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後方羊蹄山比羅夫コース ~ほぼ盛夏の登山道を延々と~

本日は前々から4人の学生さん達と計画していた後方羊蹄山行。一週間の疲れが週末にドッと来る中、朝3時と変な時間に目覚めてしまったために妙に身体が重たい。全員の装備をちゃんと確認できていないので少々不安もあるが、天気はこの上なく良さそうなので大きな問題はないかと思いつつ、念のため水・食料などはいつもより多目にザックに詰め込んだら全部で13kg近くになってしまった。この荷物背負って登れるだろうか...うーむ、不安。倶知安町に入ると天候一変して雲が多り、半月湖の比羅夫コース登山口は完全に曇に覆われた。気温の上昇と共にスカっと晴れるだろうと思いつつ入山。

先頭を行くN氏のペースに引きずられるように早いペースで序盤のハイキングコースに突入。どのみち安全確保のため最後尾を行く予定だったが、これはついていくのが精一杯ペース。よく考えてみたら20近くも若いのだからさもありなん。若いっていいな(^^;。

2合目の手前あたりから、先週も真狩コースから羊蹄に登ったU氏と私がパーティから分離してゆっくり登っていく。先発隊にはホイッスルと高度計と地図を渡してあるので、セオリー通り初回の30分休憩後は60分ずつの大休止を挟みつつ、休憩時間都度合流するというスタイルで行く。

私のほうは登り初めはキツかったが、身体が暖まってくると俄然快調に...反面、先週の羊蹄登山を引きずっているU氏は急坂と共に徐々にペースダウン...とはいいつつも時速1.5kmペースは十分にキープしていて当初の予測時計通り。私自信初の羊蹄山だけれども、は単調な登りが続く林間コースをイメージしてきたが、雲が晴れてくると、時折、木々の隙間から倶知安の街並みが見えて思いのほか快適なコース。

5合目近くにはゴゼンタチバナも咲いていて癒されつつも、午前中の曇り空が一変して青空が拡がるにつれて、暑さが尋常じゃない状態に。水分補給しつつも、補給した分、汗になにって流れていく不快な状態。

5合目を越えるとニセコアンヌプリが見え始める。もう標高的には抜いた感じだけど1900m近くまで登ることを考えると、まだまだ先は長い。


7合目で3回目の大休止。左からN氏、S氏、A氏、U氏。結構、へばっているようだけど、まだまだ余裕ありそう。このあたりはハイマツもチラホラ見えつつ、木々も低木化して明るい登山道。眼下には倶知安・ニセコの街並みとアンヌプリ。8合目あたりではU氏のペースが更に低下して心配したが、なんとか予定してた行程をキープしているので、ペースを乱さないように、極力、話しかけないようにして進む。

そんなわけで何とか9合目分岐点に到着。切込隊長のN氏がいないと思ったら、岩場爆睡中。

景色を遮るもののない9合目分岐点から、遥か眼下に見えるニセコアンヌプリがとても印象的。


9合目分岐からはお花畑状態。この、これでもかと言わんばかりに花びらが開く感じは紛れもなくメアカンキンバイなのだけれど、花びらの形がミヤマキンポウゲのように丸みを帯びていると少し背も高くて何か少し上品な感じがするしどっちなのだろう。山頂付近は他に、シラネアオイ、カラマツソウ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、ウラジロナナカマド、ウコンウツギ、チシマキンレイカ、イワブクロ、コケモモ、ミヤマオダマキ、エゾノイワハタザオなどが咲いている。

これはカラマツソウ。まだ咲き始めでツボミしかつけていない個体も多くあった。この線香花火みたいな外観がとても好きな花。

これはミヤマオダマキ。青い花が先端にいくほど白くなっていく感じがいいですね。随分と久し振りに見ましたがデカい(^^;。

急に快適になった9合目分岐点から北山への登山道。花も咲き乱れる中、傾斜も緩やかになり足取りも軽い。

北山山頂手前の分岐点の岩場の上から雪の残る母釜。父釜に比べると全然小さいけれど圧倒される風景。


北山山頂近くにある三等三角点「雲泉」。基準点データベースでは処置保留となっていたかが、位置ズレを起こしたかのように傾いている姿を見てその理由に納得。ただ、ニセコの山々を背景に絶妙な位置にある三角点は絵になるなぁと思う。ただ北山山頂で会うはずの先発隊の姿がなく、随分と先を進んでいる姿が見える。最高点あたりは人が多いので北山で食事にしてもいいかなと思っていたのだが、しょうがないので北山から300mほど走って、彼らに追い付いて話をして、まずは最高点に行くことに。

途中、何故か人が多く集う京極コース分岐点の1890m峰を迂回するルートを通り、旧山頂である一等三角点「真狩岳」に来てみると先発態が遥か後方に...あれっと思っていたら、1890m峰を最高点と勘違いして登ったらしい。遠くから「騙されたぁ」とかいう声が聞こえてくる。しょうがないなぁと思いつつ、ここは経験の差とばかりに一人ゆっくりと最高点を目指して歩く。

途中、最高点手前の岩場から見る少し水を湛えた父釜の姿が何とも言えないぐらい美しい。

というわけで最高点に到着。写真は山頂標識に立つお騒がせ先発隊(^^;。まぁ、何はともあれみんな無事に山頂に立ったというわけでノンアルコールピールで乾杯しつつ、手直な岩場に陣取って食事にする。

食事の後は父釜の一周ルートを通って避難小屋へ...何でも登頂記念バッヂが売っているとのことで、次の目標はそれらしい(^^;。途中はゴツゴツしたガレ場でルートがペンキで示されているが、彼らにとっては初めての体験でそれもとても面白かったらしい。なんか新鮮でいいですな(^^)。写真はガレ場の上でポーズを撮S氏とU氏。この時 ガレ場の下にしたA氏もポーズを取っていたが見切れました、すみません(^^;。

そんなわけでガレ場終了で、真狩コースの分岐点。3/4周した父釜ともここで別れて外周路に入る。

滑るザレ場ルートをワイワイ言いつつ通り過ぎて、もう細くなった雪渓横切り羊蹄小屋へ。写真は小屋の前で写真を撮るA氏。今日は、山頂で全員にコーヒーを振る舞ったせいもあるが、水の消費量が半端なく、すっかり空になった水筒に水を補給するべく、途中の雪渓で私は水を汲んだので、小屋前のテーブルでそれを煮沸。テーブルに陣取っていた男性はこの小屋の常連らしく、ボトルいっぱいのワインを今晩管理人さんと一緒に飲むと楽しそうに話していた。この人、大雪山系の白雲小屋の情報も詳しいらしく、話をしていると一昨年に辞めた今野さんが管理人として復活していると話してくれた。数年仲良くさせてもらった有馬さんも昨年限りで辞めると言っていて、知り合いが全くいなくなって寂しいなと思っていただけに、とても嬉しい情報(^^)。

そんなわけでバッヂ(700円)も無事に入手して、記念写真も撮ってもらい、楽しい一時を羊蹄小屋で過ごした後は、またあの忌まわしき道をひたすら下山。ザレ場で足を滑らせてN氏が肉離れ気味、A氏とU氏は膝に来ているということで、適宜5本のストックをやりくりする。かつて自分が経験してきた痛みだけに気持ちは人一倍理解できるけれども、どうしてやることもできないことも人一倍理解している。もうペースが落ちてもいいから、ひたすら下山してくれと祈るのみ。自分のストックも全て渡しているので私にとっても初めてのストックなし下山。少し右膝に違和感を感じつつも、木の枝などを利用して無事に下山できたが、この下山は本当に長くて辛かった。

下山後、半月湖の東屋で疲労困憊のA氏、S氏、N氏。何にしても良く登った。こんなに疲れた山は私にとっては芦別岳旧道-新道縦走以来かもしれない。山頂の景色の良さはともかく、延々と続く下山路に辟易としてもう暫くは登るもんかとみんなで決意を固めた瞬間だった。下山後は五色温泉でゆっくりと湯に浸かり、その後は私の自宅近く、琴似の名物居酒屋「ふる里」でうまい飯と酒を堪能して、ここ何年もないぐらい充実した休日が過ぎていった。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/A3bS9Ig)で山行写真全てが御覧になれます。

半月湖登山口(8:10)→二合目(8:50)→三合目(9:10)→五合目(9:45)→六合目(10:15)→七合目(10:40)→八合目(11:20)→九合目分岐(11:35)→北山(12:15)→旧山頂一等三角点真狩山(12:32)→山頂最高点(12:45←食事等→13:20)→羊蹄小屋(14:25←休憩等→14:40)→九合目分岐(14:55)→半月湖登山口(17:20)

今回のカメラ:
「D7000」+
 「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
 「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
 「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」

今回のあこの燃費:10.8km/L(5人フル乗車+荷物満載でワインディング等々)

イワウメいっぱいの美瑛富士

朝3時50分起床。眠い目でPCを起動して十勝岳ライブカメラを確認。真っ白。窓の外(札幌)は快晴。うーむ、ウェザーニュースを見てみる。曇り後晴れ、午後から回復の見込み。高層天気図もチェック...特に荒れそうな気配もない。朝の時点での美瑛町の気温は12℃、午後には28℃まで上昇するらしい。単純に山頂の気温が低くてガスっているだけなら、気温さえ上がれば絶対晴れるはず。当初は天女が原から旭岳というプランだったが、大雪よりも天候の回復が早い十勝岳連峰に...ちょうど美瑛富士の短縮路が未踏なので、望岳台から短縮路を使って美瑛富士に行くことにした。

天気であれこれ悩んだせいで望岳台着は8時50分。駐車場は満杯。望岳台レストハウス横ギリギリに辛うじてスペースを見つけて駐車。入山者名簿を見て驚いたが、本日だけで2ページ分ほどの記入がある。ちなみに今日のカメラはななみちゃん「D7000」に「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」が付いている。視界がなく風景を撮る機会もしばらくないだろうということで、「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」はケースの中。

望岳台をスタートするといつものハイキングコース。ガスって視界もよくないが、先週訪れた樽前山のようにエゾイソツツジが登山道の両脇に多く咲いている。この分だと雲ノ平の花が楽しめそうだとピッチを上げて雲ノ平分岐。

雲ノ平に入ると、視界不良のせいで、途中、迷い道に入り込んだりして少々時間をロスしてしまったが、エゾイソツツジを皮切りにメアカンキンバイ、コケモモ、エゾノツガザクラ、コメバツガザクラ、エゾコザクラやイワウメなど続々と花が登場。そしてついにガスも晴れ始め美瑛岳の山頂が見えてくる。

その後、天候は一気に回復して視界も一気に回復。晴れ間の中を花を楽しみながら歩けるかと思いきや雪渓に突入。30~40°ほどの斜度の雪渓をポンピ沢まで横切って歩いていく。驚いたのは函はともかくポンピ沢までも完全に雪に埋まっていたこと。もう6月も終わりなのに信じられない雪の量だ。美瑛岳への登りは斜度50度以上の雪渓を横切るポイントがありドキドキ感いっぱい。その他はいつもの荒れた急坂路が続く。

急坂を登りきると標高も1500mを越えハイマツ帯に入る。この場所は美瑛岳の登山道で一番好きだ。穏やかな晴れの日に、ここでのんびりお茶を飲んだりするのも最高。

ハイマツ帯を通り抜け、美瑛岳分岐(H1640m)からアバレ沢につながる雪渓を横切るといよいよ未踏領域。ここの花も素晴らしい。コメバツガザクラが多いが、エゾノツガザクラやミネズオウ、イワウメなども豊富。美瑛富士が見えた時は感動したが、この時点でもう12時。ここから美瑛富士分岐(コル)までは平坦になるので40分あれば山頂まで行けるとは思いつつも気持ちは結構焦ってきた。途中雪渓を横切るシーンが幾つもあり、その都度、緊張感が走るがペースは順調。

そしてラストの雪渓。ここは2009年に訪れた時に水を汲みにきた場所。ようやく長年中途半端に未踏だったルートがつながって、思わず「つながったぁ!」と叫んでしまった。美瑛富士分岐は一面エゾイソツツジの白い花で覆われている。真夏の殺風景なイメージしかなかったので印象が全然異なる。

そして美瑛富士も白い花で覆われている。最初、コルと同じく、エゾイソツツジが続いているのかと思ったが、登り初めて気付いたが白い花は全部イワウメで、山全体がイワウメの群落でものすごく驚いた。美瑛富士というと何となく殺風景な山のイメージだったけれども、同じ山でも季節が変るとこんなに雰囲気が変るのかと実感した瞬間だった。

美瑛富士着時間は12時40分。何とか予定通り。山頂標識は山頂の南東側突端にあるが広い山頂で、イワウメの群落の中を踏跡が北西側の突端まで続いている。よく見ると地図に表記されている1888m点も中心部にあるので、行けるところまで散策してみた。写真はちょうど1888m表記点から北西部突端方向。白い花は全部イワウメ。

結局北西部の突端まで踏跡が続いていて、そこには立派なケルンが積んであった。この場所は初めて来たけれど上富良野・美瑛の鳥瞰風景も最高でとても気にいった。ただ、訪れる際は、途中踏み跡が微妙に途切れたりするのでイワウメの群落を傷つけないように配慮したい。

美瑛富士からの景色は、山頂標識のある南東部突端からは十勝岳連峰の主稜線に重なってしまうため、オプタテシケ山と美瑛岳が独立峰のように真正面に見えてしまい、稜線の風景が十分に楽しめないが、北西部突端からは少し角度がついて稜線風景もグッと美しくなる。こちらは美瑛・十勝・富良野岳と三山が見えている。

反対側は石垣・ベベツ・オプタテの稜線がきれいに見える。ほんの少し角度がつくだけでこんなに印象が変わるものかと思う。

下山は「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」に付け替えて、いつもと逆で、降りながら風景を撮る。写真は新緑と雪渓のゼブラ模様の十勝岳の裾野。美瑛岳分岐(H1640m)近くのハイマツ帯から撮影。まだ、こんなに雪渓が残っているのだ。

そして本日最大の難所。ドキドキの雪渓。行きは踏み跡がしっかりしていたが、帰りは崩れてグチャグチャ。キックステップでゆっくり降りたが腐った雪に足を取られて滑落。幸い足ブレーキですぐに止ったので良かったが、下まで落ちたら目も当てられない。かくして無事に通過したものの、後続の人達には更に歩き辛くなってしまったなと申し訳ない気持ちもいっぱいで通過した。

雪で埋まったポンピ沢。なんだかいつもと違う風景に別の山に来たかのような錯覚を覚える。

夏場ば大きくえぐれている函も、御覧の通り。函地形にそってイヤな亀裂が入っているが上のほうは大丈夫。

雲ノ平付近から見る十勝岳も私の好きな風景の一つです。



下山後は山辺の家族へ直行。先日、ブログに書いた時は誰もいなかった露天風呂も今日は賑わっている様子。最後までいた兄ちゃんに露天風呂で話かけたら滑り納めに来たらしい。その後は例によって山談義。昔の光景が完全に戻って来た気がする。もう少し話をしていたかったが、食事もしたかったので切り上げてカフェへ。そして、念願のキーマカレー。野菜もたっぷりで美味しいですよ(^^)。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/J69BOJa)で山行写真全てが御覧になれます。

望岳台(9:00)→雲ノ平分岐(9:45)→ポンピ沢(11:00)→美瑛岳分岐H1640m(11:40)→美瑛富士分岐(12:15)→美瑛富士(12:40←昼食・北西部山頂突端散策→13:30)→美瑛富士分岐(13:45)→美瑛岳分岐H1640m(14:15)→ポンピ沢(14:40)→雲ノ平分岐(15:30)→望岳台(16:00)

今回のカメラ:
「D7000」+
 「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
 「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」

今回のあこの燃費:13.8km/L(前回の風不死・樽前の分とセットで...)

風不死北尾根から樽前山五合目まで縦走約20km

前々からtarumae-yamaさんと話していた風不死岳北尾根から樽前山を越えての縦走、当初は自転車で二つの登山口を結ぶ予定だったが、車二台を各々の登山口に置くという無難な選択で実行。まずは車で樽前山の七合目を目指したが、七合目駐車場満車に伴い五合目で足止め。そんなわけであこは五合目において、tarumae-yamaさんの車で北尾根登山口へ。

北尾根登山口からは初めての風不死岳だが、登山口ゲートを越えての林道歩きから登りの連続で既に汗だくになってしまう。今日のカメラは二台体制。D7000は風景用、Nikon1 V1には花撮り用に例によって「Minolta AF50mm」が着いている。今回、家を出る前にザックの重量を測ってみたら、日帰り装備のハズなのに10kg超。何入ってんだって感じで、最近ペースが上がらないのは体力が落ちたせいではなく、単純に荷物の重量のせいだと思う。


林道から本格的に登山道に入ると暑いのなんの...風もなく汗が蒸発してくれなくてただ不快なだけで喉だけが異様に乾く。樽前マスターのtarumae-yamaさんもさすがに辛そう。互いにペースが中々上がらない。

そんな中での癒しの存在と言えばやはり花。シラネアオイが群落で咲いていたが、やはりこの花は群落よりも凛と一輪で咲いているほうが似合うと思う(Minolta AF50mm ss1/400 f6.8)。


九合目近くでは登山道の両脇にフキが並んでいる。何だかこんな光景は初めてみたような気がして、何というか北海道らしい山の風景ではないかと思って写真に残した。


風不死岳山頂はやはり賑やか。山頂スペースにおさまりきらない人々が北尾根のほうへも流れてきていた。ここで西山ピークに行きたいと言うSさんと合流して(例によってtarumae-yamaさんが誘ったのだが)、とりあえず私の余計な一言もあって932m峰を目指すことになった。

風不死岳とニセピークのコルにはハクサンチドリがポツポツと咲いている(Minolta AF50mm ss1/250 f6.8) 。久々に見るので最初花の名前が出てこず、「何だっけ、何だっけ」と自問自答していたのは言うまでもない。ニセピークはウコンウツギの花で黄色く染まるぐらいで、他にもサンカヨウ、ミヤマエンレイソウ、チシマザクラなども咲いていた。ニセピークを過ぎると登山道は笹刈りで以前よりは開放的な印象。


風不死岳登山口(山中)で二人が休憩するというので私は近くに咲いていた白い花を撮影しに...なんだろうと思ったらエゾイソツツジ(Minolta AF50mm ss1/400 f6.8)。風不死側には見掛けなかったため、ここで一年ぶりに見れたが嬉しくて写真に撮ったが、樽前山側は全域イソツヅジだらけで、別にここで写真におさめる必要もなかったようだ(^^;。

932m峰が近づくとコメバツガザクラもまだ咲いていた(Minolta AF50mm ss1/125 f6.8)。この花は小さくて写真に撮るのは大変だけれども、私にとっては結構好きな花で、今回はMinolta AF50mmのおかげで綺麗に撮れた。932m峰ではイワブクロが見れることを期待したがツボミのみ。ただ昔の国土地理院1/25000地図に表記されていた932m峰から風不死岳登山口までの道がまだあるのを発見できた。とは言っても枝が生い茂る低木の中なので実際に歩くのは相当大変そうだが...


932m峰の次は西山ピークへ。西山への登り斜面で見た小さな葉のモコモコ具合を何とか写真に収まらんだろうかと試行錯誤を繰り返して、いい感じに仕上がった。tarumae-yamaさんの体調はすっかり回復したようで登りでもいつもの軽快なペースが戻ってきた。私のほうも十勝岳連峰の高地トレーニングが効いていたのか全然苦にならないが、幸か不幸か我々に色んな場所を連れまわされることになってしまったSさんは辛そうだ。


西山ピークに到着。ここからD7000は12-24mmから16-85mmにレンズを変えた。三角点の写真を撮るのを忘れてしまったが、名称上はここが真の「樽前山」山頂。東山は「樽前岳」という名称になっている。自転車で登ってきた男性と出会って話を聞いたが、「山は自転車と一緒でしか登ってない」とのことでマウンテンバイクの延長上に山があるような印象だった。で、山頂で昼食。私はノンアルコールビールを持ってきていたので三人で乾杯。アルコールがあれば尚いいが、山頂で飲むビールは最高。Sさんからは返杯でドリップコーヒーを頂いた。

西山ピークではtarumae-yamaさんが教えてくれたコケモモの花が綺麗に咲いている(Minolta AF50mm ss1/125 f6.8)。

昼食後は今度は東山へ...さすがに、もう結構疲れてきたが途中で白いコマクサを発見。純白色ってのは初めて見ただけに少し感動。


歩くのも疲れたがブログを書くのも疲れてきた。そんなわけで随分と端折ったが東山ピークの山頂に到着。tarumae-yamaさんにアングルを指定して(^^;、三角点でSさんと記念撮影。東山ピークの三角点は一等三角点だけに大きい。大きさがわかるように手を広げて三角点に置いているのだけど、書かないとわからないわな。

東山ピークまで付合ってくれたSさんと別れ、我々は一段下の花畑コースを目指して再び外輪山を932m峰の方向へと向かう。もうだいぶ雲が出てきているが、遠くに後方羊蹄山と尻別岳が親子のように並んで見えた。

花畑コースはyahさんも報告してくれていたようにイワヒゲだらけ。これだけ密集してあると写真の構図を決めるだけでも大変だけれども、オーソドックスにまとまった写真を一枚添付する。他にも何枚か見るに耐えるものをImageSpaceにアップしたので、興味と暇のある方は御覧頂けると嬉しいと思う。残念ながらイワブクロの開花にはまだ早く、結局一株も咲いたものを見つけることができずに七合目ヒュッテに到着。ここから五合目までは林道の下りだが、やはり話相手がいると退屈な林道歩きもあっと言う間に終了。

最後、北尾根登山口への林道でyahさんの車は入れなかったということで、また、何かの機会で訪れた際のために、あこが通れるか試してみた。見た目にはかなり荒れていて不安だったけど、実際に通って見ると全然平気。最低地上高15cmの普通車でも意外といけるもんだと気をよくして帰路についた。


風不死北尾根登山口(8:10)→H807(9:20)→風不死岳(10:10←休憩→10:20)→風不死登山口(11:20)→932m峰(12:00)→樽前山西山(12:55←昼食→13:40)→樽前山神社奥の院(14:00)→樽前山東山(14:25←休憩→14:40)→風不死分岐(15:10)→H634(15:55)→7合目ヒュッテ(16:05)→五合目ゲート(16:40)

ヤマレコとNikon image space(http://img.gg/v9eNxtk)で今回の山行写真全てが御覧になれます。

今回のカメラ:「D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
「Nikon1 V1」+「Minolta AF50mm f1.7」
※今回掲載した写真は全部4段絞りで換算f6.8です。

上ホロカメットク山と十勝岳20回目記念登頂

上ホロカメットク山、先週行かれたヤマレコのkomatsunaさんのレポートを見て、残雪状態は例年の5月下旬ぐらいの水準かなということで出掛けたが、百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、現物は想像以上だった。

しかも、登山口までの通路をショベルカーか何かで除雪しようとして挫折した巨大な穴ぼこが登山口に空いていて登山口を塞いでいる始末。穴の脇から登山道へと入ったが、お粗末というか、来週の十勝岳山開きに向けた関係者の焦りが空回りした産物により、不本意ながらより危険となってしまった登山口から登山道へ。安政火口へのハイキングコースも雪で完全に埋まっていて、踏み跡かピンクテープが頼り。

安政火口分岐をショートカットして、化物岩のトラバースから反対側へと廻り込む地点にできる雪庇は例年の5月下旬並みに発達していて道を塞いでいる。手前と奥に踏み跡があるようで手前のを使わせて頂く。上ホロ分岐も例年わりも雪が多く分岐標識が見当たらない。恐らく雪に埋まっているのだろうが上ホロへは直進なので全然問題なし。この雪の量なら300階段も埋まっているだろうと、素直にD尾根への直登ルートへ...昨日は少し熱が出て一日寝込んでいただけあって、この登りは応える。

D尾根に出ると景色が拡がる。十勝岳もクッキリで清涼剤効果抜群。足取りが軽くなる。が、しかし、そう簡単には本峰の稜線には到達されてくれないらしい。上富良野岳への斜面の半分ぐらいが雪が覆われている。「うぇぇ、これ登るのか」と思いつつ、最高斜度で40°近くある雪の斜面を登る。

頑張った甲斐あって上富良野岳からの景色は最高。少し富良野岳に雲が掛かったが、それもなんかいいてアクセントになっている。思えば2007年に本格的に高いところを登るようになってから、上富良野岳は今回が14回目。考えてみたらここを目標に登ったことは一度もないが、嫌いな山というわけでもなく随分登ったんだなと改めて思う。上ホロに向かって歩き始めると、擦れ違った男性に「まだ時間も早いし十勝岳行ってきたらどうだい?」と言われる。とりあえず今日の目標は上ホロカメットク山なのだけれども、「とりあえず上ホロに行ってから考えます」と言ったものの、今日登れば十勝岳も記録が残ってる中で数えると20回目(未記録山行があるので実際はもっと登っているハズなのだが)。俄然やる気が出てきた。


本峰の稜線は全く雪もなく快調に進み、まずは上ホロカメットク山頂。雄大な上ホロの山容には似合わないチマっとした山頂のケルンのギャップが面白くて写真に撮った。

上ホロ山頂直下から拡がる大雪田に少々ビビったものの、何のことなく通過して上ホロ小屋に寄り道してから、快適な夏山の稜線を十勝岳へと向かう。と書くと順調に進んでいるようだが、実際は斜度が増す度にひいこら言ってスピードが低下する体たらく。


十勝岳の山頂直下まで来ると、ここまでくれば2077m峰の十勝岳とは言え所詮モエレ山級...と言い聞かせて登ったが、このモエレ山が中々歯ごたえがある。結局、息が上がって小休止の連続。

何とか山頂に着いたものの鋸岳へと続く稜線の縞模様に雪はなし。この感じだと1週遅かったようだが、それでも景色はものすごく良い。トムラウシも石狩連峰もニペソツもクックリ見える。その写真はヤマレコかイメージスペースで見て頂くとして、休憩しつつ、夏山に変貌した十勝岳でマッタリくつろいでいると何やら私を呼ぶ声が...

誰だろうこんなところで思って振り向くとshizuさん。今年は4月に手稲山で偶然会って驚いたばかりだというのに、更にこんな偶然って...今日は単独らしい。私と同じぐらいの時間に凌雲閣に行って登山口の惨状を見て望岳台へと転進したと話していた。そんなわけでカメラ女子っぽい写真を一枚撮らせてもらった。が、やっぱり人を撮るのは苦手(^^;。ハエは多いが暖かい山頂で景色を楽しみつつ、山の話など1時間近く話していたかもしれないが、ふと時計を見るともう12時。凌雲閣に降りるならボチボチ出発したいということで下山開始。

いちいちレンズを変えるのは面倒なので、例によって登りは「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」、下山時は「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」。帰りは望遠の風景を楽しみながら下山する。写真は富良野川源流の断崖。高度感バッチリ。何で高所恐怖症なのにこういうところ好きなんだろう??

十勝岳から鋸岳へと続く稜線の縞模様は駄目だったが、上ホロカメットク山から富良野岳に至る稜線の縞模様はどうだろう。かなりいい感じだと思うのだが...

上富良野岳まで戻ってくると、行きは咲いていなかった花も結構咲いている。コメバツガザクラもいい感じ。小さいから気がつかなかっただけだろうか。気が付き始めると至るところで小さい花が咲いているのが見られて嬉しい。

下山途中にD尾根から上ホロの山頂。なんだか雪の上に巨大な岩山が乗っかっている見たいで面白い写真になった。実際は雪の向こうには崖があるんだけど(^^;。

行きは花の咲く気配さえなかったD尾根、帰りはフラワーフェスティバル状態。まずはミネズオウ。この陽気に誘われて咲いたようだ。コメバツガザクラのほうが多いが、注意して見ていると発見できた。

そしてキバナシャクナゲ。今日のD尾根のメインは彼女達だと言っても過言ではないと思う。こんなに咲き初めの活き活きした状態に巡り合ったのは初めてかもしれない。こんなに花が登山道の両脇に咲いているのを見ると夏が来たなぁと思って嬉しくなって、下山の足取りも軽くなった。

下山後はいつもの凌雲閣へ...女将さんも来週山開きということもあり、山の残雪状態を気にしているようだ。露天風呂はいつになく上下段の寒暖差が激しい。これも天然のものだから、ある程度は仕方ないなと熱い湯とぬるすぎる湯を交互に堪能した。温泉から出て駐車場に戻ったら、行きに声を掛けられた4月の百松沢山で一緒に登った男性が下山してきていたので、今度はこっちから「おかえりなさい」と声を掛ける。こっちのほうはあまり来たことがないと話していたが、先週は十勝岳に今日は富良野岳から上富良野岳経由で縦走、来週は美瑛岳に行きたいとのことで、何だかすっかり十勝岳連峰の魅力にドップリという感じで、しばし情報交換や雑談などしつつ楽しい一日が過ぎていった。

ヤマレコとNikon image space(http://img.gg/D6PR9aZ)で今回の山行写真全てが御覧になれます。

十勝岳温泉凌雲閣(7:10)→三段山分岐(7:30)→上ホロ分岐(8:15)→上富良野岳(9:25)→上ホロカメットク山(9:35)→上ホロカメットク避難小屋(9:50)→十勝岳(10:40←食事・雑談→12:00)→上ホロカメットク山(12:50)→上富良野岳(13:10)→上ホロ分岐(14:00)→十勝岳温泉凌雲閣(14:40)

今回のカメラ:「D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
今回のあこの燃費:13.5km/L

本日のあコ・ミュニケーション
背景、ガソリン色をしているジンジャーエールを美味しそうに飲む管理人... 
 あ「私も、私も飲みたい~!」
 ス「あこのは帰ってからね。」
 ス「ところでお腹空いたんだけど、おにぎりの残りってどこ置いたっけ?」
 あ「おにぎりは帰ってからね~。」
 ス「ぐぬぬ~」
機械は友達。仲良くするといいことあるよ、きっと(^^;。

十勝遠征2日目 ~霊峰剣山~

土日ともに好天ということで山小屋芽室岳一泊で、一日目ペケレベツ岳、二日目芽室岳か剣山という計画で、ペケレベツ岳を登った翌日、山小屋芽室岳で朝を迎える。

朝4時起床。見事に晴れている。室温13℃。少し肌寒いので、朝食の前に薪ストーブを焚いてみる。すぐに室温が上昇して快適。火を起こしてから外に出てみると、山小屋の煙突から煙が出ていて絵になる。熊は鼻が効くらしいし、薪ストーブの匂いは熊除けにも効果あるかもなどと思いつつ朝食にする。せっかく芽室岳の登山口にいるのだからと、一晩寝て体調が良ければと思ったが、やはり身体が重い感じで、予定通り剣山に向かうことにした。

剣山の登山口は立派な神社が立っている。もちろん御参りしてからスタート。登山口を進むといきなり道が二手に別れて驚いたが、よく地図を見てみると、右の道は何かの作業道のようで地図には乗ってないことがわかったので左手に進む。登山道は良く整備されていて快適そのもの。時折、御見掛けする御地蔵様のような小さな観音像が登山道を見守ってくれている。


途中ドラミングの音が聞こえたので周囲を探してみるとアカゲラを発見。写真はトラミングじゃなくてトリミングしたもの(^^;。こういう嬉しい出会いはあったものの、昨日のペケレベツに引続きのニ座目ということで結構しんどい。ただ、登り初めてわかったが体調は昨日よりは随分いいようだ。


標高906mの一の森に着く。地図を確認し、正直ここまでくればもう楽勝と思ったのだが、平坦な道が続いて再び登りが始まりニの森を過ぎると、険しい稜線を巻いて巻いての繰り返し。地図の距離以上に歩いている気がするが一向に山頂が近づかず不思議に思っていたが、後日、GPSログを確認してわかったが、国土地理院の地図を大きく外れて道が巻くように着いていて、やはり自分の感覚は間違っていなかったと感じた。

剣山というだけあって最後はハシゴを4本登って山頂。ニの森近くで先に行ってもらった地元男性が岩場に絵になる感じで腰かけていたので写真を撮らせてもらった。彼は足慣らしと言っていたが慣らす必要もないんじゃというほど速い(^^;。狭い山頂でしばし互いの山行の話などしつつ、朝食とも昼食とも言えない微妙な時間にカップめんを頂く。


剣山の山頂は名前のように剣先のように尖っていて、丁度、先端には有名な剣が刺さっている。すぐ向こうは崖、手前も崖...何というか圧巻。

山頂から芽室岳へと続く稜線の景色も美しい。ここに道がついていてくれたら、どれほど楽しいのかと思いつつ写真を撮る。

下山時に剣山山頂が見えるポイントを発見。ついさっきまで、こんなところの先端に立っていたとは自分で自分が信じられない。山頂にいた時は高所恐怖症の癖に全然平気だったが、こうやって見ていると段々恐くなってきた(^^;。

下山時に一の森展望台に寄り道。薄曇りの空ながら、登る時に雲に覆われていた十勝平野がきれいに見えていた。


下山後は山頂で地元男性に教えてもらったスーパー銭湯「温泉鳳乃舞」へ。芽室駅近くの銭湯で、駅前からの通りから行くと入口が一段下がっていて少しわかりづらいがナビがあるので問題なし。入浴料400円。泉質はモール温泉。根室本線の線路が見える露天風呂も良い感じ。まだ昼前だが二日間の山行で疲れているのもあり早々に帰路についた。

ヤマレコとNikon image space(http://img.gg/SoNtSEN)で今回の山行写真全てが御覧になれます。

剣山神社登山口(6:15)→一の森H906m(7:25)→ニの森H1020m(7:45)→三の森H1120m(8:05)→剣山山頂(8:20←食事等→9:00)→三の森H1120m(9:15)→ニの森H1020m(9:30)→一の森H906m(9:55←展望台散策→10:00)→剣山神社登山口(10:50)

今回のカメラ:「D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」

今回のあこの燃費:14.6km/L

十勝遠征1日目 ~ペケレベツ岳~

本日は土日ともに好天ということで山小屋芽室岳一泊で、一日目ペケレベツ岳、二日目芽室岳か剣山という計画。なんだか直前予報では帯広方面は雲が広がるとイヤな情報が流れていたが、見なかったことにして出発。途中、国道274号で陸自の数十台規模の部隊移動に付き合わされて、登山口到着が予定より少し遅れる。軍隊は人一倍法律遵守が求められると思うので法定速度内走行は仕方がないけれど、最近はやりのトンネル内無灯火走行する車両もあり「自衛隊大丈夫かよ」とか思う。

天気は良好。日勝峠を越えて理解したが雲がかかっているのは、下界だけで山頂は快晴だ。早速、準備をして出発。今日は雪山装備としてアイゼンと輪カンもちゃんと持って来た。これで安心。とは言いつつも殆ど必要ない雰囲気。登山口近くはオオタチツボスミレが咲いていて春麗らかな風景が広がっている。しかし今日は体調が悪いのか息切れが激しい。登り始めると同時にハアハア言い始め、自分の身体に「もうかい!」と突っ込みを入れる始末。こういうときはあせらずにゆっくり行こうと、気持ちの良い夏道を登っていく。

標高1000mあたりから雪が出てきて夏道が途切れ始める。必要はないと思うが、一応、アイゼンを付けて登って行く。雪はボチボチ硬いのでアイゼンがあったほうが結果として登りやすかったが、時折、夏道に入りとて面倒。母の胎内あたりの巨岩帯はお世辞にもいい道でなく、久々の夏道に戸惑いながら進む。

今日の山は本当にしんどい。植生がダケカンバからハイマツになったときは「オッ」と思ったが、1343m峰がすぐそこに見えているのに全然近づいている気がしない。ただ、時折、雪上に出るとペケレベツ岳やその先の1458m峰の絶景が見えて癒される。1343m峰が近づくと十勝岳連峰が見えて、果然、元気が出てくる。1343m峰は登山道があるだけの狭い山頂。

ここからは雪庇帯を行く。とは言っても幅は広く雪質も安定していて歩きやすい。下からは十勝平野の雲がどんどん標高をあげてきている。「山頂に着いたら雲の中でした」というのは避けたいので、気持ちは急いているものの身体のほうが着いて来ない。一段、登りきって、もう終わりかなと思ったらもう一段あった(^^;。

そんなわけで息があがりながら山頂。tks-yumaさんのログでは比較的広い山頂をイメージしていたけれど以外に狭い山頂。ともあれ、山頂からの景色は最高。山頂では篠路からの単独の方と、池田からの4人パーティ。ちょっと居場所がないが写真を撮ってから山頂標識近くにお店を広げる。ちょうど4人パーティの一人が足を攣ったと話していたので、tarumae-yamaさんに教えて頂いたツムラ68を提供しつつ、布教活動(^^;。飲まれた方は半信半疑だったようだが、下山後に川北温泉で再開したとき、飲んでから15分ほどで効果があって無事に下山できたと驚いていた様子。次からは常備薬として準備しておくとのことで布教活動も成功(^^)。

山頂から南側は芽室岳からペンケヌーシへと至る稜線が美しい。

西側はすぐ近くに沙流岳が見える。


北側は十勝岳連峰が富良野からオプタテシケまでハッキリみえる。写真には写っていないがトムラウシやニペソツウペペサンケなどもバッチリだ。


東側は十勝平野が一望...雲の勢いもかなり弱まってきている。とくにかく山頂からは360°の景色が楽しめた。最も、山頂領域はハイマツに囲まれているので、岩などに乗ればの話だが(^^;。山頂でレンズチェンジをして、山頂からの眺望はすべて16-85で撮影。16mmも広角感が少し物足りないけれど使ってみたら、とても良い。望遠で風景を撮ったりとか幅広い使い方ができるのも良い。そんなわけで風景や花を撮りながら下山した。

下山後は温泉を求めてさまよった挙句、ナビ子ちゃんが発見してくれた川北温泉へ。ここで白雲山に登ったという男性に、明日は剣山に登りたいと話すと、「剣山神社近くは熊が出るから、気をつけたほうが良い」との情報をゲット。もう今日は疲れきっていて、明日芽室に上る自信はないので、剣山神社前で車中泊しようと思っていただけにいい情報だった。

と、いうわけで一泊の宿を求めて山小屋芽室岳にやってきた。帯広ナンバーのSUVが一台止まっていて、先客がいるのかと思いきや、小屋は貸しきり状態。そんなわけで、今、ワインを飲みながら、小屋の中でノーパソを広げてこの記事を書いている。当然のことながらWi-fi接続などないのでアップロードは後日になると思うが、携帯もワンセグもつながる山小屋。中々快適。しかしSUVの主は何処へ...芽室岳からあたりから雪をつないで縦走でもしているのだろうか...そんなわけで明日も良い天気になることを祈りつつ...

ヤマレコとNikon image space(http://img.gg/2SGqzN6)で今回の山行写真全てが御覧になれます。

登山口(10:05)→1343m峰(11:30)→ペケレベツ岳(12:10←昼食→12:55)→1343m峰(13:20)→登山口(14:20)

今回のカメラ:「D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」

剣山編は後日お届けします。もう疲れた。