記事一覧

紅葉の当麻乗越 ~泥んこ道を行く愛山渓ルート~

三連休最終日にギリギリの晴れ予報ということで、愛山渓温泉から当麻乗越の未踏だったルートを繋げつつ大雪山の紅葉を楽しもうということで行ってみる。

薄曇りの中、愛山渓温泉をスタートすると登山道はいきなり泥道に。水芭蕉の大きい葉があちこちに見られる。ここ数日の雨のせいもあるけど、元々水の溜まりやすい地形なのかもしれない。上に登るにつれて多少は良くなるかと思ったが、ずっと変わらずで、三十三曲りを越えて視界が拡がり初めると、今度は道が泥から水場に...そして沼ノ平の木道に安堵しているとまた泥。なんだか歩きにくい道だなぁと。

ファイル 86-1.jpg

沼ノ平から熊笹とハイマツのブッシュ。所々鬱陶しいがそんなに酷い状態でもない。1591mピークに達するとそれまで先端しか見えていなかった旭岳がきれいに見えてくる。何度も見ている山だけど、なんだか少し感動。そんなに鮮やかではないが紅葉も絵になっている。

1591mピークからは少し下ってから当麻乗越まで登っていく。足下は相変わらず悪い。標高1600mぐらいまで来るとピウケナイ沢が作り出した渓谷の左右に小さな沼が点在している光景が見られる。当麻乗越は去年も来たが、沼の景色は少し標高を下げたこのあたりのほうが奇麗かもしれないなと思う。

ファイル 86-2.jpg

当麻乗越に到着して気がついたら、レインスパッツの丈を越えて膝上辺りまで泥だらけになっていた。ここまでちょうど3時間。昭文社地図のコースタイムと全く同じ。いやウソでしょ。日帰り装備だと大体いつも地図の5~7掛けぐらいの時間で歩いてるのに、それほど道の状態が悪かったのか。時間に余裕があって、晴れていれば当麻・安足間・永山の1週ルートをとろうと思ったが、天候も曇りで疲れたし、今日はここで終わりということで昼食にする。

しかし寒い。気温6℃。高層天気図だと850hPa点(標高1500mぐらい)の9時予報で3℃だったから、予想よりは暖かいが、風があるせいで体感温度はグッと低く感じる。岩場の風のないところでお湯を沸かすが、イソ(ブタン)燃料だと火力が弱くて元気がない。来週の小屋泊まりはプロパンの入ったものを持って行こうと思う。一応、暖かい食事をしたが寒くなってきたので、もう少し山に登ってみようと当麻岳の標高1800m辺りのちょうどテラスのようになっている高台を目指す。途中、ウラシマツツジの紅葉が美しい。紅葉では、今日一番の光景かもしれない。

ファイル 86-3.jpg

高台に到着すると何だか鳥がいっぱい飛んでいる。全然鳴かないのでわからなかったがホシガラスだ。あたりを忙しくウロウロしては高山植物の種のようなものをつついている。彼らにとっては忙しくて鳴いてる暇もないようだ。私の存在も気付かずに食料集めに集中している。しばらく、そんな様子を観察していると、最初は10羽ぐらいいたのが、1羽また1羽と次なる目的地に向け去って行く。なんだかとてもいい瞬間に居合わせたようだ。

ファイル 86-4.jpg

高台の岩場ではエゾシマリスも忙しそうだ。なんだか動物達が忙しそうにしていると、少し気が早いが、冬が近いなぁという気がしてくる。長期予報では10月まで暖かい日が続くという話だったけど、山の上は平年並みのようだ。

ファイル 86-5.jpg

その後は、泥んこ道を六ノ沼まで一気に下りて当麻乗越で作っておいたお茶の時間にする。もう何だかグッタリだ。ここで追い付いた北見の4人パーティーが去った直後、何やら「ガーガー」という鳴き声と「鴨がどうこう」いう話声が聞こえて、こんな高地に鴨なんてとと思っていると、目の前をスイーっと鴨が通り過ぎる。あらぁ、本当にいたんですね。鴨を見送りつつ、お菓子を食べて木道横のスペースに寝転ぶと丁度良い心地。目を閉じると何だか寝てしまいそう。いや本当にヤバい気持ち良さ。眠ってしまう前に起き出して、延々続く泥道を下って行った。


愛山渓温泉(8:10)→三十三曲分岐(8:35)→沼ノ平分岐(9:25)→当麻乗越(11:10←昼食→11:50)→当麻岳のテラス1800m点(12:05←ホシガラスタイム→12:30)→当麻乗越(12:40)→六ノ沼(13:35←ティータイム→13:55)→沼ノ平分岐(14:15)→三十三曲分岐(14:50)→愛山渓温泉(15:10)


今回のあこの燃費:12.6km/L

あこと登山 ~標高1129mの絶景パノラマ・函岳~

敏音知岳(ピンネシリ岳)の次なる計画は、前々から国道40号を通る度に気になっていた函岳。この辺りでは最高峰の1129mの山ながら、気象観測用の函岳レーダーがあるので山頂まで林道が繋がっているらしい。いつもは登山口で待ちぼうけのあこに、山頂の醍醐味を味合わせてやろうじゃないかということで、今回は、どちらかというと敏音知岳がおまけで函岳がメインの感が強い。

ファイル 85-1.jpg

国道40号の函岳の標識を曲がると10分ほどで林道入口。山頂まで27kmも砂利道行くのかよと気が滅入ったが、走り始めるとこの道、明るい林道の上、よく整備がされていて、わだち一つない快適な道。ついついスピードが出て、大きな石を跳ねて車体に当たる音で、我に帰ってスピード落とすほど。

ファイル 85-2.jpg

それでも30分ほど掛かってようやく加須美峠。ここの標高は740mほどで、ここからは755m、918m、897m、941mのピークをつなぐ稜線をやや巻きながら山頂に道が繋がっている。完全な稜線じゃないけど、あこと稜線歩き(?)ができるとは思わなかった。背の高かった白樺は低木のダケカンバに変わり、視界も良くなり快適そのもの。山頂のレーダーも見えてきた。車に乗りながらも、ここまで登山の雰囲気を楽しめるルートっていうのも珍しいんじゃないかと思う。

ファイル 85-3.jpg

標高が1060mに達すると視界を遮るものは熊笹しかない。拡がる青空をバックにあこの写真を一枚。う~ん、絵になる。この先を少し走ると山頂駐車場。30台以上は楽に停められるんじゃないかというほどの大きさ。山頂まではあと200mながら、あこが行けたのは標高1120mの駐車場まで。ちょっと可哀想だがあこを置いて山頂を見にいく。

ファイル 85-4.jpg

レーダーは補修作業中のようで工員さん達で賑やかだ。補修作業で山頂に行けないのかと思ったが、「右側に通路があるよ」と工員さんに教えてもらう。進んでいくと立派な山頂標識。景色が素晴らしくてしばらく眺めていたが、地理的にどこも遠望ばかりで、写真的に絵になったのは山頂標識ぐらい。ここは。写真を撮るよりもボーっと眺めているのが楽しい山だ。

ファイル 85-5.jpg

あこと大雪山を眺めながら昼食にした後は、来た道を折り返して帰路についた。下山すると雲り始めて丁度良いタイミングで登れたことに感謝した。

国道40号(11:50)→林道入口(12:00)→加須美峠(12:35)→函岳(13:05←昼食→13:55)→加須美峠(14:15)→林道入口(14:45)→国道40号(14:50)

街乗のあこの燃費7.4km/L
今回のあこの燃費14.9km/L 街乗りと丁度2倍も違う。このギャップが何とも...山登ったのに何でこんなに燃費が良いんでしょ、この娘は(^^;。


今回は久々にRAWで撮影してみた(私のカメラはいわゆるコンパクトデジカメの部類だけど何故かできるんです)。やっぱり色温度や露出の微妙な補正ができるので、同じカメラで撮影しているのに仕上がりが断然奇麗だなと改めて思う。ただ、連射ができなくて、しかも1枚撮るのに3秒~5秒ぐらい掛かるのがダメダメです。今回みたいに時間に余裕があって、しかも風景しか撮らないと決めてれば、それでもいいんですけどね...

敏音知岳(ピンネシリ岳) ~道北の名峰から眺める圧巻の風景~

またまた例によって晴れ間を求めて道北へ...今度は、前回行けなかった敏音知岳(ピンネシリ岳)に登ってきました。新十津川ではなくて中頓別のほうです。

道の駅ピンネシリの三吉神社と書かれた鳥居をくぐって出発すると、終始整備された登山道。カッコー橋を越えると程なく千本シナの標識が出てくる。10本の株で構成された周囲6.6mの巨木で、看板には「森の巨人」と書いてある。シナノキにしては確かに大きいが、この手の巨木は天人峡の「森の神様」の印象が強過ぎて小振りな印象を受けてしまう。

ファイル 84-1.jpg

更に森の中を進み、白樺の泉を越えるといよいよ敏音知岳の登りで勾配がキツくなってくる...のかと思いきや全然そんなことはなかった。途中、足下が苔むした岩になったり、足場が若干狭くなったりはするが、ジグがうまい具合に切ってあって終始勾配は変わらない。むしろジグの切り返しの勾配が気になるほどで緩やかな登りが続いていく。慣れた人なら息があがることもないと思う。そうこうしている内に軍艦岩に到着。軍艦岩って中頓別に2つあるんだと感心する。中頓別鍾乳洞のミニチュア版と言った感じで、中頓別鍾乳洞が戦艦ならこちらは駆逐艦クラスか...ハシゴが掛っていて上に登れるところまでそっくり。

ファイル 84-2.jpg

軍艦岩を抜けると視界が拡がる。敏音知岳から続く名前のわからない600mピーク、589mピークと尾根が繋がっている。地図には載っていないが、どうやら道もついているようだ。山頂目前でいよいよ勾配がキツくなるが、それでもジグの道である程度抑えられている。20分ほどで山頂に...704mの低山とは思えないほど景色がバッチリだ。しかしながら山頂標識のあたりは景色は良いが、羽蟻が多くて耐えられない。

ファイル 84-3.jpg

すぐ傍にある三吉神社のかわいい本殿前に避難する。すると神がかり的に周囲には殆ど虫がいない。御社の裏からは先程下から見上げた尾根道が続いている。今回は、下山後にもう1ピーク計画があるので、この尾根道はまた今度にしようということで、山頂からの見事な景色を落ち着いて眺める。

ファイル 84-4.jpg

それにしても、この山、なんと景色の良いこと。眼下には松音知の箱庭ような風景、そしてその左側にはパンケ山とペンケ山の雄大な2本のピーク。この2本ピークの向こう側は天塩中川だ。天塩中川から見た両山も印象的だったが、この角度も素晴らしい。そしてその間には、霞んだ三角のピークが...紛れもなく利尻富士だ。黒岳から眺めた時は最大望遠でようやく捕らえたのに、肉眼ではっきり見える。

ファイル 84-5.jpg

まぁ、そんなわけで山頂を堪能した後は、次なる計画に向けて早々に下山したのであった。

道の駅ピンネシリ登山口(7:45)→千本シナ(8:05)→白樺の泉(8:20)→軍艦岩(9:00)→敏音知岳山頂(9:20←休憩→9:45)→軍艦岩(9:55)→白樺の泉(10:30)→千本シナ(10:40)→道の駅ピンネシリ登山口(10:55)

ウペペサンケ山(西峰) ~大雪山屈指の展望台~

稜線好きとしては、初めての東大雪はウペペサンケしかないだろうということで、行ってきました。前日は糠平温泉湯元館に泊り、朝6時30分に出発。温泉街からは林道を20分ほど走ると登山口に到着。鬱蒼とした林の中からスタートすると、いきなりの笹薮漕ぎに倒木ありのバラエティに富んだコース。それらの障害をクリアしつつ1399mピークに着き、更に進んで行くと、これまでの障害が取るに足らないものであったことに気付かされる。1399mピーク手前では、本峰まで行くと言っていたパーティに「山頂で会いましょう」と声を掛けて抜いたものの、後から聞いた話では、メンバーの一人が遅れて糠平富士(ウぺぺサンケ東峰)で引き返したそうで、それほど今日のこの山は辛かった。

1399mピークからは一旦コルに下りて1595mピークまで登って行くが、この登りが曲者だった。今までの笹薮漕ぎは序の口とばかりに、生い茂った熊笹に進むべき道はすっかり覆い隠されている。勾配はそれほど急ではないが、薮を掻き分けて進まなければならないので体力を消耗する。高度計と地図が無ければ自分の位置なんて全くわからない。延々続く笹薮にキレかけた頃、標高1500mに達して植生が一変する。今度はハイマツ漕ぎに変わった(^^;。何がハイマツだ。そんな奥床しいものじゃなくて、私の背丈を越えて真直ぐ伸びている。熊笹よりも枝が固く、登っては押し戻され、「何くそ!」とパワーで乗り切る。1595mピークに着くと図根点というのがあった。素人には三角点と違いがわからないが、測量点の一種で数が少なくて珍しいらしい。しかしながら、同じ人口の建造物でも四角い石の塊よりもダムが湛える糠平湖の眺望の方が美しい。

ファイル 83-1.jpg

ここまで来ると視界が開けてウぺぺサンケの山容も見え稜線らしくなった・・・と思ったが、全然そんなことはなく、ハイマツのブッシュの中を進んでいく。顔にはトゲが、足には根が、手には松ヤニが...容赦のないハイマツ攻撃。菅野温泉分岐を過ぎるとようやくハイマツが衰えを見せはじめる。ここぞとばかりにスパートをかけるが、敵もさる者、所々でジャブを連発してくる。まぁ、そんなわけでフラフラになりながら、ウペペサンケ東峰、通称糠平富士に到着した。ニペソツ山は見えるが構図的に今ひとつ。やはり景色では先人のブログでも紹介されていたように、西峰に適うものはないかなぁと思う。

ファイル 83-2.jpg

少し休憩して本峰に向かう。ここからは本当に稜線らしい稜線が続く。痩せ尾根だが恐怖感を覚えるほどでもない。時折ハイマツのジャブが入るが、美しいニペソツの山容や遠くに見える十勝岳連峰、トムラウシ山などの稜線を見ていると、そんなものはダメージにすらならない。途中70mぐらい一気に標高を下げて登り返すが、この標高差のほうがダメージが大きかった。で、本峰着。糠平湖が見えなくなって、然別湖が見え始めたが、眺望は糠平富士と大した差はない。

ファイル 83-3.jpg

やはり西峰かと進むべき道を見てみるがまぁ遠いこと。しかしながら、先人のブログではそんなに時間は掛らないとのことで、その言葉を信じて進んで行く。やぁ、確かに思ったよりも楽な稜線。15分ほどで西峰に到着。そして圧巻の風景。先週縦走を断念したShokanさんが今日リベンジすると言っていた富良野~上ホロの稜線、今年の夏休みに大変な思いをして縦走したオプタテからトムラウシの稜線、そしてそこから続く化雲岳と五色岳、忠別岳までがはっきりと見える。

ファイル 83-4.jpg

ニペソツは登ったことはないがとにかく美しい。きっとこの山もトムラウシと同じで、登るよりも周りから眺める山なんだろうなと思う。この場所はとにかく素晴らしい。北にニペソツ、南に然別湖、西に十勝岳連峰、東にウペペの稜線、360°の景色が堪能できる。昨年登った平山の展望も良かったが、こんなに360°の景色を堪能できるのは大雪山では他にはないんじゃないかと思う。

ファイル 83-5.jpg

ここで「世界の名峰」みたく番組が終わって、一気に下界に連れて行って来れるとありがたいが、まぁ、そんな都合の良い話は当然なくて、景色を堪能した後は地道にブッシュと薮漕ぎの道を戻っていく。本峰で会った帯広の青年と、おっちゃん3人パーティ、御年配の夫婦と似たようなペースで下山して行く。中でも、一番頑張ったのは御年配夫婦で、休憩すると動けなくなりそうだと言ってずっと休憩なしで下山されていた。結局、下山したのは15:30ぐらい。ブログ等々見ていても、この山、みんな6時台に出発していて、地形と距離的に表大雪だとか十勝岳連峰とかなら8時スタートでも楽勝な感じなのに何故だろうと思っていたが、実際に歩いてみてその理由が良くわかった。まぁ、一言で言ってしまうと、「最高の山だが、最低なコース」だと言うことか。下山後は糠平温泉で汗を流し、十勝三股の三股山荘で食事をした後、長い長い帰路についた。


糠平コース登山口(7:00)→1399mピーク(8:05)→1595mピーク(8:55)→菅野温泉東コース分岐(9:15)→ウペペサンケ山東峰糠平富士(10:00)→ウペペサンケ山本峰(10:50)→ウペペサンケ山西峰(11:04←昼食→11:55)→ウペペサンケ山本峰(12:15←Teatime→12:30)→ウペペサンケ山東峰糠平富士(13:00)→菅野温泉東コース分岐(13:30)→1595mピーク(13:45)→1399mピーク(14:40)→糠平コース登山口(15:35)


今回のあこの燃費:13.8km/L
行きは道東道経由だったので、帰りは十勝三股の三股山荘で食事をして、三国峠経由で帰った。結果的に札幌から糠平までなら、[道東道もみじ山・十勝清水・上士幌経由]よりも、[三国峠・層雲峡経由・紋別道・道央道]のほうが早くて距離的にも近いことが判明。もう、「もみじ山ルートなんて行かないぞ」と心に誓った。

P.S. 帰ってから、ウペペコース最終水場の水で御飯を炊いた。うまい! お茶も作ってみた。美味。

上フ通信 ~雲の中ナキウサギ求めて三峰山~

今週末は大気の状態が不安定。朝起きて十勝岳ライブカメラを確認。視界良好。まぁ、行ってみるかと軽い気持ちで出発。三笠ICで旭川方面に向かう札幌山岳ガイドセンターの1BOX車を発見。先週、御世話になったガイドさんもいるかなぁと思いつつ、私とあこは三笠ICを下り富良野方面へ。登山口の凌雲閣前から見上げると、そこまで状態は悪くなさそう。というわけで、凌雲閣を10時に出発。入林届を見てみると登っている人も結構いるようだ。安政火口までのルートはエゾオヤマリンドウがちょうど見頃、三段山へのルートはまだ閉鎖されている。ガスが掛かっているが視界は良く、涼しくて気持ちが良い。安政火口の分岐を過ぎると山裾をグルッと巻いて上ホロ分岐へ。途中のウラジロナナカマドは赤い実を付けていた。

ファイル 82-1.jpg

上ホロ分岐からは上ホロカメットク山方面へ、そして名物の300階段。風に乗って熊の匂いがしてきたので、笛を吹きつつ一気に上がるとD尾根の少し手前で士別から来た3人パーティに追い付いた。稜線にも人が歩いているのが結構見える。ハイマツの緑も美しい。D尾根の終わりからグルッと右に巻いて登っていくともう上富良野岳山頂。雨がポツポツ降ってきているが、視界は良く十勝岳までクッキリと見えている。どうしようかと迷いつつ上富良野岳で昼食にする。山頂は8人パーティで賑やかだ。

ファイル 82-2.jpg

そうこうしているウチに青空も見えてきた。ここで、青森からきたおっちゃんと合流。同じ方向に行くというので、私も予定通り三峰山まで行くことにする。三峰山まではピークを2つ越えるが勾配は緩やかなので楽しい稜線歩き。晴れたり曇ったりしつつ三峰山に到着。しばらくナキウサギタイム、岩場でナキウサギの観察をする。おっちゃんと一緒にナキウサギ探しして2匹発見。少し遠いが最大望遠で撮影。可愛い。

ファイル 82-3.jpg

天気も良くなってきたので、そのまま一周ルートを進むことにする。隣の1860mピークでもまたナキウサギ観察。こちらはすぐ近くで2匹が見れたが、逃げられて撮影チャンスを逃した。少し残念だったが、間近で見れただけでも良いかということで尾根を進んでいく。富良野岳のコルの手前の巨岩帯では富良野岳がきれいに顔を出す。

ファイル 82-4.jpg

ここを抜けると富良野岳分岐はすぐ。そして延々続くトラバースの下山ルート。もくもくと歩いていると雨が到来。よくぞここまで天気も持ってくれた。雨具を来たとはいえビショ濡れで下山し、凌雲閣で汗を流した後は駐車場でお茶したり、内地から来たライダーや宮崎から来たおばちゃんと話をしたりして時間があっと言う間に時間が過ぎていった。下山してから2時間が過ぎようとした頃、山頂を見上げると三峰山から富良野岳にかけて、稜線の向こう側の雲海からあふれた霧が滝のように落ちていた。

ファイル 82-5.jpg


十勝岳温泉凌雲閣(10:00)→安政火口分岐(10:25)→上ホロ分岐(10:40)→上富良野岳(11:40←昼食→12:00)→三峰山(12:45←ナキウサギタイム→13:15)→富良野岳分岐(14:05)→上ホロ分岐(14:55)→十勝岳温泉凌雲閣(15:40)


今回のあこの燃費:12.7km/L