記事一覧

空沼岳 ~泥んこ道と樹林帯を延々進む~

段々と寒くなってきて朝のつらい季節になってきましたが、頑張って起きて空沼岳に行ってきました。それでも登山口到着が10時前になってしまいましたが...

登山道はいきなりの徒渉(丸太が一本掛ってます)で始まり、多少ぬかるむが緩やかな勾配の針葉樹林帯を進んで行きます。密度の低い明るい樹林帯で青空ものぞき気持ちいいなぁと、思いつつ歩き続けること約1時間...飽きた(^^;。やっぱり樹林帯は景色が単調で性に合わない。と思ったら、丸太橋が見えてきた。また渡るようです。泥んこになった登山靴のせいで、ツルっと滑って危うく沢に落ちそうになりました。泥道と丸太橋の相性は最悪ですね。しばらく進むと、今度は沢の高巻きです。だいぶ楽しくなってきました。ここを抜けると視界が拡がりました。万計沼です。万計小屋の前に良さそうなベンチがいくつかあったので、帰りにそこでお茶することにして写真だけ撮って進みます。

ファイル 95-1.jpg

しばらく退屈な樹林帯を進むと30分ほどで真簾沼に着きました。沼というよりは湖といったスケールで、澄んだ水がとても美しいですね。途中にこういう景色がいくつかあると、ここまで来たかいがあったなぁという気になってきます。

ファイル 95-2.jpg

湖畔にある女性的な顔をした龍神地蔵を過ぎて登り坂を登り切るとようやく、目指すべき山頂が見えてきました。が、しかし、ここから一旦コルに下りるようです。折角視界が拡がったのにまた退屈がやってきます。変わったのは針葉樹林がダケカンバと熊笹になったぐらいでしょうか。しかしこの山、景色も勾配も単調で距離もそこそこあるので思ったよりも遠く感じます。それがいいという人も多くいるようですが、残念ながら私はダメみたいです。

札幌岳の分岐もダケカンバ林の中です(この縦走ルートは見るからに楽しくなさそうだ)。ここから山頂までは尾根道だけあってまだ良い感じ。ダケカンバの葉はすべて落ちてしまってもう冬はすぐそこと行った感じです。

ファイル 95-3.jpg

目指すピークが近づいて来たら、少し巻くような感じで登るともう山頂です。キター、開けた~360°全開!。思わず嬉しくなってしまいます。少し霞んでますが後方羊蹄山もバッチリです。

恵庭岳や風不死もきれいに見えるなぁと思っていたら、支笏湖もバッチリ見えていることに気付きました。こんな遠くから支笏湖が見えるとは思っててなかったので感動です。今日はいい天気なので恵庭岳や風不死からも、さぞきれいな支笏湖が見えることだろうと思いつつ、細長い巨岩帯が続く空沼の山頂の風景もすっかり気に入ってしまいました。

ファイル 95-4.jpg

ファイル 95-5.jpg

支笏湖の見える岩場に腰かけて昼食にして、その後は、万計沼まで降りてお茶にした後、転がるようなスピードで下山して帰路に着きました。途中でトレイルランナーに抜かれた時はびっくりしました。こっちも競歩ぐらいのスピードで下山しているのに、まさか、追い付かれるなんて思ってなかったですし。単調だの退屈だの色々と言った割には、全体的には良い山だったかなと思います。


登山口(10:00)→万計沼(11:25)→真簾沼(11:55)→札幌岳分岐(12:35)→空沼岳(12:40←昼食→13:20)→真簾沼(13:55)→万計沼(14:15←Teatime→14:30)→登山口(15:25)