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ふと思い立ち夕張岳

手首に加えて腰まで悪くして、とりあえず土曜日に整形外科を受診。骨とかには特に異常はないとのことでストレッチとかで治すしかないとのこと…一応「運動していいか?」聞いてみたら「何がしたいの?」と逆に聞かれ「山!」と答えたら、「山は痛いのが治ってからいきなさい」と言われてしまったが、異常がないと知ってしまえばこっちのもの。「こんな天気のいい日に、山行かなくていつ行くの? 今でしょ!」ということで、去年の大雨で、結局、未踏のままだった夕張岳に行きました。

途中で腰が辛くなって来て大変でしたが、その後、平気になってきて、下山時は時に痛みもなく普通に降りれました。が、下山時に不意にバランスを崩した時にとっさに出した右手が災いして、右手首がまた悪化してしまいました。とりあえず腰は山で筋力付ければ治りそうだけど、こんなことを続けていたら、この手首は今年いっぱいは治らないかもしれなぁと思います。


針葉樹林、ダケカンバ帯を抜けて低木帯に入ってから、生い茂る草木で道が狭くストックが使えないので一気に腰にきました。あずましくない登山道に文句を言いつつ腰が辛くなり始め、男岩、ガマ岩、夕張岳へと続くこの光景を見て「ウソだろ」と愕然としている状況です。このあたりからリタイヤも考え始めました。

それでも、途中の美しい景色や花と、木道がずいぶんと助けになってくれ、山頂直下の吹き通しまで来たのです。もう、ここまでくれば、チセに登るようなもんだ。大したことはないと開き直りつつ、狭い道でのスライドがわずらわしいので、できるだけ下山者を引き付けてから登ります。

山頂直下の夕張岳山頂神社でお参りです。もちろん山頂に立つ前に…。山頂は神域なのです。お参りできるところがあるのなら、お参りして体を清めてから山頂に立つってのが、日本人のあるべき姿だと思うのです。

そんなわけでお疲れさまでした。結論としては「腰と手首を痛めていても、気力があれば夕張岳に登ることができる」ということです(^^)。全国の腰痛と手首痛でお悩みの皆さん、登ってもいいんです(^^;。まぁ、その後、下山時に手首を悪化させたのは最初にお伝えしたとおりですが…

夕張岳山頂神社の周囲にミヤマアズマギクが咲いているのですが、これがどれも神がかった美しさでした。きっと神様の加護がこの花に与えられているに違いない…、てなわけで下山時は花を見ながら冷水コースで下山したのでありました。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/o8z98go)で高解像度山行写真が御覧になれます。当日のツイッターでXPERIAで撮影した写真もご覧になれます(http://twisave.com/suzunanami/2015/7/12)。

山行
6時間15分
休憩
1時間43分
合計
7時間58分
(もうコースタイム書くの面倒なのでヤマレコ参照願います。)

今回のカメラ:
 「Nikon D7000」+
  「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」

雲龍型航空母艦「天城」終焉の地に行ってみた

前に調査して位置が特定できた航空母艦天城桟橋がどういう場所だったのかを見てみたい、どうせなら桜の咲く時期に行きたいよね、行くなら函館山もセットで函館を満喫したいよね、ということで計画はしてたのですが、先週末は風邪で動けず本日になってしまいました。電車の時間とかもあり、一日で移動するのは少々あわただしかったですが、終わりよければすべてよしです。楽しい休日になりました。


函館駅前から市電に乗って桜満開の我らが登山基地に着きました。補給して登りたいと思います(^-^)。

薬師山砲台であります。ここに桜があったはずなのですが、残念ながら見当たりません。津軽海峡防衛のための榴弾砲座です

薬師山砲台の上部のベンチから、御殿山を見上げます。御殿山にガスが迫ってきつつあります。

函館山山頂の駐車場の下には、御殿山第一砲台が眠っています。今でもとある場所から入ろうと思えば入れます(^^;。暗くて不気味ですけどね(^^;。

つつじ山駐車場近くの御殿山第二砲台であります。ここも榴弾砲座ですが、六連分あってとても広いです。

途中ガスのいたずらで、御殿山のアンテナ群が、空中に浮かぶ要塞のような不思議な光景になりました。


千畳敷戦闘指揮所につきました。この建物、微妙に左右対象じゃないんですよ。不思議です。ルートを熟知していれば千畳敷から上って来なくても、尾根伝いに入ることができます。慣れてないと突然レンガ作りのあやしいトンネルが出てきて戸惑うと思いますが。

谷地頭温泉でひとっ風呂あびた後、函館公園を通り抜けました。もう、人が多くて驚きです。この公園に、これだけ人が集まっているのを初めて見ましたが、一年のうちで賑わっているのは、この季節だけかもしれません。

宝来町の印度カレー小いけ本店で「焼きカレー」を頂いたのち、十字街から市電に乗って五稜郭へ来ました。タワーにこいのぼりが斬新ですね。函館は何でもやることが派手だなぁって思います。

せっかくなので五稜郭タワーに登りました。新しいタワーになってから登るのは初めてかもしれません。そして、お待ちかねの桜の光景…少し葉桜になりつつあるので、ピンクのボリュームに欠けるけどきれい。

五稜郭公園内も散策します。ここは本当に桜の木が多いですね。見渡す限りピンク一色です。そんなわけで、本日の隙間の一枚。桜の隙間に五稜郭タワーを入れてみました。

本日の最終目的地に到着です。ここは戦後に呉から曳航されてきた航空母艦天城が桟橋として係留されていた場所です。この場所は当時はまだ埋め立てられておらず、ちょうど写真の私のザックのあるところが、ちょうど天城が係留されていたポイントです。あの場所で68年前にタイムスリップしたら、確実に天城の艦上にいるわけですから感慨深いものがありました。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/Qc5NfX3)で高解像度山行写真が御覧になれます。当日のツイッターでスマホで撮影した写真もご覧になれます(http://twisave.com/suzunanami/2015/4/29)。

函館山登山口(8:50)→薬師山(9:25)→御殿山(10:00)→入江山(10:35)→千畳敷(11:20)→立待岬(12:10)→谷地頭温泉(12:25)→函館公園(12:50)→印度カレー小いけ(13:10←昼食→13:50)→十字街(13:55)--市電-->五稜郭公園前(14:15)→五稜郭(14:25←散策→15:05)→有川桟橋(16:05)→五稜郭駅(16:55)

今回のカメラ:「Nikon D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」

安芸の秀峰古鷹山 ~広島県江田島市~

今年もやって来ました広島に。瀬戸内沿岸っていいですよね。去年は大和ミュージアムとてつのくじら館を見てたら、あっという間に時間がすぎて、それ以外のところは殆ど観光できなかったので、今年は、呉の対岸、江田島にある古鷹山を登ってから、呉まで島伝いにドライブを楽しもうという算段です。

かって知ったる呉の道、今年は4時前に奈良を出て、朝8時35分発の小用港(江田島)行きフェリーに楽々間に合いました。大和ミュージアムの真裏が小用行きフェリー乗り場になっています。乗船券は船内販売なのでフェリーが到着するまで船着場でのんびり待つだけです。写真は、出航してしばらくした頃、自衛隊の港湾施設と小用8:33発の呉行き高速船が写っています。

小麗女島。ローソクのような灯台があるだけの小さな島です。船はすぐ近くを通ります。船でしかいけない、こんな小さな島にも何らかの施設があるのが、海軍の港、呉らしいなぁと思います。

そんなわけで「札幌」ナンバーのあこが古鷹山の奥小路登山口に立ちました。何か感慨深いです。ちなみにお隣さんは群馬、その向こうは長岡ナンバーです。皆さん遠くから…帰省でしょうか。

登山口から10分ほど歩いたあたり、山中右手に黒い穴がポッカリと開いています。明らかに人の手で掘ったことが伺えますがこれは一体何でしょう。昔の防空壕の名残でしょうか。昔、横須賀の町を歩いている時に、至る所に防空壕があって驚いたことを思い出しました。

分岐(CP2)を過ぎると木々のトンネルが続きます。葉も青々として夏山のようです。やはり一面真っ白な山よりも、こういう景色のほうがいいですね。

竹林もありました。昔は毎日のように見ていたのに、北海道に移った今では、一年に一回目にするかどうか…こういうの内地の山っぽくてとても好きです。

博打岩。14世紀の海賊がこの付近を拠点として船を襲撃する際の見張り場として岩の下の洞窟に住み着いて博打などをしていたとの言い伝えがあるそうです。こういう岩にも言い伝えとかがあるのが北海道とは違うなっていつも思います。ちなみに岩の下に洞窟らしきものはありませんでしたけどね。埋められたのかな。

古鷹山の376mピークです。木々に囲まれた静かで狭い空間です。二等三角点「江田島」があります。山頂にあるのに点名が古鷹山じゃないなんて、少し不思議な感じがします。

一旦、コルに下りて山頂標識のある古鷹山のもう一つのピークに向かいます。ここから見る古鷹山はとてもきれいでした(^^)。

途中、ロープ、鎖、はしごとバリエーション豊かなコースです。使わなくても登れますが、ここは気分の問題で時折利用させてもらうとしましょう(^^)。

暖かかったせいか海上が薄靄状態で遠望はあまり今ひとつでしたが、誰もいない静かな空間で瀬戸内の島々を見ながらのんびりするって何かとても贅沢でした。写真は津久茂港の方向に撮っています。残念ながら古鷹山からは呉の港湾は見えませんでした。

山頂で食べようと朝に呉のメロンパン本店で買ってきた名物のメロンパンです。何かこのアングルだとウリ坊っぽいですね。モチモチ触感のカスタードがたっぷり入っています。これ一個で結構お腹がいっぱいになります。

ご飯を食べながらのんびりしていると、 DD-105「いなづま」が入港してきました。こんな偶然ってあるもんですね。一旦食事を中断して、サンヨンをつけて三脚を引っ張り出してしばらく撮影してました。薄靄でコントラストがないため、オートフォーカスが微妙になって難しかったです。

切串港方面です。フェリーで切串港にわたり、ここを起点にクマン岳、古鷹山、376mピークを通りぐるっと一周するのがこの山域の定番のようです。時間があればそういうプランもありますが、直線距離で1240kmを経て遥々来たのに山だけで終わってしまうのも勿体無いので…そんなわけで、この後、江田島から呉までを島伝いにドライブするのであります(^^)。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/09chu5z)で高解像度山行写真が御覧になれます。当日のツイッターでスマホで撮影した写真もご覧になれます(http://twisave.com/suzunanami/2014/12/30?sort=asc)。

奥小路登山口(9:15)→古鷹山376mピーク(10:20←散策→10:30)→古鷹山(10:35←昼食等→11:45)→奥小路登山口(12:15)

今回のカメラ:
 「Nikon D7000」+
  「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
  「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
  「Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED」
 「SONY Xperia Z1 f SO-02F」

利尻富士 ~最北の百名山~

朝3時50分起床。うす曇でまぁまぁの天気。多分、気温が上がってくると晴れそうな感じの雲でとても好印象を持って朝4時45に登山口スタートです。久々の本格的な山ですが、昨日眠れなかったせいもあって体調は最悪。時速2kmを保持してゆっくりと登りました。エンジンが掛かったのは長官山を過ぎたあたりからですね。迫り来るガスと山頂を目指すトライアル競争になりましたが、最終的に晴れた風景を堪能できて非常に良い山行になりました。

甘露泉水。利尻島はキツネがいないのでエキノコックスを気にしなくてもいいそうですが、何かこういう水を直接飲むのに抵抗あるぐらい私も北海道の人間になっています。ちなみにクマもいないので鈴もいりません。人間の外敵が殆どないので視界の悪い森林にしても気が非常に楽です。

4合目までは針葉樹林帯でこれを越えると時折景色も見えるようになります。

5合目を過ぎるとハイマツが出てきます。そして更にしばらく行くと、いよいよ長官山が見えてきます。ここまで体調悪いのを引きずってきましたが、中間点とは言え山頂が見えるとヤル気が俄然出てくるのです。

6合目を過ぎると展望もだいぶ開けてきます。振り替えれは海・左右には長官様の裾と、時折風景を眺めながら登っていきます。7合目を越えて更に進むと開けた展望スペースに出ました。第二見晴らし台です。夏山らしい雲が眼下に立ち込めてきました。

第二見晴らし台から、少し登ると長官山に立ちます。やはり海が見える山っていいですね。最高です。

長官山から先はなだらかな尾根道です。ここでだいぶ体調が回復しました。

尾根を越えるとガスが眼下まで迫ってきました。ここからはガスと頂上争いです。去年の羅臼岳の轍を踏むまいと、もう一心不乱に登りました。有名な侵食登山道のところでは完全にばててましたけど、あまりの凄さに絶句しました。こりゃ下山したらコマドリプロジェクトに課金せねばと思いつつ通過しました。

山頂です。到着時はガスに包まれていましたが、その後、見事に晴れてくれました。北の空の秋の様相です。

利尻富士の南稜に続く道とローソク岩。南の空は対称的に夏山らしい雲に包まれています。ちょうど山頂を境に夏と秋が変わるような、そんな不思議な感じでした。

礼文島もきれいに見えます。大きな山はないですが、今度は礼文にも行ってみたいものです。

上空をツバメが飛んでいます。風も穏やかで滑空には最適なんでしょう。時折、群れをなして飛んでいました。

帰りは花を見ながら下山します。驚いたことにリシリヒナゲシが一輪だけ残っていました。目だたない色なので注意していないと見落としていたかもです。

そして、これが本場のリシリリンドウ…と言いたいところなんですけど、なんか微妙に形が大雪山系に咲いているやつと違うような気がして。似たようなのでチシマリンドウというのもあるらしいのでそっちかもしれないです。5~10cmほどの背丈の小さい花だったので、チシマリンドウよりはリシリリンドウの可能性が高いと思うのですが、正直見分けつきません。

下山時のほうがガスが晴れて景色がきれいだったので、もちろん時折風景も撮影します。素晴らしい長官山ですね。この手前の沓形分岐で、ちょうど沓形から登ってきたアディダス帽をかぶった男性(HYMLの有名な人らしい)が登ってきました。沓形コースの様子を聞いたら、結構、すべりやすくて大変だったらしいです。登りはともなく下山に使うのはお勧めしないとのことでした。

キンポウゲ科のこの花は、どこからどう見てもトリカブトそのものなんだけど、リシリブシというそうです。確かにトリカブトよりは花の付き方が盛大ですね。でも前情報がなければ立派なトリカブトだなぁってスルーしてしまいそうです。

そしてこれが長官山の尾根から見た利尻山です。ものすごくカッコいいです。道中が辛い山だけど、何度でも登りたくなる山です。

下山後は鴛泊の町に買出しと温泉に入りに行きましたが、ここで自転車のブレーキとラブルで全く効かなくなってしまって怖い思いをしました。鴛泊のセイコーマートのとなりにホームセンターがあったので、そこで部品と工具を調達して応急修理をして事なきを得ました。セイコーマートでおつまみを買って、利尻富士温泉でひとっ風呂後、ビールを買って再びキャンプ場まで登ります。この標高200mが意外とつらいですが、でも、この後のビールが最高でした。

そして締めくくりに二日間隣のテントでお世話になったHYMLの中年スイマーさん御夫妻に焼肉をごちそうになりました。とても美味しかった。やはり山の後のお肉は素晴らしいです(^^)。本当にありがとうございました。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/v0B9sgY)で高解像度山行写真が御覧になれます。

鴛泊登山口(4:45)→長官山(7:40)→沓形分岐(8:25)→利尻山山頂(8:50←食事等→10:10)→沓形分岐(10:45)→長官山(11:50)→鴛泊登山口(13:30)

今回のカメラ:「Nikon D7000」+ 「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」

明日から利尻島に渡ります

台風でフェリーが欠航して一日伸びましたが、
明日、利尻島に向かう予定でいます。
順調に行けば14日に利尻富士に登れると思いますが、どうなることやら。
多分、土曜日まで行ったっきりですので、
現地情報はツイッターでつぶやこうと思っています。
興味があればどうぞ。

https://twitter.com/suzunanami

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