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FUJIFILM SUPERIA 400 ~蘇る10年前の写真~

10年前に撮ったと思しきネガフィルムを現像に出してみましたが、さすがにISO400の高感度フィルムだけあって、保管中に感光したのか、画質は極めて悪いです。でも、撮っていたのはスナップばかりだったのもあり、懐かしい風景などが一杯出てきて、封印してあったタイムカプセルを開けたような気持ちで色々と楽しく見れました。

これはまだ東京にいた頃に撮ったものですね。場所は府中の東京競馬場。時は2001年春じゃないでしょうか...札幌に引っ越す前に色々と撮った内の一枚なんじゃないかと、思い出がいっぱい詰まった年季の入ったメインスタンドがぶっ壊されるのが悲しくて撮った記憶があります。

これは琴似発寒川です。当時あまり写真を撮らなくなっていた時期で、フィルムの繋がり的に2001年夏じゃないでしょうか。多分、札幌に引っ越してきたばかりの頃だと思います。この場所は、今でもここでカメラの設定変えたりして、比較写真を良く撮ってますが、当時はまだJR琴似駅前の高層マンションは1本しか建ってませんでした...あれ?、このマンションが完成したのって2002年だったような...でもでも、そうだとすると2000年秋から2002年までずっとフィルム入れっぱなしだったとかあり得ないよなぁ...その間に現像したフィルムも保管されているし...だとしたらやっぱ2001年か。

JR琴似駅周辺の高架下です。今はこんな落書きもなくきれいです。写真の自転車は私のです。今もまだ乗ってます(^^)。

西岡水源地ですね...フィルムの繋がり的に2001年夏~秋にかけてだと思いますが、何でわざわざこんなところまで行ったんだろう...なんかいい感じに粒子感のある劣化をして昭和の記録写真みたいな趣がありますね(^^;。

他にも色々ありますが、まぁ、そんな大した写真ではないので割愛です。次回は10年前の未現像フィルムパート2と、10年前の未使用フィルムで撮った現代の写真についてお伝えします。

今回のカメラ:
「Minolta α707si」+「TAMRON AF28~200mm F3.8-5.6 Aspherical」
 or「MINOLTA AF50mm F1.7」?
Film: FUJIFILM SUPERIA 400 (カラーネガ)

今回の現像所:
「なら写真倶楽部写真現像屋」
ネガ現像と写真インデックス付きのCD書き込みのセットを申し込みました。
こんな古いフィルムなのにわざわざ対応してくれてありがたいと思います。

http://item.rakuten.co.jp/naraphotoclub/10000004/

Do It Yourself!! ~DIY電池でα707siを動かしてみた~

フィルム一眼を動かす上でネックになってきているのが電池。α707siもそうですが、よく使われているものにリチウム電池「2CR5」があります。今や取扱店舗も減り、店頭価格が1000円を越える店もある始末。一方、「CR123A」というカメラ用リチウム電池がありますが、これはLEDライトなどの電源にも使われていて、まとめ買いすると意外と安く買えますし、充電池も売られています。我が家ではチェキ用の「CR123A」が4本余っていたのでこれを利用しようという作戦です。

「2CR5」というのは実は「CR123A」をケースの中で直列につないでいるだけの代物で、ケースさえうまく作れれば「CR123A」で「2CR5」が作れてしまいます。そこで目を付けたのが使用済みのパナソニック製「2CR5」で、これは電池セルが剥き出しになっていて、ニッパー等で簡単にケースが分解ができそうです。

まず中央部の支柱2本をニッパーで切断して2分割にします。「2CR5」ケースの電極と電池は溶接されているので、電極が変形しないようにニッパーで切断します。そこにアルミ板を加工した電極を接触させます(写真の左側のパーツ)。反対側は直列接続となるように同じくアルミ版で電極を作ります(右側のパーツ)。

それらを組むとこんな感じです。最初、セロテープ等で各パーツをつなぎ合わせてカメラに入れてみたのですが、電池が取り出しにくくなってしまったので、テープ作戦はあきらめました。


そんなわけで直接カメラの電池ボックスに各パーツを入れることにしました。まずは電極側のパーツを入れます(左写真)。そして「CR123A」を入れます。このとき電池の極性には注意して下さい。「2CR5」はその独特の形状から、逆向きには入れることは不可能であるため、カメラの内部回路は電池の逆接続を想定せずに設計されている可能性があります。運悪くカメラの電源回路に逆接続防止回路が入っていない場合、極性を間違えるとカメラがお亡くなりになることでしょう。


電池の極性を確認した後、残りのパーツを入れてフタを閉めます。そして火入れ...動きました。チェキで使い倒した「CR123A」を使ったので電池残量が少ないですが。そして、この状態で十勝岳に持って行って撮影してきました。十勝岳山頂で電池残量がなくなるまで何の問題もなく動作しました。

そもそも、何故、こんなことをしようと思ったかというと、山行前日に確認したところ、予備があると思っていた「2CR5」が使い古しの1本しかなく、山行途中で電池切れになっては不味いということで苦肉の策です。最近「2CR5」はコンビニですら扱ってませんし、どうしようもないです。山から帰って来てから、ネット上で安価で販売していた「2CR5」を2本注文したので、今後はそれを使おうと思いますが、α707siの稼働頻度に応じてはDIY電池が再び登場するかもです(^^;。

懐かしのα707si再起動準備 ~Minolta AF zoom 24-50mm F4レビュー等~

以前、隊長さんへのコメントでも書きましたが、最近、XF1のフィルムシミュレーション機能の影響で、今、もう一度、フジのリバーサルで写真撮ってみたら、どんな画が出てくるんだろうと興味が出てきました。

フィルムはXF1のフィルムシミュレーションで最も気に入ったアスティアを使いたかったんですが、すでに製造中止になっていたのでベルビアを選択しました。ベルビアの色味は「イメージカラー」と呼ばれていて、記憶の中の色を再現した派手な色味が特徴で、私の好みではないのです。ただ同じベルビアでもベルビア100Fは富士フィルム唯一の「リアルカラー」ということで、アスティアと似た発色が期待できるかもとこれにしました。ただ、このフィルムも製造中止が決まっていて、とりあえず5本セットを買いましたが、これを使い切った頃に販売されているかどうか微妙な状態です。ともあれフィルムは決まりました。

ちなみにカメラは35mm一眼のα707siです。「カメラグランプリ'94」を始め数々の受賞歴のある名機ですが、今となってはハードオフのジャンク箱の中でも見掛けるような代物です。2008年に妹の結婚式で使って以来ですが完動状態です。放置していた影響で、グリップがベトついたり、ミラーにほこりがついたりということで、今週はメンテに時間を掛けていましたが、おかげでだいぶきれいになりました。何だか昨年に引続き秋になる度にミノルタの機材をいじくっている気がしますが...

問題はレンズです。αを使っていた頃は競馬写真ばかり撮っていたので、「SIGMA AF APO 400mm F5.6」一本でほぼ十分な感じで、常用レンズはお手軽ズームの「TAMRON AF28~200mm F3.8-5.6 Aspherical」しか持っていませんで、このレンズは以前にはNIKON1でもテストした通り色があまり美しくないので、この機会にミノルタの純正レンズを新調(?)することに...

レンズ選びは結構難航しました。そもそもミノルタのAFレンズで広角の類いは単焦点の20mm、24mm、ズームの17-35mm、20-35mm、24-50mm、24-85mmぐらいしかないのです。画角的には17-35か20-35が欲しかったのですが、現行のソニーαシステムでも問題なく使えるということで結構人気があるらしく中古価格がかなり高いのです。どれも20年以上前のレンズですし、ミノルタ自体が統合を繰り返してもう存在しない今、ポケットマネーで楽々買える金額を予想してたのですが...

結局、キタムラで偶然見つけた「AF zoom 24-50mm F4」にしました。解像感・発色ともに良いと評判のレンズで、全域で35cmまで寄れるというのが魅力です。価格も4桁とお手頃、状態もABと良好で、キタムラの店頭であまりの状態の良さに驚いたほとでです。中古の頭数が少ないレンズなので運良く出会えたことが幸運でした。Nikon1用に中望遠として使うのも良さそうです。

早速なのでレンズの性能がどの程度なのか、近所の高層マンションを被写体にNinok1で撮り比べてきました。ついでにXF1も一緒に撮ってきましたが、かなり頑張っていることがわかります。等倍での解像度比較では「12-24」が抜けて良い気がしますが、次いで「24-50」、「16-85」と現行DX-NIKKORレンズと比較しても全然遜色ないことがわかります。フルサイズ用レンズなのでNikon1では中央部の評価しかできず、実際に35mmフィルムで撮った時にどうなるかはわかりませんが、それでもかなりの好印象を持ちました。Nikon1でMinoltaのレンズを使うときはフルマニュアルなのですが、フォーカス合わせしていて∞位置にするだけでバッチリフォーカスが合い、オーバーインフがないってなんて素晴らしいことだと改めて思いました。あとはフィールドに持ち出してフィルムでトライですねぇ。どうなることやら...


「Minolta AF zoom 24-50mm F4」、24mm(換算65mm)、f5.6、ss1/400


「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」、24mm(換算65mm)、f5.6、ss1/800


「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」、24mm(換算65mm)、f5.6、ss1/500


「Fujifilm XF1」、15mm(換算60mm)、f5.6、ss1/1000

ちなみに部屋を整理していたら、10年前以上前に撮ったと思しき未現像のリバーサルフィルムが一杯出てきたのですが、これって現像してちゃんと画がでてくると思います?「Konika SINBI」や「Kodak E100」など懐かしいフィルムがごろごろです。他にも未使用のネガフィルム「Konica Centuria400」が3本出てきました。消費期限は大幅に過ぎていますが、これって使えるんだろうか?

FUJIFILM XF1 ~絞りとダイナミックレンジ特性を調査した~

XF1の絞りと解像度について、前回f5.6をピークにf4、f8で解像度が低下すると言ってましたが、今回、XF1の解像度テストをしているサイト「PHOTO REVIEW」を見つけたので、よ~く見てみると、広角端や中央部はほぼ収差なしと考えて良いような、絞れば絞るほど解像度が低下するような結果になっていて自分の印象と随分と違うなぁと驚きました。そんなわけで今回予定していたダイナミックレンジ特性評価と同時に、再度、絞りを変えつつブレないようにカメラを固定して撮ってきました。ちなみに、このサイトでは回折による解像度への影響がf6.4から見られ、f8~f11にかけてシャープネスが損なわれるとのことです。


<f値と解像度:PHOTO REVIEWより>

比較に用いたモデルバーンの風景。撮影日は9月18日(水曜日)。この日は晴れたり曇ったりの天気で光量が変って難しい撮影条件でした。絞りとダイナミックレンジを変えて撮っていますが、正直な話、この被写体では等倍でも解像度的な違いがあまりわからず、最も条件の厳しそうな端部のレンガ倉庫部分をクロップして比較してみます。

  
f2 ss1/300 DR・ISO100 f2 ss1/600 DR・ISO200 f2 ss1/1000 DR・ISO400
  
f2.8 ss1/150 DR・ISO100 f4 ss1/100 DR・ISO100 f5.6 ss1/30 DR・ISO100

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(換算25mm)、露出補正0段、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA

まず、ダイナミックレンジ特性ですが、DR値が大きいほどレンガの輪郭が不明瞭になり、解像度の低下が伺えます。まぁ正直、「コンデジにここまで要求する?」っいうレベルですが...

対f値特性については、天候条件が不安定だったので多少のエラー要素はあると思いますが、f2が最も良く、絞れば絞るほど解像度が低下するという印象を受け、「PHOTO REVIEW」のテストデータと似た結果になりました。f8では光量不足でISO設定が200になってしまったので掲載しませんでしたが、f5.6と殆ど変りません。f2~f4までは解像度的に問題ありませんし、f5.6、f8も解像度の低下は見られますが十分実用域です。f2~f8まで4段分の実用レンジがあるというのは非常に使い勝手が良さそうです。ちなみにこれは広角端の話です。

        f5.6、ss1/400                 f8、ss1/220
絞り優先オート、焦点距離25.6mm(換算100mm)、露出補正0段、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA

次に望遠端でもダイナミックレンジと、絞りの影響を比較してみました。比較に用いたのは藻岩山を望遠で捉えた風景です。同じく9月18日(水曜日)の撮影です。先程の広角端とは異なり、等倍比較でなくても1段絞ると明らかに解像度が低下する様子が伺えるので両方の写真を掲載しておきます。f8では藻岩山レピータやロープウェーのロープが見えづらくなっています。ここでは藻岩山レピータを等倍クロップして比較してみます。

  
f5.6ss1/400DR・ISO100 f5.6ss1/800DR・ISO200 f5.6ss1/1300DR・ISO400

  
f8 ss1/220 DR・ISO100 f8 ss1/450 DR・ISO200 f8 ss1/900 DR・ISO400

焦点距離25.6mm(換算100mm)ではf4.9~f11までしか設定できないので、f5.6とf8の比較です。f5.6でDR値を増やすとレピータ鉄塔の輪郭が怪しくなっていくのがわかります。f8.0も頑張ってますがf5.6のほうが全然綺麗です。広角端では実用レンジが広かったのに対し、望遠端ではf値もDR値も実用域はかなり狭く、絞りは開放~f5.6ぐらい、ダイナミックレンジはDR100で撮影するのが良さそうな印象を受けました。

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f2.8、ss1/150、露出補正0段、ISO100、DR100%、フィルムシミュレーションASTIA

そんなわけで、これらを踏まえた上での渾身の一枚をどうぞ(^^;。今日の昼間は雲が多くてイマイチだったので、夕暮れの風景になっちゃいましたけど...

XF1持って北大散歩 ~ダイナミックレンジ設定について少々~

今日はものすごい好天。こんなに雲がないのは何時以来だろう。そんなわけで今日も散歩に出ました。


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/1300、露出補正0段、ISO400、DR400%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA

前回のモデルバーンで学んだカメラの特性を活かして、青空がきれいに切り取られていた工学部の材料化学棟を撮ってみた。カメラ上で「う-ん、いい感じ」と思っていたら、パソコンで見るとノイズリダクションの影響で、壁のタイル地が消えまくっている。明暗差の大きいシーンで、ダイナミックレンジ設定を400にするため、ISOも自動で400まで上がったらしい。動物を狙っているわけでもないのにシャッタースピードが異常に早くなってる~(^^;。さもありなんって感じの出来栄え...ああ、難しい。ISO設定でAUTO200ってのがあると嬉しいんだけどなぁ...ダイナミックレンジが400%になるようなシーンでは手動でDRかISOを設定しないと、上手く撮れないみたい。AUTOホワイトバランスも全体的に青に引っ張られた感じ..ただ空の色が綺麗なので、これはこれでいいと思う。

絞り優先オート、焦点距離8.7mm(34mm換算)、f5.6、ss1/42、露出補正0段、ISO100、DR100%、撮影シーンなし、フィルムシミュレーションASTIA

「凄いぞ、工学部! ゴミ捨て場に電子顕微鏡が捨ててある。」と思って撮った一枚。ゴミ捨て場の写真だけど、見よ、この解像感。DR100で撮れればザッとこんなもん。ゴミの細部までちゃんと見えますぞ(^^)。

9/13に比較撮影した時は、あまり気にしていませんでしたが、ダイナミックレンジ設定も画質を決める重要な要素のようですね。今までの経験的に200ぐらいまでは比較的きれいに写っていると思うんですが...また、明日モデルバーンで比較撮りして来ないとですね。XF1はオートブラケット機能も充実してて、通常よくある露出ブラケットの他に、ISO・フィルムシミュレーション・ダイナミックレンジブラケットが設定できるので、比較撮影がものすごく楽にできます。

ブラケット撮影をした時、ISOとフィルシミュレーションはシャッターが1コマ分しか切れないのに3コマ分の画が出てくるため、内部ソフトウェアで処理をしていると思われるのに対して、露出とダイナミックレンジはシャッターがちゃんと3コマ分切れて光学的な処理が行われていることが伺えます。ダイナミックレンジもソフトでやっているんだと思っていましたが少し意外...あっ、ダイナミックレンジ変えるとシャッタースピードも変わってしまうからか...テヘっ(^^;。


今回のカメラ:「FUJIFILM XF1」
今回の歩数:12,936歩