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北海道大学構内銀杏並木

北大の銀杏並木がボチボチ見頃を迎えそうです。工学部前の道路はカメラを片手に黄葉を楽しみに訪れている人で一杯になっていました。すっかり私の中では秋の風物詩的光景です。今日はまだ少しだけ緑が残った輪郭のしっかりした黄葉が印象的でした。真っ黄色よりもこっちのほうがきれいなんじゃないかと...ナナカマドやカエデなども色付いていますよ。




今回のカメラ:「FUJIFILM XF1」

「艦隊これくしょん~艦これ~」始めました!

「艦これ」は旧帝国海軍の軍艦と萌えキャラが融合した艦隊育成シミュレーションで、夏ぐらいから注目してたゲームですが、その時にはすでに参加希望者が多すぎて登録すらできない状態が続いていました。それに、きっと、やりだしたらハマってしまうだろうなぁと思って以後はワザと避けていたのですが、先日、羊蹄・神居尻に一緒に登ったA氏がサーバーの開放時期を教えてくれたのをきっかけに登録してやり始めました。

光栄(現コーエーテクモ)の「提督の決断」が中国で政治的な問題になって以来、太平洋戦争当時を題材にしたシミュレーションゲームに手を出すソフトハウスも減少して寂しい思いをしていました。このゲームは萌えキャラと艦艇育成に特化にして、当時の戦時意識を感じさせないようにしていますが、所々に艦の史実が絶妙に入ってきたりして、とても上手く作られているなぁと関心します。

ファイル 270-1.jpg

中身も想像通り面白いです。もうすっかりハマっています。基本的にプレイヤーは指示をするだけで特に何もすることはなく、艦の建造や修復に数分~数時間の待ち時間があったりと、お酒などを飲みつつ、待ち時間の間にツマミを作ったり、ブログを書いたりしつつ、「ながらプレイ」ができるのが最高です。連続プレイをしても、すぐに弾薬や燃料が尽きてしまい何もできなくなってしまうので、平日の朝と夜にチョコっと遊んで終わりにできるのも、平日仕事に出ている社会人には嬉しい話です(^^)。

始めてから順調にマップの攻略も進んでいたのですが、3日目にして敵の機動部隊に手ひどくやられてしまったので、こちらも空母が欲しいと、昨日から色々トライしてようやく手に入ったのが画像の軽空母「飛鷹」です。余り華々しい戦果を挙げた艦ではないので出てきた時は正直ガッカリしたのですが、予想に反して滅茶苦茶強くて驚いています。軽空母でこれだけ強かったら正規空母なんて出てきたらどうなるんだろう?? 

まぁ、そんなわけで冬眠に入りつつある身には最適な遊び道具を手に入れてしまった感じです。これから一戦闘してから、あこのタイヤを替えに行ってきます。ではでは。

若人達と神居尻山(2013年10月19日)

今年の夏に羊蹄山に登ったメンバーで再び山に登ろうということりなり、もう冬も近いことから、気楽に登れて高山の雰囲気も十分に味わえる神居尻山に登ることに...10月17日には札幌の手稲山の初冠雪も観測されたということで、H947mの神居尻山でも結構な積雪と寒さを覚悟して行ったのだが登山口から見上げる限りでは雪も殆どない。

そしてB・Cコースの駐車場がものすごいことに。紅葉がボチボチ見られてシーズンも終盤ということで皆考えることは同じなのだろう。以前訪れたのは2007年11月10日だけど、その時は、私以外は誰もいなかったというのに...丁度、管理棟の人がやって来たので許可を得て橋の手前にあこを置いた。

登りはBコースから...序盤戦は皆軽快。少し置いていかれつつも、ほんのり色付いた木々を眺めながら、密度の薄い森林コースを登っていく。


ナラ?の巨木だろうか...胴部に穴が空きつつも一株だけ雄大にそびえ立っている。青空をバックにこういう風景って北海道らしいと思う。

Bコース名物の急坂の階段に差しかかると若いメンバーも皆ペースダウン。そして途中の広い踊り場みたくなっているところで休憩。寒いぐらいの状態を予想していたのに、登っていると暑くて、結局、フリースも脱いで夏山登山の格好になっていた。

標高600mぐらいから積雪が見始め、標高700mの尾根に出たあたりでは完全に雪になっている。途中、急坂の連続でA氏の具合が悪くなったり、他の皆も随分と口数が減って心配したが小休止を挟みつつ何とか尾根に到達。ここのベンチで休憩したら、だいぶ良くなったようだ。ともあれ、辛いのはここまでで、ここから先は尾根沿いで緩やかな登りが続いている。

尾根からはしばらく平坦な道が続き、その後、842m峰に向かいやや傾斜がついてくる。尾根の歩き始めは、皆、雪玉を投げたりして盛り上がっていたが、登りに差しかかると羊蹄に登った時の元気はどこへやら...みんな結構ペースが落ちている。私に撮っては後ろで写真を撮って遅れても、すぐに追い付けるぐらいのペースなので丁度良かったが...

登ってきた尾根はこんな感じ、地図上では大した傾斜ではないんだが、ここからみると以外と急な感じがする。

神居尻の山頂に向けて一旦コルまで下りる途中。時折、熊の匂いが風にのってやってきて単独だとあまり気持ちの良いシチュエーションではないが、今日は大勢いるから少し気が楽。山頂への階段道ではスライドした品の良いマダムに声を掛けられて、誰だろうと思って聞いたらピータンままさんでした。単独だともう少し話をしていたかったんですけど、皆が先に行ってしまったので、途中で切り上げて私も山頂へ。

山頂で全員で記念写真の後、カップ麺で食事。今日は若者達が水を運んでくれるというので、水を最低限まで減らして代わりに三脚と2Lのコッヘルを積んできた。Snowpeakの「地」には大きすぎてやや不安定だけど予想よりも早く全員分のお湯が沸いた。嵩張るけど鍋が大きいって素晴らしい。三脚もコッヘルも活躍できて持って上がった甲斐があった。

薄靄が出ていて遠方の景色はそれほどでもないが、山頂は風も殆どなく穏やかで気持ちいい。時間があればこの稜線を歩いてAコースから下山したかったが、メンバーの一人が夕方から予定があるというので、のんびりした後はCコースから下山した。


登りの苦悩の表情から一変、下山時は元気一杯のA氏。ただ、この後、Cコースのピッチの狭い階段と積雪のダブルパンチでは何度も転びそうになって、お互い結構苦しんだ。

標高650m付近。積雪がなくなってまた紅葉が出始める。葉は随分と散っているけれども、 青空がその分望めて気持ち良い。

無事にCコース登山口に。ここから駐車場まで距離はあるけれども整備された林道なので歩きやすい。

20分ほどで駐車場近くの公園に到着。予定通り14時に下山。その後は中小屋温泉に向かう。途中で新しくできた当別ダムでナビ子が戸惑って少し時間をロスして温泉の滞在時間が短くなってしまったけれども良いお湯だった。

用事のあるというメンバー一人を送って、また琴似で飲み会。今回は「ふる里」以外のところが良いというので、琴似発祥の居酒屋チェーン「つぼ八」になった。「つぼ八」に行ったのは何年ぶりかわからないが、低価格でそこそこ美味しくて良い店。一通り飲んだ後は「真武咲弥」でラーメン。2011年11月に丸駒温泉で社長のTOKIさんとお会いしてから、一度行ってみたかったお店。2年越しになったけれども焙り味噌ラーメンが美味かった。朝から晩まで本当に良く遊んだし楽しい一日になった。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/vQbE9Lx)で山行写真全てが御覧になれます

B・Cコース駐車場(9:50)→Bコース登山口(10:00)→H700m尾根(10:55)→B・Cコース分岐(11:30)→神居尻山(11:55←昼食→12:35)→B・Cコース分岐(12:50)→Cコース登山口(13:35)→B・Cコース駐車場(13:55)

今回のカメラ:
 「Nikon D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
 「Fujifilm XF1」

α707siの幻想的な十勝岳の世界へ(2013年10月14日)

10月14日(月曜日)三連休最終日にミノルタのα707siを持って三峰山で稜線やナキウサギさんを撮りながらのんびりしてこようと思って現地に着いたらものすごい積雪。十勝岳温泉-望岳台線は全線通行可能で、上富良野から十勝岳温泉に向かいつつどうするか考え、積雪が思ったよりも深そうで、もう本年に十勝岳連峰に登れるのはこれが最後になりそうなことから、予定変更して十勝岳へ向かう。いつもの望岳台スタートしたが思いのほか紅葉がきれい。


標高を上げるに連れてチラホラと雪の姿も見えてくる。十勝岳避難小屋の上から通行禁止前十勝ルートとの分岐あたりから見上げる姿は何度も見ている光景だけれども「美しいなぁ」と思う。

更に標高を上げて1400mあたり、岩の影に生える植物にもビッシリと樹氷が付いてとてもきれい。

振り返ると十勝岳避難小屋あたりを境に白い世界と茶色い世界が区切られている。


標高1570m、昭和火口手前のグラウンド火口から伸びる渓谷。毎年春に完全に雪で埋まったこの上を歩いていると思うと、少し恐くなってくる。

標高1720m。私の中での定番。十勝岳と言えばこの景色。スリバチ火口とグラウンド火口に挟まれた高台から見る十勝岳の溶岩ドーム。

そしてスリバチ火口越しに見る美瑛岳の美しいこと。まだ雪も降りはじめということで、山裾から山頂に向けて少しずつ白色が濃くなってくる。


グラウンド火口。広すぎて難しい被写体を適当に撮ってみたつもりだったけれども、描写が絶妙でフィルムでなければ撮れないような写真になった。


踏み跡を辿っていたら知らない内にショートカットルートに入っていた。ここから見る山頂の風景も結構好き。

いよいよ溶岩ドームに取付く。この直前から見上げる圧倒感が大好きだ。積雪はそこそこ硬く、念のため持ってきていたアイゼンが大活躍。スライドする人達はみなアイゼンなしで必死に降りてきている。

山頂直下、ここから見る富良野岳への稜線が角度的に一番美しいと思う。この段階では一面の青空で最高の風景が拡がっていた。

山頂直下で自立した海老の尻尾。多分、芯材はロープを固定するポールなんだと思うが、透き通った感じといい完全に自立して成長したような不思議な光景だった。

一面、海老の尻尾で展開される十勝岳の山頂直下。感動的なまでに凹凸のコントラストがすごくて、まさにベルビアで撮って下さいと言わんばかりの光景だった。

そしていよいよ十勝岳山頂着。何度立っても気持ちが良い。2000m級の高山に登り始めたのは2007年からだけと、その短い期間でバカみたいに22回もここに登り続けてているが、全く飽きることはない。

雪景色の十勝岳支稜線。上ホロカメットク山から、境山、下ホロカメットク山へは「大雪山国立公園候補地 昭和8年版」によるとかつて登山道がついていたそうだ。今の時代にも道が続いていたらと思う。


十勝岳のすぐ横、平ヶ岳の縞模様がうっすらと見える稜線。一人の男性がこの雪の中、美瑛岳の縦走路へと進んでいった。

SIGMA AF APO 400mm F5.6を使って富良野岳を望遠。このレンズを使ってαで風景を撮るのは初めての気がするがとても素晴らしい。

同じく400mmで上ホロカメットク山。望遠風景的に400mmってとても丁度良い焦点距離だな感じた一枚。細いポールのように見える標識のある山頂までジグザグの登山道が続いているのがよくわかる。ちょうど私が今年の初めに良く持ち歩いていた8倍の双眼鏡の画角が400mm相当だということで、十勝岳の山頂から双眼鏡を覗くとこんな感じの絵が立体的に見えるはず。

トムラウシ山を400mmで...象徴的なダブルピークをきれいに捉えた。

ニペソツ山を400mmで...先週アップしたNikon1の換算1080mmの写真と同じレンズを使っているとは思えないほど解像感のある写真に仕上がって驚いた。風景写真でベルビアが支持される理由が良くわかった気がする一枚。

山頂で昼食後に大分雲が拡がってきた富良野方面...街並みの一つ一つがとてもきれいに写っている。

そして予告編でNikon1の写真を公開した十勝岳山頂から富良野岳への稜線風景。モノクロチックな富良野岳のグラデーション模様が美しい。ベルビアにしては遠景の赤が強調されていなくて意外だったけれども、現実世界とはかけはなれた美しさを持つ写真になっていた。

山頂で写真を撮りまくっている内に足先の感覚がなくなるぐらいに身体が冷えてきて、震えが止らなくなり、カップ麺等で暖かいもので食事にして一息ついた後に下山。下山途中に標高1720m点から雪と対称的に茶色い下界の風景。今回、ベルビアを使って唯一白トビした写真。とは言いつつも、下界の風景や雲の拡がる空は適正露出できれいに写っているし、失敗写真というべき代物でもでもない。

下山途中に涸沢を埋めるマルバシモツケのものと思われる紅葉。現物もすごくきれいだったけれども、写真のほうが印象的で素晴らしい雰囲気になっていた。


その主役のマルバシモツケと思われる紅葉。現物はもっとあっさりした色だけれども、これはこれで作品としては素晴らしい。

望岳台に戻ると傾いた日に照らされた紅葉が美しい。観光客も多く、皆、雪景色と紅葉にカメラ片手に記念写真を撮っていた。

下山後に望岳台遊歩道を少し歩いて紅葉の見える高台へ...本当は雪を被った旭岳が見えているハズなのだけれども、空と同化してしてしまって少し残念。

下山後は例によって「山辺の家族」へ風呂に入りに...何だかお客さんが多くてバタバタしているみたいだったが、湯上がりの頃には落ち着いた感じで、ちょうどカフェから出てきためぐみさんに声を掛けてもらい、山頂の状況など少し話をした後、「十勝岳連峰はもう今年最後にして、来年の5月にまた来ます」と別れを告げて、気になっていた白金温泉の紅葉を見に行った。丁度、見頃で素晴らしい光景だったがフィルムで写真を撮るには難しい状況。日暮れ時期で渓谷の下は暗いが空はまだ明るい。しかもフィルム残数が限られている中、少し欲張った構図でトライして、結果的に美瑛岳と美瑛富士が白トビしてしまったが、まぁ、これはこれで良いかと思う。そんなわけで積雪と紅葉を満喫して薄暗い白金温泉を後にして帰路についた。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/JNVWdK8)で山行写真全てが御覧になれます

望岳台(8:40)→白銀荘分岐(9:15)→雲ノ平分岐(9:35)→H1720m標識(10:55)→十勝岳(12:05←昼食・写真撮影等→13:10)→H1720m標識(13:55)→雲ノ平分岐(14:35)→白銀荘分岐(14:55)→望岳台(15:20)→下山後自然歩道散策(15:20→15:30)

今回のカメラ:
Minolta α707si
AF zoom 24-50mm F4 + MC-UV
SIGMA AF APO 400mm F5.6
Film: Fujifilm velvia 100F (RVP-F)

今回の現像所:
「なら写真倶楽部写真現像屋」
リバーサル現像と写真インデックス付きのCD書き込みをしてもらいました。一枚だけスキャン画像にホコリの写り込みがありましたが、それ以外はとても良い出来で感謝です。
http://item.rakuten.co.jp/naraphotoclub/10000004/

今回、ベルビア100Fを使ってみて、まず仕上がりの感じはフジフィルムの言うリアルカラーと呼べる代物ではないということ。ただ、少し古臭さを感じさせる色調と斬新な色合いが、同時並行する別な世界を捉えたような印象で、デジタルでは表現できない素晴らしい写真に仕上がったと思います。ファインダーの視野率が100%ではないため、ハレ切りの手が写ったりした失敗があったものの、露出で大きく失敗した写真は皆無でした。同じ機材を与えられても、きっと昔の自分にはこんなに良い写真は撮れなかったと思います。デジタルで色々失敗した経験がすごく生きているし、Nikon1の露出を参考に自分なりにつかんだαの癖をうまく補正して良い写真が撮れたと思います。色々とお金は掛かりますが、「また、このカメラで写真を撮ってみたい」、そんな気持ちにさせられました。

Do It Yourself!! ~DIY電池でα707siを動かしてみた~

フィルム一眼を動かす上でネックになってきているのが電池。α707siもそうですが、よく使われているものにリチウム電池「2CR5」があります。今や取扱店舗も減り、店頭価格が1000円を越える店もある始末。一方、「CR123A」というカメラ用リチウム電池がありますが、これはLEDライトなどの電源にも使われていて、まとめ買いすると意外と安く買えますし、充電池も売られています。我が家ではチェキ用の「CR123A」が4本余っていたのでこれを利用しようという作戦です。

「2CR5」というのは実は「CR123A」をケースの中で直列につないでいるだけの代物で、ケースさえうまく作れれば「CR123A」で「2CR5」が作れてしまいます。そこで目を付けたのが使用済みのパナソニック製「2CR5」で、これは電池セルが剥き出しになっていて、ニッパー等で簡単にケースが分解ができそうです。

まず中央部の支柱2本をニッパーで切断して2分割にします。「2CR5」ケースの電極と電池は溶接されているので、電極が変形しないようにニッパーで切断します。そこにアルミ板を加工した電極を接触させます(写真の左側のパーツ)。反対側は直列接続となるように同じくアルミ版で電極を作ります(右側のパーツ)。

それらを組むとこんな感じです。最初、セロテープ等で各パーツをつなぎ合わせてカメラに入れてみたのですが、電池が取り出しにくくなってしまったので、テープ作戦はあきらめました。


そんなわけで直接カメラの電池ボックスに各パーツを入れることにしました。まずは電極側のパーツを入れます(左写真)。そして「CR123A」を入れます。このとき電池の極性には注意して下さい。「2CR5」はその独特の形状から、逆向きには入れることは不可能であるため、カメラの内部回路は電池の逆接続を想定せずに設計されている可能性があります。運悪くカメラの電源回路に逆接続防止回路が入っていない場合、極性を間違えるとカメラがお亡くなりになることでしょう。


電池の極性を確認した後、残りのパーツを入れてフタを閉めます。そして火入れ...動きました。チェキで使い倒した「CR123A」を使ったので電池残量が少ないですが。そして、この状態で十勝岳に持って行って撮影してきました。十勝岳山頂で電池残量がなくなるまで何の問題もなく動作しました。

そもそも、何故、こんなことをしようと思ったかというと、山行前日に確認したところ、予備があると思っていた「2CR5」が使い古しの1本しかなく、山行途中で電池切れになっては不味いということで苦肉の策です。最近「2CR5」はコンビニですら扱ってませんし、どうしようもないです。山から帰って来てから、ネット上で安価で販売していた「2CR5」を2本注文したので、今後はそれを使おうと思いますが、α707siの稼働頻度に応じてはDIY電池が再び登場するかもです(^^;。

紅葉の望岳台と積雪の十勝岳 ~予告編~

ミノルタのα707siを持って三峰山で稜線やナキウサギさんを撮りながらのんびりしてこようと思って現地に着いたら、ものすごい積雪じゃないですか!! 上富良野岳への登り斜面がイヤなので予定変更して十勝岳に行ってきました。念のためアイゼン持っていって良かったです。

で感想です。フィルムカメラはやっぱり難しい。ちゃんと撮れてるのかものすごい不安です(T_T)。それにフィルム残数が減ってくると気になってちょっと節約しようとか思って良いショットを逃したり...そんなことがないように、余るだろうなと思いつつ36枚撮りのベルビア100Fを3本持って上がってたのですが、結局、全部使っちゃいました。いやぁ、こんなペースでフィルムで写真撮ってたら金銭的にもヤバイです(^^;。

まぁ、そんなわけでリバーサルの現像が上がってくるまで、Nikon1で撮った寒々しい冬の光景(超望遠シリーズ)をお楽しみ下さい。全部十勝岳山頂からの風景です。

海老の尻尾で凸凹になった十勝岳山頂。

富良野岳を超望遠。人がいますね。双眼鏡で見たような写真をお届けできて嬉しいです。

上ホロカメットク山を超望遠。この後、上ホロ山頂にも人が来ました。でも写真はブレてだめだめなので人のいない上ホロですみません。

本当は今日登る予定だった三峰山を超望遠。結構雪積もってます。

トムラウシ山を超望遠。このダブルピークが私的にはトムラウシの象徴なのです。


標高年のニペソツ山を超望遠。今年は登れませんでしたが、また来年ですね。分解洗浄したSIGMAのレンズの調子が悪くて、フォーカス合ってませんが、まぁ、雰囲気は伝わりますよね。

芦別岳を超望遠。被写体が遠すぎて何かイマイチだけどこちらも雪積もってます。

夕張岳と思しきピークを超望遠。こちらも遠いのでハッキリしませんが、これだけ写ればすごくない?


最後は十勝岳山頂から富良野岳への稜線風景です。ちょうど雪が降ったばかりで緑から徐々に白くなってくるグラデーション模様と、13時ぐらいなのに夕焼けっぽく赤くなった空が素敵な風景でした。この風景がリバーサルでちゃんと写っていれば良いけど...

今回のカメラ:
「Nikon1 V1」+「SIGMA AF APO 400mm F5.6」(換算1080mm超望遠)
「Nikon1 V1」+「1 NIKKOR 10mm f/2.8」 (最初と最後の写真)

只今現像中
「Minolta α707si」+「AF zoom 24-50mm F4」MC-UVフィルタ
&「SIGMA AF APO 400mm F5.6」
フィルム 富士フィルムベルビア100F

今回のあこの燃費:12.7km/L(あこも食欲の秋なの? 空気圧かオイルか...)

懐かしのα707si再起動準備 ~Minolta AF zoom 24-50mm F4レビュー等~

以前、隊長さんへのコメントでも書きましたが、最近、XF1のフィルムシミュレーション機能の影響で、今、もう一度、フジのリバーサルで写真撮ってみたら、どんな画が出てくるんだろうと興味が出てきました。

フィルムはXF1のフィルムシミュレーションで最も気に入ったアスティアを使いたかったんですが、すでに製造中止になっていたのでベルビアを選択しました。ベルビアの色味は「イメージカラー」と呼ばれていて、記憶の中の色を再現した派手な色味が特徴で、私の好みではないのです。ただ同じベルビアでもベルビア100Fは富士フィルム唯一の「リアルカラー」ということで、アスティアと似た発色が期待できるかもとこれにしました。ただ、このフィルムも製造中止が決まっていて、とりあえず5本セットを買いましたが、これを使い切った頃に販売されているかどうか微妙な状態です。ともあれフィルムは決まりました。

ちなみにカメラは35mm一眼のα707siです。「カメラグランプリ'94」を始め数々の受賞歴のある名機ですが、今となってはハードオフのジャンク箱の中でも見掛けるような代物です。2008年に妹の結婚式で使って以来ですが完動状態です。放置していた影響で、グリップがベトついたり、ミラーにほこりがついたりということで、今週はメンテに時間を掛けていましたが、おかげでだいぶきれいになりました。何だか昨年に引続き秋になる度にミノルタの機材をいじくっている気がしますが...

問題はレンズです。αを使っていた頃は競馬写真ばかり撮っていたので、「SIGMA AF APO 400mm F5.6」一本でほぼ十分な感じで、常用レンズはお手軽ズームの「TAMRON AF28~200mm F3.8-5.6 Aspherical」しか持っていませんで、このレンズは以前にはNIKON1でもテストした通り色があまり美しくないので、この機会にミノルタの純正レンズを新調(?)することに...

レンズ選びは結構難航しました。そもそもミノルタのAFレンズで広角の類いは単焦点の20mm、24mm、ズームの17-35mm、20-35mm、24-50mm、24-85mmぐらいしかないのです。画角的には17-35か20-35が欲しかったのですが、現行のソニーαシステムでも問題なく使えるということで結構人気があるらしく中古価格がかなり高いのです。どれも20年以上前のレンズですし、ミノルタ自体が統合を繰り返してもう存在しない今、ポケットマネーで楽々買える金額を予想してたのですが...

結局、キタムラで偶然見つけた「AF zoom 24-50mm F4」にしました。解像感・発色ともに良いと評判のレンズで、全域で35cmまで寄れるというのが魅力です。価格も4桁とお手頃、状態もABと良好で、キタムラの店頭であまりの状態の良さに驚いたほとでです。中古の頭数が少ないレンズなので運良く出会えたことが幸運でした。Nikon1用に中望遠として使うのも良さそうです。

早速なのでレンズの性能がどの程度なのか、近所の高層マンションを被写体にNinok1で撮り比べてきました。ついでにXF1も一緒に撮ってきましたが、かなり頑張っていることがわかります。等倍での解像度比較では「12-24」が抜けて良い気がしますが、次いで「24-50」、「16-85」と現行DX-NIKKORレンズと比較しても全然遜色ないことがわかります。フルサイズ用レンズなのでNikon1では中央部の評価しかできず、実際に35mmフィルムで撮った時にどうなるかはわかりませんが、それでもかなりの好印象を持ちました。Nikon1でMinoltaのレンズを使うときはフルマニュアルなのですが、フォーカス合わせしていて∞位置にするだけでバッチリフォーカスが合い、オーバーインフがないってなんて素晴らしいことだと改めて思いました。あとはフィールドに持ち出してフィルムでトライですねぇ。どうなることやら...


「Minolta AF zoom 24-50mm F4」、24mm(換算65mm)、f5.6、ss1/400


「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」、24mm(換算65mm)、f5.6、ss1/800


「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」、24mm(換算65mm)、f5.6、ss1/500


「Fujifilm XF1」、15mm(換算60mm)、f5.6、ss1/1000

ちなみに部屋を整理していたら、10年前以上前に撮ったと思しき未現像のリバーサルフィルムが一杯出てきたのですが、これって現像してちゃんと画がでてくると思います?「Konika SINBI」や「Kodak E100」など懐かしいフィルムがごろごろです。他にも未使用のネガフィルム「Konica Centuria400」が3本出てきました。消費期限は大幅に過ぎていますが、これって使えるんだろうか?

天塩岳は燃えているか?

本日は久々の天塩岳に...2007年10月6日に西天塩岳ヒュッテ泊で一度訪れたきりで、そのときの前天塩岳から見た稜線の紅葉が信じられないぐらいきれいで、もう一度紅葉の季節に登ってみたいと思っていた。そんなおり、ヤマレコを見ていると先週登ったkanokenさんの記録では、まだそんなに紅葉していないようだったので、今週末あたりがピークかもと思い、少々辛かったが朝4時起きで出発した。林道に入った段階でものすごく紅葉しはじめ、「いいじゃん!」を連発して、登山口に到着。ヒュッテの周囲も良い感じに色付いていてテンション上がる。熊の多い山域だけど、先発隊が2組いて少し安心する。

登山口の近くにある砂防ダム湖。水面に紅葉が写り込んでいて結構きれい。天気も最高で頑張って早起きして来た甲斐があったというもの。

このあとは沢を何回もわたって前天塩コースと新道コースに分岐する。登山道を普通に歩いている分には、葉が茶色掛かって大した紅葉ではないんが、左の急斜面の上などに目をやると黄色一色で素晴らしい。

そして分岐。新道コースの紅葉が見事なのは前回行ったときに熟知しているので、下りで思う存分楽しむとして、まずは左側の前天塩コースに進む。沢沿いに、少々アップダウンのある道を進み何度か沢を渡る。このコースの素晴らしいのは渡渉点にはすべて橋が掛かっていること。カメラ片手に何度も渡渉なんてイヤですからね(^^;。しばらく進むと沢コースとの分岐近くで熊糞発見、新しい。少し、テンションダウン。更に進むと風に乗ってほのかに臭いが...更にテンションダウン。

だけど、燃え上がるような光景を見るにつけて再びテンションアップ。

対岸は何だか木々が茶畑のようでに並んでいて、それが思い思いに黄色くなっているものだからとにかく素晴らしい。背景の青もやはりいい。

紅葉仕掛かりの楓も赤と緑のコントラストがとてもいい。相変わらず熊っぽい匂いも時折漂ってくるが、紅葉の素晴らしさに圧倒されている。あまり訪れる人は少ないけれど、やはりこの山は隠れた紅葉名所なんじゃないかと思う。


今日は紅葉しか撮らないだろうと「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」を付けている。このレンズで撮る風景の立体感がたまらなく好きだ。


そして標高1370mで紅葉帯終了。さすがに高いところはこのところの強風で全て葉が散ってしまったようだが、この白骨化したダケカンバも結構好きだったりする。写真は対岸の円山方面を見ている。

そして標高1380mからはハイマツ帯。少し登って標高1400mに立つといよいよ風景が一望できる。黄色く染まった山肌が素晴らしい。


ハイマツ帯はほんの少しで終わり、後は小ガレ場が延々と山頂まで続いている。登っても登っても全く山頂が見えてこない。このピークの向こう側の景色が見たくてここに登っているのに、ものすごいフラストレーション(^^;。

そしてご覧ください、前天塩岳の山頂から私の見たかった景色を存分に...。標高の高い位置のダケカンバの葉が散って少しスケールダウンしたけれども、黄色から白へのグラデーション、そして稜線のハイマツの緑が結構きれいじゃないかと思う。山頂は風速10mほど。立っていられないほどではないが、手元の温度計で10℃ほど。新雪もチラホラと見られて体感温度的には結構寒い。もう少し見ていたかったけれど、対岸の天塩岳に移動した。

前天塩岳からは一旦コルまで200mほど下るが、山頂からの景色の比ではないものの、コルから見る風景も結構良い。

そしてハイマツ帯を再び登って天塩岳へ...先発の単独パーティとの距離を詰めたものの、風の強い山頂を素通りして西天塩岳ヒュッテに向かったのか、私が山頂についたときには、もはや誰もいなかった。

このピークで特に景色を期待していたわけではないけれど、大雪山系や十勝岳連峰と思われる山々が遠望できて少しビックリしたがフレアが酷くて残念ながら写真には写らず。12-24は時折豪快にフレアやゴーストがでるので、何とかならんのかと思って調べていたら、設計者のコラムを発見。結構興味深い内容で見入ってしまった。ニコン初のデジタル専用レンズとして、これでも当時としては最新のコーティングがされているらしい。あとは、ここぞという一枚はレンズプロテクターを外して撮影するぐらいしか手がなさそうだ。

天塩岳山頂では仙台から週末登山で北海道に来たという男性としばらく話をして、お腹が空いたので西天塩岳ヒュッテに昼食を食べに移動する。山頂から続く新道ルートを刻んだ稜線の風景は、天塩岳でも有名なアングルだけれども、広角の利点を活かして撮ってみた。

そのヒュッテの名前がついている西天塩岳は山頂付近がガレ場になっていて面白そうな山容。道がついていたら登ってみたいなと思いつつ、ヒュッテへと向かう。


そしてヒュッテ着。前回はここで一泊したけれども相変わらず綺麗な小屋で快適。とりあえずお湯を沸かしてカップめんを調理。殺風景な小屋の中ではなんなので表に出て、正面の前天塩岳を見ながら食事を頂く。しばらくすると続々と人が集まってくる。山頂付近は風が強いため、みんな考えることは同じらしい。


昼食の後は円山へ。円山山頂へは踏み跡がある程度だけど登山道から10mほどしか離れていない。山頂標識はポールだけだったが、下側に落ちていた標識を合体させて写真に撮ってみた。どこからどう見ても、元からくっついていたみたい。ただ落ちて誰かが怪我とかしたら洒落にならないので撮影後はまた下に転がしておく。

円山からの下り。ここからまた紅葉景色が楽しめる。前方のポコポコした紅葉が撮りたくて、このショットを最後に16-85にレンズを変えたが、望遠いても構図的にイマイチだったので、12-24の写真を載せることに...この景色も私が天塩岳で好きな光景。

16-85で前天塩岳の辛い登りが良くわかる角度を最大望遠で...ダケカンバ帯を抜けると少しだけハイマツ帯を通り、後は延々山頂までガレ場なのがよくわかる。地図の印象ではハイマツ帯を抜けるとすぐの印象があるけれど、こうやって見てみると納得だ。

そして下山中にポコポコポイントを望遠で撮影。紅葉写真としてはイマイチだけど、これは何かいい感じに収まった。

ダケカンバが邪魔して中々良いアングルがないのだけれども、林間コースに入る直前で良さそうなポイントを見つけた。ダケカンバが散ってくれているおかげで、ポコポコ丘の全景が見えてとても素晴らしい。

そして樹林帯に入ると、ここから先は色鮮やかな紅葉パラダイス。もう、少し進んでは見入ったり、写真を撮ったりの繰り返しで全然進まない。

前天塩岳を望む真っ黄色の斜面。よく見ると葉自体所々茶色が混じっているのだが、遠景で見ると何ときれいなことか。

熊笹の緑と空の青が入って何だか虹のように層状に見える光景。ナナカマドが絶妙な位置で赤を足してくれていて見事。

そして前の写真では脇役だったナナカマちゃんが主役の一枚。本当にこういう風景がずっと続いている。

そして黄色く色付く新道の分岐点。ここを左に行くと林道の新道登山口へ。最初の計画では新道登山口経由で歩いて見ようかとも思っていたが、やはりヒュッテまでのルート上の紅葉が気になって右側に進んだ。

この鮮やかすぎる黄色とか何だろう...このルートはヤバい。全然進まない。似たようなペースで歩いていた、後続パーティに道を譲ってゆっくり行くことにする。

何気なく赤いナナカマドを撮ったのだけど、背景に緑や黄色が含まれて素晴らしい。もう、とにかくどこを切り取っても画になる感じ。


そして大木に生える味わい深い苔も勿論撮りますよ。雪渓が産み出すフカフカな新鮮な苔も良いけれども、年月を掛けてこうなったであろう歴史を感じる重みがある苔も良いものだ。

前天塩コースと合流してからは、またレンズを12-24mmに戻した。やはり近い被写体の立体的な表現は圧倒的に優れている気がする。


そして最後に「紅葉と言えば沢」「沢と言えば紅葉」と訳のわからない持論を展開しつつ、沢と紅葉が一緒に写った写真が撮りたいと色々探し歩いて撮ったのがこれ。あーそこ、「沢、ちょっとしか写ってねーじゃん」とか言わない(^^;。

そんなわけで紅葉を満喫した天塩岳。当初はヒュッテで一泊しようかとか思っていたけど、準備不足で食料等を調達できなかったし、山中の思わぬ陽気で大量に汗をかいて気持ち悪いので、協和温泉に寄ってから帰路につく。帰りの高速の車中、札幌方面は夕焼けで赤く燃えていた。XF1なら何とか撮れるかもと少々危険を感じつつも、撮りたい欲求が抑えられずに時速90kmで運転中に頑張って撮ってみた。ものすごくきれいに撮れている。本当に暗いところはXF1の独壇場。実はこの写真を撮った後、藻岩山や手稲山の札幌近郊の山々の稜線が赤く染まる風景が超美しかったのだけど、先程、構図を意識するあまりカメラと一緒にハンドルも傾けてしまって追い越し車線にふらっとはみ出してしまったのもあり自重。CMOSセンサーではなく記憶に焼きつけることにして安全運転で帰宅した。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/KbVw0N1)で山行写真全てが御覧になれます


天塩岳ヒュッテ(7:40)→新道連絡路分岐H832(8:10)→前天塩岳(9:40)→天塩岳(10:35←休憩→11:00)→西天塩岳ヒュッテ(11:25←昼食→12:05)→円山(12:20)→新道連絡路分岐H832(13:50)→天塩岳ヒュッテ(14:15)

今回のカメラ:
 「Nikon D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
 「Nikon D7000」+「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
 「FUJIFILM XF1」

今回のあこの燃費:13.6km/L