記事一覧

十勝岳連峰・大雪縦走期5日目 ~あこを迎えに美瑛まで~

ファイル 79-1.jpg

朝5:30起床。なんだか山の生活で早起きがすっかり板についてしまった。朝風呂につかって、朝食を食べた後、早めにチェックアウト。白金温泉の涸沢林道に置いてきたあこを迎えに行く。まずは道北バスで層雲峡から上川に、去年も言ったがここで乗り換えたほうが安くすむ。普通列車に揺られること1時間ちょっと。旭川駅に近づくと何やら富良野線が高架になっていることに気がつき、そのまま列車が駅に入線すると、「なんじゃこりゃぁ」、鉄骨を美しく組み合わせた近代的な駅になっている。もう急行宗谷が走っていた頃の面影はまるでない。いつの間にこんな立派なのができたんだろうと写真をとっておく。

ファイル 79-2.jpg

その後は富良野・美瑛ノロッコ1号で美瑛まで移動。接続が良かったのでこれにしたわけだが、テーブル席になっているのでお茶やお菓子を並べて食べながらの移動ができたのは嬉しかった。美瑛からはタクシーで涸沢林道に。乗車前に「いくらで行けますか?」聞いたら意外にも6,000円ぐらいとの回答が返ってくる。山岳代行業者に車を運んでもらったら20,000円を越えてしまうのに、昨日の温泉宿の宿泊費を入れてもお釣りがきてしまう。タクシーの運ちゃんは元自衛隊員で、上ホロカメットク山の300階段も自衛隊が整備したんだとか色々な山にまつわる裏話を教えてくれた。ゲートを開けてもらって涸沢林道に入り、駐車場まで500mほどのところでメーターが6,000円を越えるが「最初に言ってた金額でいいよ」とメーターを止めてくれる。何ともありがたい。

さすがに5日放置したから車上荒らし等が心配だったが、あこは全然無事で何食わぬ顔で
「あっ、帰ってきたんだ」的な感じ。下界はとにかく暑かったので、このあたりで遊んでから帰ろうとタクシーの運ちゃんに教えてもらった青い池に向かう。美瑛川の砂防施設に温泉成分を含んだ水が溜まって青白くなっているらしい。先にある美瑛川も青白い色をした水が流れていた。

ファイル 79-3.jpg

その後は更なる涼を求めて白金不動の滝に行ってみる。2段に別れた滝から水が勢いよく落ちてきて、風が吹く度にものすごく涼しい。滝を中心とした遊歩道の中には、昭和の初期に作った88ヶ所巡りもあったが、もうほとんど使われていないのか道が不明瞭。何故こんな場所に88ヶ所巡り作ったんだろうと思いつつ滝を後にする。

ファイル 79-4.jpg

その後はいつもの十勝岳温泉凌雲閣に向かう。白雲岳避難小屋で出会った横浜から来た夫婦が凌雲閣に新しい犬がいたと言っていたので見に行くが、カメラを向けた途端に警戒された挙げ句に吠えられた。こりゃ写真はだめだと先に温泉に入ることに。温泉では上海から来た親子連れと話をする。英語で話すのは随分と久しぶりだったけど以外と覚えているもんだ。中学生の子供達(双子)がポケモン好きで、今回の彼らの主目的はポケモンセンターでのショッピングだったらしい。父親のほうはと言うと、上海は結構ゴミゴミしているので、この景色はすばらしいと北海道を満喫しているようだった。風呂から上がると凌雲閣のおっちゃんに犬の名前を聞いてみる。ミルクとシナモン。おっちゃん曰くゴン太と違ってバカ犬で営業妨害だとグチグチ言っていたが、凌雲閣に犬がいないというのも寂しい話だし、これで良かったんじゃないかと思う。外に出て眠っているすきにすかさず2匹の写真を撮った。多分白いほうがミルクで、茶色いほうがシナモンなんだろう。

ファイル 79-5.jpg

5日間の長い旅もいよいよ終わりで、山行自体は辛かったが、なんだか色んな出会いが会って面白かったなと思いつつ帰路についた。

層雲峡(7:45)→上川(8:15): 道北バス \800
上川(8:28)→旭川(9:47): JR普通列車 \1410(美瑛までの乗車券)
旭川(9:55)→美瑛(10:24): JR富良野・美瑛ノロッコ1号自由席
美瑛(10:30)→白金温泉涸沢林道登山口(11:00): タクシー \6,000


今回のあこの燃費:12.5km/L (暑かったのもあってエアコンの使いすぎ?)