした。途中で出会ったおばちゃんと山頂に設置してある温度計が5℃ぐらいを差していて「おかしいね」とか話していたらまたドンヨリです。

とは言いつつもカムイヌプリ?は見えています。こうなったら晴れるまで粘ってやると思っていたのですが、なんだかよくない雲がやってきて雪が強くなってきました。うーん、これは待っていても期待薄かなということで下山することにしました。



下山途中、墨絵の室蘭港。これはこれで画になっていると思うのですが、やっぱり晴れて欲しいよねぇ。

帰りは行きに気になっていたお社に向かいます。室蘭岳水神社って書いてありますね。ここも水の神様なんでしょうか。お社が雪まみれだったので、御参りの前に雪を掃っていると足を踏み外して転んでしまったんですが、お社の柵のところを反射的に掴んでしまい、もげちゃった。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。一応、修復して御参りしてきましたが、これってご利益あるんだろうか(^^;。駐車場まで戻ってくると一気に好天。ああ、やっぱりお社壊した軽い罰があたってるかもと思いつつ、それを逆手に取って、せっかく晴れてきたのなら2山目行くぞと、あこと登れる測量山に向かいます。

測量山山頂。おおう、素晴らしい景色。もう最初からここで良かったんじゃね、みたいな感じです。私、一応生まれは大阪なので転んでも元取るまではタダでは起きませんよ。室蘭岳もクッキリハッキリ。こういう景色みたかったんですよねぇ。


新日鉄方面も奇麗ですね。最高の景色です。やっぱり来て良かったですね。壊したお社のプチご利益みたいな感じでしょうか。いや十分元取ったし、罰があたらなくて良かったです(^^;。

せっかく室蘭まで来たのだからと祝津公園にも寄ってみます。ここもプチ山頂みたいな感じですが、白鳥大橋がすごく奇麗に見えるんですよ。昔、夜景を撮りに来たことがあります。もちろん車で登れます。こんなにいいロケーションなのに訪れる人少ないんですよね。写真は祝津公園からあこと測量山。ポツネンと佇むあこがいいですねえ。


で締めは室蘭の象徴、白鳥大橋。もう室蘭の景色満喫って感じです。色んなところをまわって冷え切ったので、「むろらん温泉ゆららの湯」でゆっくりと暖まって帰路に着きました。いやぁ、室蘭って電車とか使って駅前とかの市街を巡ると斜陽な感じがして、暗い気持ちになったこともあるんですが、こういう明るい景色を巡るルートっていいですね。室蘭いいじゃん!って思いました。こんどはななみちゃん(D7000)が点検から帰ってきたら晴れた室蘭岳に再アタックしたいです。

だんパラスキー場駐車場(11:15)→白鳥ヒュッテ(11:30)→室蘭岳(12:30←昼食→12:55)→水神社(13:30)→白鳥ヒュッテ(11:40)→だんパラスキー場駐車場(13:55)

先週末の恵庭岳の写真

tarumae-yamaさんとシマエナガさんからも恵庭岳の写真をもらっていたので、早めにアップしようと思っていたけど、先週はバタバタで全然暇がとれなかったので、すっかり今週に持ち越してしまいました。

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三合目標識をバックに樹林帯で。いつこんな写真撮ってたのかとちょっと驚きでしたけど...お互い撮られている意識が全然ないですもんね。シマエナガさん撮影

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支笏湖をバックに管理人とtarumae-yamaさん。見晴らし台をほんの少し歩いたところだと思いますけど...。シマエナガさん撮影

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ロープ場。シマエナガさんは楽々クリア。管理人苦戦中(^^;。この手前でアイゼン履いておけばもっと楽だったかも。tarumae-yamaさん撮影

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見晴台にて記念撮影。tarumae-yamaさんカメラで、出会った二人パーティーに撮ってもらった。

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この日の終着点...オコタンペ湖をバックに。tarumae-yamaさん撮影。この後の下りでいっぱい転びましたけど、楽しい山行でした


この頃はまだ平地はそれほどでもなかったですが、日曜日に久々に札幌に帰って来たら平地にもドッチャリと雪があって驚きでした。しばらく雪マークが続きますね。完全に自転車をしまう機会を逸してしまいました。今週末に雪融かしてからしまわないと...日曜日は忘年会ですし、ああ、また今週も、山に行けなさそうですねぇ。

雪の恵庭岳を岩峰下まで

今日はtarumae-yamaさん、シマエナガさんと恵庭岳に行った。元々はイチャンコッペの予定だったけど、前日に恵庭岳も面白そうだということ急遽変更。ウェザーニュースの予報は曇り時々晴れ。風はなさそう。まぁボチボチな天気になりそうな予感で登山口に向けて出発。10分前に登山口に着いたが二人とも既に到着済み。

恵庭岳に登るのは2007年7月7日以来。もう殆ど忘れているけど、前半の巨岩に囲まれた涸沢や、台風による倒木地帯などは覚えていた。当時はまだ全然体力がなくて100m進んで休憩とかを繰り返して登ったので、辛かった思い出しかないが今日は比較的楽々。反面、tarumae-yamaさんは体調不良で辛そうだ。おかげで1ヶ月のブランクがある管理人としては丁度良いペースで登っていける。

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5合目付近で休憩していると、とても早いペースで登ってくる二人組に出会う。例によってtarumae-yamaさんが話掛けると、ぴよしろうさんのお知り合いのsnufukinjrさんとF氏とのこと。snufukinjrさんはtarumae-yamaさんや管理人のブログも見ているとのことで、我々の顔も何となく覚えていたようでとても驚いた。写真は左からsnufukinjrさん、F氏、シマエナガさん、そして管理人。

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しばし談笑した後、岩峰上を目指すと言う彼らに先に行ってもらい我々もスタート。常緑帯を抜けると支笏湖も見え始める。何だか初めて来た山みたいな感動。ほどなくして急坂のロープ場。ロープはちゃんと使えたけど、足下が滑って登りにくいったら...以前来た時は夏山だったけど、もっと登りやすかった気がするんだが。ロープ場を抜けると第一見晴台。イチャンコッペ山がとても格好良く見えた。

第一見晴台で管理人は6本爪アイゼン、tarumae-yamaさんは輪カン、シマエナガさんは10本爪アイゼンと各々準備を進める。この10本爪アイゼン、実はtarumae-yamaさんの物だが見せてもらったら、ものすごく軽い。管理人のKajitaxのFB6(6本爪)よりも軽いかも。しかもAmazonで6,780円だという話。管理人の持ってる10本爪はBlackDiamondのコンタクトストラップだけど、足が攣るほど重いのに(^^;...なんか欲しくなってしまった。

各自準備完了した後は第二見晴台に向け出発。いざ進んで見ると、確かにこれまでよりは雪深くなってはいるが、アイゼンや輪カンが必要な程でもなかったかも。途中、恵庭岳の岩峰の上には早くも人影が見える。snufukinjr達はもう頂上まで行ったらしい。超人的な速さだなと言いつつ我々も歩みを進める。現在の終点となってる第ニ見晴台(8.5合目)に着いた頃には、丁度、晴れ間が拡がる。


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岩峰の方を向いて何やか話込むtarumae-yamaさんとシマエナガさん。とても絵になっている。何気なく撮った樹氷は帰ってから気がついたが、向こう側には海に浮かぶ船が写っていた。こんなところから海が見えるなんて正直驚き。写っているのが大型の輸送船っぽいし、方角的にも勇払・苫東方面かなぁと思う(ヤマレコで見て下さい)。私もシマエナガさんもお腹空いたので、ここで昼食にする。シマエナガさんからノンアルコールビールを頂く。こんなこともあろうかと、おつまみのソーセージを三人分用意していたのでお返し。

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昼食後は岩峰下からオコタンペ湖が綺麗に見えるというので、規制線を越えて先に進む。規制線の注意書きには「第2見晴らし台から先には入らないようにしてください」とあるが、「このコースを始め各ルートは十分な装備及び技術が必要です。...中略...入山される方は、自分の責任において、ケガ塔に十分注意して行動してください」と玉虫色の表記があるが、お決まりの拡大解釈で先に進む(^^;。そして少し進むと岩峰の麓に樹氷のジャングルが...「なんじゃ、こりゃ」って思わず声に出てしまったほど...オコタンペ湖の眺望も良かったけど、今日のベストショットはこれだって感じ。こんなにゴチャっとした樹氷は初めて見た。

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そして今日の終着地、岩峰の直下から見下ろすオコタンペ湖。晴れてれば、もっと綺麗に見えるんだろうけど、これはこれでいい。ロープのあるトラバースを越えて岩峰への最終ロープを見てくれば?と言われたが高所恐怖症としてはここで十分。しばらく堪能して来た道を引き返す。下りはブランクが祟ったのか、足がフラフラして言うことを効かなくなって何回転んだことか...幸いだったのはtarumae-yamaさんも一緒に転んでくれたことかな(^^;。

下山後はtarumae-yamaさんがHoの割引クーポンがあるというので休暇村支笏湖で温泉...ここでも先に下山したsnufukinjrさんとF氏にまたまた偶然会って、1時間以上も湯船に浸かりながら山話に花が咲いた(^^)。



幌美内登山口(9:00)→見晴台(10:55)→第二見晴台(11:40←昼食→12:20)→岩峰下(12:35)→第二見晴台(12:50)→見晴台(13:10)→幌美内登山口(14:25)

樽前山 ~外輪山一周~

ああ暑い。とにかく暑い。札幌だって暑いのです。エアコンのない部屋で一日仕事をして、耐え切れずに金曜日に大通のビアガーデンに行き、流れで居酒屋、カラオケと...朝帰りです(T_T)。家に帰っても眠いのに暑くて寝れないし、糸が切れた凧みたいになってホゲーっとして土曜日が過ぎていきました。で、日曜日、さすがに疲れていたのか昼まで寝てました。そして、ようやく復活。

もう12時前ということで行ける山も限られているし、ライブカメラ映像の樽前山がいい感じだったので樽前山に決定。登山口13時40分発という、私にとっては超スロースタートです。思えば樽前山に登るのは2009年の7月以来だから3年ぶりです。当時の感覚から3時間ちょっとで外輪山一周できるだろうとスタートしました。

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もうタルマイソウ(イワブクロ)も終盤といった感じで、花と言えば他にウラジロタデとミヤマホツツジ、イワギキョウを見たぐらいで、なんだか寂しい感じでしたが、おかげで階段道をズンズン進んでいけます。白いタルマイソウも多く見掛けました。40分程で東山分岐です。ここから私の大好きな稜線のスタートです。少々雲が多いですが、風も気持ち良くて最高です。ドンドコ標高をあげて賑やかな東山を足早に通り過ぎ、静かな外輪山歩きに入ります。思えばこんなに晴れている日に樽前山を歩くのは初めてです。樽前ドームもクッキリです。

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西山に近づくに連れて低木や巨岩など地形がバラエティに富んできて、東山からは丸みを帯びておとなしく感じた樽前ドームも男前に表情を変えていきます。「すごい、すごい!」、前回、霧の中にうっすらしか見えなかったドームがこんなになって見えるんだと、感激しながら進みます。

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西山に到着です。こんなに立体感あふれる感じに見えるんですね。これはいいです。風不死岳もはっきりと見えます。実際に登ると「もう、この時期にあそこは絶対登りたくない」と思うものの、こうやって見ていると行きたくなってくるのだから不思議なものです。支笏湖の眺望の良いタルマイソウ群落地(行き止まり)につながる不思議なルートもありましたね。一回、騙されて行きましたけど、騙されて良かったと思った記憶があります。

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西山からは地図上はピークから南に折れる道がありますが、実際には地図のルート上には踏跡すらなく、更に西の稜線に踏跡が続いています。これを辿るとどこに行くんだろうという興味が湧きましたが、もう時間もないので次の楽しみに取っておくことにします。あとは、更に男前になった樽前ドームを見つつ、奥宮で御参りをして帰路につきます。7合目登山口近くのベンチのある広場に着く頃には陽も随分と傾き、風不死岳の稜線上に美しく輝いていました。

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7合目登山口(13:40)→東山分岐(14:20)→東山(14:25)→途中ティータイム→風不死分岐(15:05)→西山(15:45←ティータイム→16:10)→樽前山神社奥宮(16:30)→東山分岐(16:45←ティータイム→17:00)→7合目登山口(17:25)

紋別岳 ~春の出会いを求めて~

ゴールデンウィーク3日目。天気も良いので、お手軽に行ける山ということで紋別岳に行ってきました。連休の晴天日ということもあり、支笏湖に行く道も交通量が多かったです。9時30分ぐらいに家を出て登山口の駐車場に着いたら、もう11時をまわっていました。駐車場は満車状態で路上にあふれている始末。結構な人が登ってるんだなぁと思いつつ、こちらも荷物をまとめて出発です。

十勝岳の疲れもまだ癒えず(少々風邪気味)、攣った足もまだなんか微妙に痛い中、のんびりダラダラ登山の予定でしたが、暑いぐらいの陽気のせいで汗ダラダラ登山になってきます。足取りも重く去年の秋にtarumae-yamaさんと歩いたルートを進んでいきます(http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/cgi-bin/diarypro/archives/97.html)。2000m標識を越えたあたりから雪が舗装路を覆いはじめて前にも増して足取りが重くなります。

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ルートの大半が林の中ということもあり風景よりも動物達との出会いを期待して、30-110mmレンズを装着して登りますが、そんな機会はないようです。擦れ違うパーティはみんなにこやかで心底楽しんでるなぁって感じです。管理人はというと頭がボーッとしてきて別の意味で気持ち良くなってきました(^^;。擦れ違う人もいなくなった頃、恵庭岳の眺望が拡がります。木が点々とした笹原の先に恵庭岳、こうゆう風景大好きです。

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ここから先は道路は完全に埋まっていて雪の上を歩いていきます。さらにペースダウンです。山頂に着いたらもう13時近く。とりあえずお湯を沸かして、おにぎりとカルパスをつまみに、道中ゲットしたプレミアムな100%麦汁を頂き、〆にはラーメンと洒落込みます。もちろんアルコールフリーですが今日は脳内アルコールで酔いそうです。紋別岳と言えば電波塔、青空にドーンとそびえ立つ姿はまさに男のロマンです。

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帰りも30-110mmレンズを付けて降ります。疲労困憊の身体に山頂近くのグルグル巻きルートは面倒なのでショートカットして降りて行きます。たいして期待させるようなこともなく、早々に出ていた月の写真などを撮りつつ降りていきます。しかしながら、その直後、小さく動く物体を発見。待望のシマリスくんです。

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早速撮って見る。おおっ、AFのレスポンスといい撮影スピードといい、これぞNikon V1の真骨頂。面白いようにいい絵が撮れていきます。やっぱマウントアダプターじゃなくて専用レンズにして良かったぁ。シマリスくんしっぽ長~い。身体の半分ぐらいしっぽ? 目の前の若葉に手を延ばし、もいで食べちゃいました。

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そんなわけで疲労は著しかったものの良い休日となりました。だいぶ汗かいて悪いものも一緒に出たのか、帰宅してからは随分と具合良くなりました。足はまだ怠いですけどね。


駐車場(11:20)→紋別岳(12:55←昼食→13:25)→駐車場(14:25)