連休は比較的好天しそうとの予報だったので、白雲小屋に二泊して忠別岳へ。大雪山系に行くのは遭難事件があって以来なので二ヶ月ぶり。しかも二泊山行ということで、嬉しくなって、ビールにウィスキーにおつまみ、食事も少し豪勢に、星を撮るために三脚を...など色々とザックに詰め込んだら荷物の総重量が21kgになってしまった(^^;。
気象協会の「山の天気」では21日の標高2000m付近の風速は18m/s、22日は5~8m、23日がほぼ無風ということで、初日の風はある程度覚悟はしていたものの、「山の天気」の風速は厳しめの予報が多く、まさか本当に風速18m/sの中を山頂に向かって登ることになるとは...
駐車場は満車で下側の道にまで駐車車両があふれてきているが、今日は白雲小屋に登るだけなので、昼の時点ではポツポツと駐車場が空いていて助かった。(XF1)
ただ天気は良くない。雲が結構なスピードで流れている。下りてくる人達の話では「風が強くて断念した」とか山頂付近はとんでもない状態になっているらしい。ただ下界のほうは平和なもんで、重い荷物を背負いつつも、紅葉を見ながら快適に登っていく。(D7000)
途中、ロープのなくなったロープ場から、エイコの沢を挟んで対岸の1446m峰のダブルピークを望遠で。天気はドンヨリしているが、色付いた木々と剥き出しの岩場にハイマツと輪郭がきれいな景色だったので写真に撮った。(D7000)
巨岩帯に突入。登るに連れて風が強くなってくる。ここを最後に写真を撮っている余裕はなくなった。ジグ切り道のため向かい風と追い風がが交互に変わる。向かい風では斜度+風圧で進むのが大変だし、追い風ではバランスを崩して何回か危険な目にあった。(D7000)
そして命の危険を感じる爆風吹き荒さぶ緑岳山頂。21kgのザックを背負っているのに、山頂へのひと登りは追い風と共に吹き上げられた。とても立っていられないので、姿勢を低くしてケルンに避難、ケルンで山頂標識の写真だけを撮ってみたが、この惨状が全然伝わらないのは何故だろう(^^;。(D7000)
緑岳を越えると少し風がましになったが、それでも歩くのが大変なぐらいには風が吹いている。写真は板垣新道分岐から白雲岳避難小屋方面。(D7000)
そんなわけで無事に白雲岳避難小屋に無事到着。結果的に歩行時計は今年の7月に日帰りで登った時よりも速かったが、21kgの荷物と強風に苦しめられて何倍も長く感じたし、疲れた。小屋付近は風は穏やかだが、近くのナナカマドの葉は全部落ちて赤い実だけが残っていて、強風の痕跡が伺える。後で聞いた話だが小屋の近くでも瞬間最大で40m/s近い風が観測されたらしい。(D7000)
ビールも一杯を持ってきたんだが、気温は3.8℃。とても気分ではないが一応冷やす(^^;。(D7000)
小屋番の金野さんにビール差し入れたら、お礼というか何というか、管理人&常連さんグループに鍋をご馳走になった。いやぁ、山の上でこんないいものが食べられるとは....(XF1)
金野さんが空が赤く染まっているというので、宴会を一時中断して外へ...スゲー、本当に真っ赤だ。明日は晴れそうだねぇなどと言いつつ、また宴会スタート...昨年の山開きの時に出会ったヨシさんからは、大根の浅漬けやワインなど色々とご馳走になってしまい、7時過ぎまで楽しく飲んで就寝。(D7000)
そして例によって深夜0時近くに一旦目が覚めたので、星を撮りに外へ...「なんじゃこりゃ~、外が明るい」、月明かりが雲で拡散して異常な明るさ。ライトなんてなくても足元の岩まではっきり見える。風は少しあるが耐えられないほどではないので、色々写真を撮ってみる。(D7000)
月明かりに照らされた白雲岳の断崖と上空の星空。周囲が明るいので星の数は多くは見えないが、気持ちの良い写真になった。(D7000)
トムラウシ方面に掛かる放射状の高積雲。もちろん肉眼でも見えるんだけど写真に撮るとものすごく鮮明~。もう少し色々撮っていたかったが、氷点下近く、風も吹く中、さすがに耐え切れずに就寝。明日はどうなることやら...(D7000)
ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/olk9c9y)で山行写真全てが御覧になれます。
大雪高原温泉(12:20)→緑岳(14:35)→板垣新道分岐(14:45)→白雲岳避難小屋(15:05)
今回のカメラ:「Nikon D7000」+「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
「FUJIFILM XF1」
tarumae-yama Eメール URL 2013年09月25日(水)17時20分 編集・削除
この3連休、紅葉の山をそれなりに堪能できた様子、良かったですね。
私は昨年、同じ高原温泉から忠別岳まで日帰りピストンしましたが、白雲の小屋に泊まると随分道中を楽しめますね。
重いザックは持ちたくないけれど、そろそろゆっくりと歩く山登りにしなくてはと思っています。
まあ、年々だまっていてもそうなりますね。
続報を楽しみにしています。
ところで、新得からの十勝岳の件、シルバートリオにも声をかけたいと思っているのでご了解下さい。