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表大雪縦走記1日目 ~天人峡・化雲岳・忠別岳避難小屋~

今年の夏休みは安定した天気が続かないということで、計画していた十勝連峰縦走を諦め8月13日から2泊3日で表大雪を縦走することに...3日目の8月15日も下り坂予報だったため、すぐに下山できるよう2泊目を黒岳石室に設定。忠別岳と高根ケ原はどうしても通りたかったので、あこ(車)の回収を考慮すると天人峡から登って1泊目は忠別小屋という選択肢しかなかった。

1日目、札幌では青空が覗いていたにもかかわらず、旭川北インターで既に雲に覆われ、天人峡が近づくにつれてポツポツと降り始める。天人峡に辿りつくと崖上あたりから既にガスがかかり視界が悪くいやな感じ。2日目の天気予報が良かったので今日は根性登山と割り切ってスタート。他に登っている人はいるかなと思って入林届を見たら、本州からの1組のみ。しかも私の3時間前にスタートしている。これは今日は小屋まで誰にも合わないなと覚悟を決めて出発。

天人峡ルートは大雪で一番通りたくないルートとして有名で、下りはともかく登るなんてとよく言われるが、私は過去に登り下り3回ずつ経験して、そこまでイヤな印象は持っていない。しかし、今回はひどかった。全然整備されていないのか、第一公園までは2年前にはなかった倒木が数多く登山道を塞ぎ、雨でぬかるむ中、倒木を避けながらの山行で第一公園に着く頃には既にへばってしまった。ここで食事でもしようかと思った矢先に、追い打ちをかけるように本降りとなる。結局、キャラメル数個を口に入れ、雨具を着て進むことに。

ここからは沢登り状態。しばらくして雨は止んだものの上流で降ったのが登山道に流れ込んでくる。水に浸かりながら頑張って登る。ようやく水が引いたのはポン化雲岳が見え始めたぐらい。もうこの頃には脚が上がらなくなっている。気力だけでポン沼へと上がると、先に出発した親子らしき背の高い人達と出会う。話を聞くとヒサゴ沼泊でトムラウシに行くそうだ。今日は大変だったと労を労いつつ、少し気が楽になる。その勢いで1947mピークまで登る。ここまで来れば後は平坦。疲労困憊ながらも化雲岳到着。この時点で忠別岳方向が晴れてきてここで小休止、写真を撮ってもらう。

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予定よりも1時間ぐらい遅れているので、親子と別れ忠別小屋へ向かう。このあたりでは、マグロじゃないが止まったら動けなくなりそうな感じ。奇麗に咲いていた化雲平のツガザクラなども無視してひたすら歩く。甲斐あって日暮れ前に忠別小屋到着。

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ここで更にアクシデント。小屋1Fに荷物を広げて横になろうと手を着いた時、床が抜ける。雨もりで腐っているらしい。しょうがないので広げた荷物を回収して誰もいない2Fへ移動。2Fは床も安定して快適。すぐそばの雪渓に水を汲みに行き、食事をして6時過ぎには、うとうとと就寝。

結局、この日は化雲岳で撮ってもらったのと、化雲平で誘惑に負けたエゾウサギギクの写真しか撮っていない。こんなこと山に入って初めてで、よっぽどキツかったんだなと実感した。

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一日目の行程
天人峡(9:38)→化雲岳(14:50)→五色岳(時計不明)→忠別小屋(16:30)