昨年はあまり時間もなかった上に、殆どの観光施設が正月休みで見られなかったので、今年は少し日付をずらして1月4日に竹原観光をしました。道の駅たけはらにあこを置いて散策地図をもらって出発です。小さな御社がいっぱいで色んな神様が住んでいる割には、近代的なランドマークである三井金属の煙突がどこからでも見える不思議な街です。
まずは旧笠井邸。1階は普通の旧家って感じでしたが、2階の半分は立派な梁が見える広い演舞場。安っぽい言い方でしか表現できないけれど日本建築の構造美とでもいうのか、造りが美しくて眺めていて飽きないです。窓の外からは竹原の古い町並みが一望できます。
もう半分はたまゆらコーナーになっています。作品を見たことがない人が訪れると何じゃこりゃって感じだなと思っていると、現に同じ台詞を言って帰って行かれる観光客も(^^;。正月に合わせて振袖姿になった楓がとても可愛いと思うのです。キャスト・スタッフ陣のコメント色紙や、絵コンテなども展示されています。
旧笠井邸から地蔵堂を抜けて階段を登ると長生寺。長寿祈願のお寺ということで、亀の置物が可愛いものから凛々しいものまで至るところにあります。注意して色々と見てみると面白いです。
実家へのおみやげも兼ねて、今年もここで長生きだるまを買いました。表情が何種類もあって結構悩むのです。表情の違う中でも気に入ったものを何とか3つを選びだしました。このだるま様、実は下の紐を引くとおみくじが出てきます。帰宅してからどれにするかを決めて、おみくじを見てみたら末吉でした。それでも結構良いことが書かれています。ちなみに残り2つは大吉と小吉でした(^^;。
松坂邸は江戸末期の建物を明治に改築した邸宅です。展示物は概ね郷土資料的なものばかりですが、縁側や窓から見える庭がとてもきれいです。こういう庭園って障子や窓越しに景色を楽しむことを想定されて作られていると聞きますが、本当にその通りで一歩引いて中から眺める美しさが際立ちます。
松坂邸で一番興味ひいたのは明治天皇の御真影でした。南満州鉄道の路線図など色々なものがベタベタと貼られてコラージュのようになっています。どういう順番で貼ったらこんなものができるのか全くわからなくて、すべてが壁の上で一体化して一つの作品のようになっていました。管理されてる方にも話を聞いてみたんですけど由来はわからないそうです。
普明閣は西方寺の観音堂で清水寺を模して作られたそうで、靴を脱いであがった先は舞台のようになっています。
普明閣の舞台からは竹原市内が一望できます。手前に町屋の瓦屋根、奥に近代的な街並み、そしてここでも三井金属の煙突が一際目を引きます。
初代郵便局跡には明治初期の郵便ポストがあります。展示だけなのかと思っていたら、ちゃんと一日に2回集配にくるようです。確かに日本郵便のステッカーが貼ってありますもんね。
竹原市歴史民俗資料館は昔の図書館建屋を利用した資料館です。郷土資料の展示のほかに竹原に縁のある著名人の展示などがあります。広島大学理論物理学研究所の三村博士の展示物の中には1933年の物理学の教科書が...内容はプランクの黒体輻射の公式だって...こないだ仕事で使ったばっかりなので、お口あんぐりです。
おかかえ地蔵。長生寺の境内にもありましたが、こちらのほうが有名みたいです。持ち上げて願いごとをするのですが、結構重たいのです。落としたらどうしようと不安な感じになります(^^;。
おかかえ地蔵に至る路地からは笹薮と竹林に白壁の倉と、とても良い感じの構図に出会えたので撮影しました。すぐ向こう側は観光のメインストリートですけど、ひっそりとした感じが時代を感じさせて良いですね。
竹囲いが続く町並み。側溝の目隠しみたいなものなんでしょうけど、粋ですよね(^^)。そんなわけで町並み保存地区をぐるっと回ってきましたが思いのほか時間を費やしてしまいました。この後は尾道を観光しようと思っていたのですが、無理そうなので、以前、記事にした黒滝山に登ることになるのです(^^;。
今回のあこの燃費:13.7km/L