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大雪高原温から緑岳と高根ヶ原

月曜日の天気予報が微妙になってきたのもあって日帰りで大雪高原温泉から緑岳、そして高根ヶ原方面に行ってきました。先週の暑寒別岳で肩紐が破れたのでザック新調しました。ドイターのフューチュラ26、これ極めていいです。あと、軌跡と高度表示ぐらいできればいいなと思ってついでに買ったGPSはユピテルのASG-2も、高度がGPS測位らしく、これまで使ってきた気圧式高度計よりは格段に精度が期待できそうです。

大雪高原温泉を出発すると平均傾斜30°の坂道の始まりです。以前、ここに降りたときは(http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/cgi-bin/diarypro/archives/4.html)このルートは登り使わないと誓ったのですが、登ってみると案外楽です。私には一気に標高あげるようなルートは合っているみたいです。第一花畑までの森の中はゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、オオバミゾホオズキなどが咲いていました。標高1400mほどの見晴らし台に立つと高根ヶ原の断崖が綺麗に見えました。

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森を抜け青空がのぞく第一花畑に立つと、予想通り雪が溶けていて、木道周囲が花満開です。エゾコザクラ、ミヤマキンバイ、キバナシャクナゲ、エゾノツガザクラなどに加えてアオノツガザクラとチングルマの大群落が見事でした。エゾノツガザクラとアオノツガザクラがセットで咲いているので、白花や雑種なども豊富です。

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第一花畑からロープ場までは雪渓の上を進むことが多くなりますが、傾斜も緩やかな雪渓なので恐怖感はゼロです。第二花畑は雪が溶けたばかりですが、数週間後ぐらいにはこちらも見頃になるでしょう。雪のおかけで時間差で花を楽しむことができて嬉しい限りです。この先の巨岩帯までは間ではミヤマキンバイ、ミツバオウレン、エゾコザクラ、フキノトウ、マルバシモツケ、コケモモ、ミヤマリンドウ、メアカンキンバイなどが咲いていました。特にロープ場近くの崖の岩場限られたスペースに咲いているエゾコザクラには、高台から見下ろされるという不思議な経験をしました。景色も最高です。音更山、石狩岳の他、mottiさん(http://motti110.exblog.jp/)がトライしていたニペソツ山までもきれいに見えました。

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ロープ場を越えると間もなく巨岩帯です。巨岩帯と言っても緑岳の名前の由来ともなったハイマツが多く生えていますから、所々で花も咲いています。ムカゴトラノオ、イワブクロ、コマクサ、エゾイワツメクサ、イワヒゲ、コケモモ、チシマキンレイカの他、ゴゼンタチバナも太陽に照らされながら頑張っていました。人間も頑張って登っています。さすがに息が切れてきます。時折、ナキウサギの鳴き声が聞こえます。ここから見る高根ヶ原も最高です。

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緑岳山頂も青空です。風は相変わらず強いでずが、こんなに天気のいい日は初めてです。ここで黒岳から赤岳、銀泉台に向け歩いているyahさんに連絡を取ります。アンテナ3本立ってるのにメール送信ですら困難な状態で、双方向通信のありがたみが良くわかりました(^^;。そんな状況のため、とりあえずメールだけ送って高根ヶ原に向けて出発です。二週前に歩いた道ですが随分と雰囲気が変わってすっかりイワブクロの独壇場です。その他はエゾツツジ、クモマユキノシタ、チシマキンレイカ、エゾタカネツメクサ、ミヤマキンバイが細々と咲いています。エゾオヤマノエンドウも僅かながら咲いていました。

板垣新道も様変わりです。エゾノハクサンイチゲは大半が終わりでしたが、雪渓近くのチングルマはものすごいことになっていました。白雲岳避難小屋から高根ヶ原方向に折れてすぐのところにはチシマノキンバイソウの大群落です。それが終わるとまたチングルマ、トカチフウロと群落が続きます。それらを写真に収めながらなので全然進みません。

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結局、時間的に高根ヶ原までは辿り付けず、標高1860m地点にある大きなケルンを今日の折り返し地点とします。このケルンには色々と思い出もあるのです。ここで食事にしましたが、ここは平らな石を積上げて作ってあるので食事にも最適です。先程、ピークを踏んだ緑岳は沢を挟んで対岸に...通る人も殆どなく静かなことこの上ない中、遠く下の方から沢の音が聞こえます。高根ヶ原には行けなかったけど、まあ、ここで満足です。

食事の後は忠別岳と高根ヶ原に別れを告げて来た道を戻ります。yahさんが歩いているだろう稜線が見えますが、結局、最後まで連絡取れずじまいです。途中、人の少なくなった緑岳の山頂でティータイムにしました。チョロチョロと動くものがケルンに登ったと思ったらエゾシマリスでした。彼も人がいなくなった山頂を謳歌しているようです。山頂は風が増していますが岩陰に入ると日射しがポカポカと気持ち良くて、もうしばらくのんびりしていたかったですが、曇り始めてきたので下山を始めました。途中の第一花畑からは三脚と一眼を持った寡黙な男性と出会います。特に何を話すわけでもないんだけど、一緒に花の写真などを取りつつすごく楽しく下山しました。


大雪高原温泉(7:15)→第一花畑(8:00)→緑岳(9:55)→板垣分岐(10:15)→白雲岳避難小屋(10:40)→1860mケルン(11:15←昼食→11:35)→白雲岳避難小屋(12:15)→板垣分岐(12:30)→緑岳(12:50←ティータイム→13:20)→第一花畑(15:10)→大雪高原温泉(16:10)

P.S. 花の他、ナキウサギとシマリスの写真もありますので、また、追い追いアップします(^^)。ヤマレコには先程アップしておきましたので、早くみたい人はそちらをどうぞ。

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-206645.html

高原温泉~緑岳&ほんの少し高根ヶ原

今日は大雪高原温泉から緑岳、そして高根ヶ原に向けて時間の許すかぎり歩いてきました。高原温泉ルートの第一花園はアオノツガザクラとチングルマの大群落。これだけでも行った甲斐がありましたが、白雲小屋から高根ヶ原に向けてのトカチフウロの群落も堪能です。さすがに花を堪能しながら日帰りだと高根ヶ原まで辿りつけず、緑岳を逆側から眺めてきたに留まりました。それでも16GBのSDカードが満タンになってしまいました。もう800枚を越えて何枚になったのか検討もつきません。

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あと今回からGPSを持ち歩き始めました。日帰りザックもオニューです。前回の暑寒別で肩紐が破れました。ザックを買うなら破れかぶれで前から欲しかったものもついでに買っちゃったというわけです。今回、緑岳の山頂でカメラバッグの金具がもげてしまったので、それも次回の山行には新しくなっているかもです。私の愛しいNIKON1が地面直撃しそうになりました。やめて!お願い...まぁ、その辺の話もボチボチできたらいいなと思いますが。

今回のあこの燃費:13.8km (帰りの高速で早く帰りたくて飛ばしました。あこにゃんもお疲れです。)

大雪山系山開き <2日目 白雲岳避難小屋~銀泉台>

朝5時30分起床...かなり眠いけどお腹すいたので起き出す。ヒサゴを目指す兵庫の二人パーティはもういない。4時ぐらいに出発すると言っていたのでさもありなん。飲み過ぎたみたいでボーっとしている、さぁ、今日はどうしようかと地図をみながら検討する。結局、体力的に辛そうな高根ヶ原はやめて、緑岳から小泉岳あたりを時間掛けて散策することにする。

少し早いけど出発するかと7時前に荷物をまとめて1Fに降りたのは良いが、管理人さんにお茶を御馳走になりしばし休息...いよいよ出発と外に出たらミヤマキンバイ、キバナシオガマ、チシマキンレイカ、エゾオヤマノエンドウなど小屋の周囲の花がきれいに咲いていたので写真などを...もうテン場は数張を残すのみ。かなり出遅れた。

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緑岳に向けてようやく出発した後も、板垣新道に咲くエゾノハクサンイチゲ、エゾコザクラ、ジンヨウキスミレに立ち止まり、ようやく雪渓渡ったと思ったら、イチリンハクサンイチゲに、チングルマ、チョウノスケソウ、エゾタカネスミレと花盛り。板垣分岐まで約1時間も掛かってしまった。板垣分岐に出ると急に風が強くなってきた。強い風にも負けずイワウメやエゾオヤマノエンドウ、チョウノスケソウなど低い草花が元気に咲いている。ホソバウルップソウもこの辺りのは背が低い。彩りの多い稜線を歩いて緑岳到着。緑岳の岩場を少し降りて高根ヶ原を見てみる。少し霞がかっているがきれいに見える。

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その後は小泉岳を目指してきた道を戻って行く。風衝地ということもあってイワブクロやコマクサなども目にする。途中、昨日、小屋で一緒に飲んだ男性と出会う。デジ一眼や三脚などかなり重装備...これから町内会があるので早めに高原温泉から下山すると言っていた。板垣分岐を過ぎるとチョウノスケソウが多く見られた。この花も今回の山行の目的だったりもする。これまでも見ているハズなのに、何故かこの花を写真だけが一枚も見当たらなかった。チングルマと微妙に似ているので素通りしてしまってたのかもしれない。

途中、緑岳と高根が原を見渡せる岩に腰を落ち着けて休んでいると、鳥の声が聞こえてきたのでシャッターを切った。後で確認したらギンザンマシコのオスのようだ。V1の110mm望遠端だと一杯一杯。フォーカスも甘いし、もう何枚か撮ろうかなと思っていたら、見慣れた3人パーティがやってきた。そちらに気を取られていたらギンザンマシコは何処へか...3人は、昨夜、管理人さんグループで一緒に飲んだヤジさん、ミナさん、ヨッシーさん。この場でようやく自己紹介してようやく顔と名前が一致した。ヤジさん、ミナさんは引き返して高原温泉、ヨッシーさんは銀泉台らしい。

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彼らと別れ花を堪能しながら歩いて行くと御一行様集団がやってきた。やっぱ山開きだろうなと思って先導のガイドさんに話を聞くと、やはり銀泉台から高原温泉へ向かう大雪山開きの縦走登山会だそうだ。銀泉台ルートも花が良かったそうで、コマクサ平のコマクサもすごく良かったらしい。そんなに良いなら銀泉台に降りようとこの時点で決定した。少し先を行くヨッシーさんに追い付けば車に乗せてもらえるかなと思ったけど、エゾタカネスミレやホソバウルップソウが綺麗で、写真を撮っている内に気が付けばものすごく距離が開いてしまっていた。うーむしまった...というわけでバス下山決定です。とはいうものの、ふと前方を見れば小泉岳の稜線がタカネスミレで黄色く染まっている。何てきれいなんだろう。天気も良くなってきたし、15時30分のバスまで山を堪能しようじゃないかと、気持ちが切り替わる。

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小泉岳から赤岳の稜線はエゾノツガザクラ、ミネズオウ、チングルマ、エゾタカネツメクサ、ミヤマキンバイ、チョウノスケソウ、ホソバウルップソウ、メアカンキンバイ、イワブクロなどなど種類が非常に多い。変わり種としては白っぽいメアカンキンバイ?なども咲いていた。赤岳では人が少ないなぁと思っていたら、みんな風を避けて岩陰なので食事をしている。私も彼らに倣って風のない岩陰で昼食にすることにした。

昼食後は銀泉台に向けてのんびり下山。このコースは通しでエゾコザクラが楽しめるので大好きだ。キバナシャクナゲも多くて雪渓の周りはたいてい黄色かピンクで彩られている。エゾイソツヅジやヒメイソツヅジも見られた。コマクサ平に入るとガイドさんが言っていた通りの活きのいいコマクサが数多く見られた。

コマクサ平を過ぎると雪渓が多くなってくる。第ニ花園と第一花園はまだ全面雪で埋まっている。写真はコマクサ平から第二花園に向かう途中の雪渓。こんな感じだと全然良いが、第一花園の雪渓ではちょっと足がすくんだ。軽度の高所恐怖症としては、遠くが切れ落ちているような雪渓は大の苦手だ。登りならともかく、位置エネルギーが高く摩擦係数も低いところを下るともあれば、多少二の足を踏んでしまうのは仕方がない。こんなところでと思う人はいるだろうが、実際問題、身体が勝手に恐がってるんだから当人にはどうしようもない。雪渓の先を見ないように足下だけ見てパパッとやり過ごす。

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第一花園の雪渓を過ぎたあたりの林の中でゴゼンタチバナを見つけた。林の中も夏だなぁと思って写真を一枚。ここまでくれば銀泉台はすぐなわけで、のんびり歩いて下山する。しかし問題が、こんなにゆっくり来たのにまだバスまで1時間半ぐらいの時間がある。バスを待っている人なんて誰もいない。そもそもバス運行が今日からなのだから、みんな存在自体を知らないのでは...退屈なのでコーヒー沸かして飲んだり、開けた場所まで行って東大雪の山々を見てみたりしてバス亭に戻ると、バス待ちをしていた黒岳から日帰り縦走してきた東神楽の男性と出会った。バスの出発までまだ30分近くあるが、話相手が出来て時間の進むのが早くなった。この男性も赤岳登山バスのファンで良く利用していると言っていた。銀泉台-層雲峡温泉が800円だから安いし、何より車を回してもらわなくても縦走出来るのがありがたい。詳しくは道北バスホームページ(http://www.dohokubus.com/12s-kamikawa.PDF)を見てもらいたい。宣伝しているのかって? ええ、そうです。だってこのバスがなくなったらお気軽に縦走なんてできなくなっちゃうし。

バスが出発すれば、あこの待つ層雲峡温泉まで50分ほど、早い早い...林道をものすごいスピードで駆け抜けていくバス。自分の車だと飛び石を気にしてこんなにスピード出せないので、実質、車よりも早いってのも重要なポイントです。そんなわけで層雲峡温泉に無事に帰ってきて、黒岳の湯で1日ぶりの風呂に入ってサッパリとしてから札幌に向けて帰路つきました。



白雲岳避難小屋(7:05)→板垣分岐(8:00)→緑岳(8:15←散策→8:30)→板垣分岐(8:45)→小泉岳(9:55)→赤岳(10:35←昼食→11:20)→コマクサ平(12:45)→銀泉台(13:50←バス待ち→15:30)→層雲峡温泉(16:20)


ちなみに今回も四色ピークを制覇ということで(^^)。やはり前回日帰りでやったときよりも、一泊だと余裕があっていいですね。

http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/cgi-bin/diarypro/archives/4.html

大雪山系山開き <1日目 黒岳~白雲岳避難小屋~>

一泊で初夏の大雪に出掛けました。1日目の目的地は白雲岳避難小屋なので、少しゆっくりして朝6時に札幌を出発です。層雲峡ロープウェーのりばでは、明日の大雪山山開きに合わせて、黒岳九合目のまねき岩の紅葉をモチーフにした記念ピンバッヂ(http://www.rinyu.co.jp/uploads/fckeditor/uid000006_201206131830464a38d87d.jpg)を買いました。早速帽子につけてロープウェーに乗り込みます。天候はまずまず。リフトから頂上を眺めると残雪はほぼゼロ、周囲はチングルマが終わりかけ、早くもエゾウサギギクが咲いていたりと、数週間登ってないだけで加速度的に夏に近づいた感があります。とはいえ、山開きは明日ということもあって混雑するようなこともなく、チラホラといる黒岳を目指す一般の方々と一緒になって登っていきます。しかしながら荷物が重くてペースが上がらない。なぜかというとビールに焼酎、おつまみ用の缶詰めなど嗜好品類が大量に...自業自得です(^^;。

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途中からは黒岳石室でテン泊して足慣らしがてらに北鎮岳・比布岳まで行くと言っていた男性と一緒に登っていきます。8合目までは雪が溶けて日が浅いらしく花はまだ咲いていませんでしたが、それ以降はチシマノキンバイソウを皮切りにエゾノハクサンイチゲ、ウコンウツギ、ミヤマキンポウゲ、カラマツソウ、トカチフウロなどが咲いており、写真を撮ったりしてまたペースが落ちていきます。そんなわけで見慣れた黒岳山頂は早々に切り上げ、黒岳石室に向かいました。途中はコマクサが数株とイワヒゲやイワウメの群落が見られました。

本日の石室当番は後藤さんのはずだったのに姿が見えず、お決まりの「泊ってくかい?」っていう懐っこいセリフが聞けずに少々残念でしたが、赤石川の情報収集をしつつ昼食を取り、早々に出発です。結局徒渉も何もなくて雪の上を歩いただけでしたが、かなり嫌な感じにクラックが走っていて、来週辺りはいよいよ当りクジを引く人がいそうな印象でした。

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北海沢の徒渉も雪の上、ここから北海岳に向けて徐々に標高をあげていきます。と、文章で書いていると無機的な感じがしますが、実際は嗜好品満載のザックを背負ってヒイコラと上がっているのです。北海沢からの登りにはメアカンキンバイ、エゾノツガザクラ、キバナシオガマなどが咲いています。イワブクロはまだまだですが、特徴的な毛が最も映えるつぼみの時期が一番好きだったりします。毛のせいで花だけ微妙にピンボケな印象を受けるぐらいの頃合いが最高です。

北海岳では2人パーティが写真撮ってくれるというので撮ってもらいました。記念撮影っぽくなく管理人が歩いているのは、カメラが連写モードになってて10枚ぐらい連続シャッターが切れてしまったので、苦笑しつつ「もう十分ですよ」と歩みよっているシーンです。コンデジに慣れた人だと、さぞ驚いたでしょうけどおかげさまでいい絵に仕上がりました(^^;。

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北海岳を出発してすぐに広がる北海平では今回の山行の目的だったエゾオヤマノエンドウの群落が見れました。毎年季節を外して見れなかったので、これで思い残すことはないのです。

満足して白雲岳に向けて歩いていると格好いいサングラスした何やら見覚えのあるシルエットの人が歩いてきます。もしかしてと思って「後藤さんですか?」と声を掛けると「はい、後藤です!」との返事が...まぎれもまく石室の管理人さんです。こんなところで会えるとは...赤岳に知り合いを送って行った帰りらしいです。「今年も宜しくお願いします」と挨拶をして、「また石室にも顔出してくださいね」と...何回か話をしたことはあるものの、後藤さんが私のこと覚えている可能性はかなり低いと思いますが、こういうやりとりは嬉しいですよね(^^)。

後藤さんと別れてすぐに、旭岳から白雲小屋でテン泊ピストン予定の男性と出会って一緒に白雲岳に登りました。幻の池こそ見れませんでしたが、山頂からのゼブラの絶景を堪能できました。こんなに綺麗な白雲からの景色は初めてかもです。互いに風景を満喫しているって感じで、一言交わしては景色を眺めて...とってもいい時間を過ごせました。

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気が付くと15時近くになったので、「ボチボチいきますか」と白雲岳を後に白雲小屋を目指します。小屋の入口近くのテーブルにはちょうど管理人の有馬さんがいて「こんにちは、お久しぶりです」と声を掛けてくれました。「小屋泊りですか? 中にもう一人管理人がいますから」と言われて入ってみたら、てっきりコンちゃんと呼ばれていた小さいほうの彼と会えるのかと思っていたら見掛けない人が...あれっ、もう一人増員したのかと思っていたら、色んな人の話を聞いた限りだと彼は引退したらしい。でも写真を撮って回っているとの噂もあったので、また、どこかで会えることを期待です。

記帳を済ませると2Fへ...シーズン始めだというのに結構こんでる。いつもの場所あたりに空きスペースを見つけて移動。そこは兵庫県からの2人パーティの隣、去年の秋とは真逆で私が水をもらったお返しに、水場で冷やしておいたビールをあげたらものすごく喜んでくれた。たまたま好きな銘柄だったらしい。彼らはヒサゴ沼に一泊して天人峡ルートを降りたいとのことで、幸か不幸か私は天人峡ルートはおそらく誰より詳しいので(好んで行く人のないルートですし(^^;)、周囲にいた男性二人を交えて情報交換しつつ5人で楽しく飲んだ。

体力を使い果たしてヘロヘロになっていたハズなのに酒が入ると復活したようで、時間も17時を過ぎてくると、ほちぼち夕景を見ながらゆっくり飲みたいと思い外に出たタイミングでちょうど小屋の外で盛り上がっていた管理人さんグループに誘ってもらい、結局、消灯時間を過ぎて21時過ぎまで飲んでいた。空は晴天なれど満天の星空は望むべくもなく、かと言って悲観することもなく明るい月明かりに包まれてライトなしで快適に歩けるぐらい。こういう夜も悪くない。

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その場は一旦お開きとなり床についたが暑くて寝苦しく、深夜に用足しついでに起き出して外に...管理人の肉眼(矯正なし両眼0.1)でもわかるぐらいに満天の星空。月はどこかにいってしまったか雲の中らしい。何で眼鏡とカメラを持ってこなかったのかと悔やまれるが仕方がない。暗闇と静寂の中、涼しい夜風に酒で火照った身体を冷やしつつ、一日目の夜が更けていった。

層雲峡温泉(9:00)→黒岳5合目(9:10)→黒岳7合目(9:35)→黒岳山頂(11:00)→黒岳石室(11:25←昼食→11:45)→北海岳(13:00)→白雲岳分岐(14:15)→白雲岳(14:45←休憩→15:00)→白雲岳分岐(15:15)→白雲岳避難小屋(15:35)

表大雪山開き

土日で白雲小屋一泊で層雲峡から黒岳・北海岳・白雲岳・緑岳・小泉岳・赤岳と大雪山系を満喫して銀泉台に降りました。とにかく花満開なのもあって、かなり写真は撮っていたという自覚はあるものの、今回の山行で撮影した写真総数が666枚に!写真セレクトだけで相当時間かかりそうで、いつもみたいに即ブログ更新とはいかないかもです。

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運動不足の身体に1泊荷物はきつかったけど、まぁ、楽しかったぁ(^^)。いっぱい飲んだし、色んな出会いもあったし、花は綺麗だし、久しぶりに土日両日ともにいいお天気だったし、俺の山開きでいきなり縦走しちゃったし、まぁ、そんなわけで速報的な更新を...


今回のあこの燃費:14.7km/L 管理人の運動不足と対称的にあこは絶好調です。